毎週勝手にブラックジャック批評@お盆後に復活予定
2005-05-04T03:38:04+09:00
allen_gogogo
原作ファンによるアニメBJの腐女子的批評。原作含めストーリーを事細かにネタバレしているので未見の方はご注意ください。
Excite Blog
カルテ25:コレラ騒ぎ
http://allenpharm.exblog.jp/2651155/
2005-05-04T03:34:49+09:00
2005-05-04T03:38:04+09:00
2005-05-04T03:34:15+09:00
allen_gogogo
アニメ感想
そんなわけでちょっとウキウキしながら見たカルテ25、いってみましょう♪
黒男の診療所でうきうきと風呂掃除や料理をしているピノコ。と、そこに一週間のアメリカ旅行から還ってきた黒男から電話がかかってきます。黒男は今空港についたばかりなのでした。「これから車で帰る」と黒男は告げ、電話をきります。
その直後、また鳴り響く黒男の家の電話。ピノコは黒男かと思いイソイソとでました。
「もしもし、先生?……え?違うの、患者ちゃん?」
空港をあるいていた黒男は、突然誰かによびとめられます。振り向いてみると、そこにいるのは大学の同期の安東でした。…どうみても同期にはみえない!!しかも髪の毛が灰色。黒男より10は離れているような感じがします。
でもまあそこは医学部、多浪も再受験もありふれた世界だから、きっとこの安東さん、社会人で再入学とかいう経歴をもっているのかもしれません。安東は東南アジアで医師会の旅行にいってきたところ。「4泊5日いっしょにいたら、もう顔もみたくなくなるよ」と医師会の仲間を放っておいて安東は黒男を飲みに誘います。
ところでこの短いシーンだけでも、きになるエキストラ勢ぞろいです。
まずはタイトルの後にすぐでてきた一番左のリーゼントの男。ひょっとして「カプセルをはく男」の不手際さん?ひょっとしてモルヒネ運びたてでしょうか。今日は 体調良好なようです。いいことだ。そして、医師会の仲間の一人…うお、辰巳先生やんけー!ほっぺたのぐるぐるが画質が悪くて確認できないのが辛いけど、この髪型は辰巳先生にちがいないです。というか辰巳よ、黒男がいるんならまずあんたが声かけんとー。そして同じく医師会の仲間の一人、「おとうと」の英治です。ヒヨッコもここまで成長したかー、うんうん。(感涙)ちなみにここにはかいてないけれど、黒男たちがはいった料理店のシーンで、「ミクロイドS」のヤンマが通行人として出演しています。以上、スターシステム特集でした(笑)
そして安東は空港の和食の店に黒男を誘い、刺身を食べ、酒をのみます。安東にすすめられ安東のたべた刺身をつまむ黒男。検疫をうけていないという安東に黒男は注意しますが、安東は意に介せず。しかしそのとき安東が腹具合いがおかしくなり、店をでて程なくして安東はトイレにかけこんでいったのでした。
帰りのタクシー(ドライバーがミッドナイト!)で、黒男はとあるニュースをききます。なんと、安東がいた医師会から、真性コレラの患者がでたとのこと。刺身をつまんだ黒男はいやな予感をおぼえ、行き先をかえるようミッドナイトに言うのでした。
一方、うきうきと先生をまちながら花瓶に花をいけるピノコ。そのときノックの音がし、ピノコは先生が還ってきたと思ってドアのところにいます。しかしそこにいたのは見知らぬ女性でした。
「ふーん、これがブラックジャック先生の病院…ちっちゃ」
なんとなく高飛車な感じのする女性(出演:バルボラ)は、先程ピノコに「ブラックジャックに診てもらいたい」と電話してきた患者なのでした。先生はいないというピノコに、患者は帰ってくるまで待たせてもらうといい、なかば強引にあがりこんでしまいます。ピノコは患者が勝手にブラックジャックの椅子にすわりこんだ怒りますが、そのときバルボラは倒れてしまうのでした。
黒男はとある場所にいき、そこで予防注射をうちます。しかし感染している身には無駄。黒男はピノコに何日か帰れないと電話をかけます。そのときピノコは「先生帰ってきて」と泣きつきますが、自らを隔離することにした黒男は「患者はしばらく安静にしておけ」といい、電話をきってしまうのでした。
泣きわめくピノコをよそに、患者はしばらく入院させてもらうと、勝手に病室にあがりこんでしまうのでした。(勝手にいつくあたりがまさにバルボラ・笑)
一方、黒男は手塚医師に電話をかけ、安東の容態について調べてもらうよういいます。
そして、このとき黒男のいる建物が開業当時黒男がいたところだと判明。しかもときにここはアジトになるのだとか。なんだよその後付け設定ー。なんとなく、なんとなくだけど、黒男はやっぱり最初からあの海辺の診療所にいてほしいなーと個人的には思います。ほどなくして手塚から電話が返ってきます。やはり安東はコレラにかかっていたのでした。
…え、え、となると、となるとさあ、辰巳先生も英治もコレラにかかっちゃったかもしれないってこと!?…もうなんといっていいか、ご愁傷さまです。
「あんた料理へたねー」
翌朝、ピノコのだしたこげかけの目玉焼きとウインナーに文句を付けるバルボラ。しかし目玉焼きひとくち食べただけで「へたくそ」認定されるとはピノコも相当だな〜。冒頭ででてきたカレーらしきものはおいしそうなのに。愛ゆえでしょうか。それでもバルボラはどこの病院もろくでもない医者ばっかりだったといい、ここをでていこうとしません。
そこにかかってくる電話。電話の相手は黒男でした。黒男は自分が伝染病にかかってるといい、あと1、2日待つこと、患者は転院させるようにいい、電話をきりました。
「ピノコめ、ぎっとぎゃーぎゃーわめいてるだろうな」
予想どおり、ぎゃーぎゃーわめくピノコ。写楽に黒男を一緒に探すようたのみますが、あいにく写楽はたまった宿題をやらされている最中。(しかも和登さんの監視つき)ちなみに写楽の携帯、なんとなくauっぽい感じがします。ついでに予想すると、和登さんはガク割+家族割で写楽と同じau、久美もガク割でau、ピノコはimodeとかやりたくてしかたない年頃なのでdocomo。そしてキリコは海外からもつながることがウリでvodafoneを持つも、肝心の黒男には着信拒否される今日この頃。しかたなくピノコは探偵局に電話しますが、「いたずらは困るんだよお嬢ちゃん」とけんもほろろの対応。つうかここ、本当に探偵局なのかい!?ピノコも探偵運がないなー。しかたなくラルゴにまでたのみますが、ラルゴもやる気が無い様子。ピノコのヒステリーっぷりにさすがにバルボラもあきれかえるばかりなのでした。
しかしこのシーン、断られるたびにピノコがぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーいってますが、テンション低いときにみると面白いくらい神経逆撫でさせられますね。我ながら大人げないとは思いますが。
それから少しして、患者の容態が急変。熱がでたり、目がみえなくなったり、手が動かなくなったり。ピノコは大急ぎで薬をまぜますが、患者は気をうしなってしまいます。瞳孔がひらいて、脈もない。死んでしまったとピノコは泣きわめいたのでした。
ちょうどそのとき、黒男が帰ってきます。黒男は潜伏期間をすぎても発症しなかったため帰ってきたのでした。ピノコに助けをもとめられた黒男は、さっそく手術の用意をはじめました。そして「何か飲み物はないか」と黒男にいわれたピノコは、ちょうど机の上にあったジュースをわたします。黒男はジュースをのみほし、無事手術を成功させた一命をとりとめたのでした。
「先生ひどいわのよ、さんざん心配させて」
「私は自分で自分を隔離していたんだよ。私はコレラにかかった疑いがあったもんでな」
「もう大丈夫なの?」
「3日たっても腹もくだらず、発病もない。もうこれなら大丈夫だろう…!?」
しかし、そのとき腹痛が。黒男は顔面蒼白になり、思わずトイレにかけこんだのでした。
「やはりコレラに感染していたのか…」
腹痛に苦しむ黒男。…いや、そんなことよりブラボー黒パン!!くーろーパン!くーろーパン!!!タンクトップ!←バカ
もう黒男はブリーフ派とかではとか前にルパントランクス疑惑(カルテ07:白いライオン参照)があったとかそんなことはどうでもいいです。タンクトップ&黒パンさいこー!!いえー!!(壊)ちょっと乳があるようにみえてるのも女体化っぽくてエロイです(笑)
苦しむ黒男に、薬があるとかけていったピノコ。しかしおいておいた薬がない。そのときピノコははたときづきました。黒男にわたしたあのジュースが患者のために薬をまぜこぜにしたものだったと。
「あ〜〜そーれーでーかー…アッチョンブリケー」
でたー黒男のアッチョンブリケ!可愛いよアホだよ最高に萌えるよ黒男…。
倒れ込む黒男にピノコはいいます。
「先生、今夜の御飯はおかゆにする、大事をとって重湯にする?それともピノコ特製ミックスおくちゅりにする?」
「二度とつくるなー!!」
「でもコレラじゃなくて本当によかったわのよね♪」
ピノコはそういって笑うのでした。
今回は原作のストーリーのアラを補完していたり、オチのギャグテイストを生かしていたりして、かなりよかったと思います。スターシステムもふんだんに使われていたし。不満があるとすれば、絵柄(特に黒男)が不安定だったことでしょうか。いや、作画のクオリティはいつもとさして変わらないけれど、前述したとおりこのエピソードの絵が一番好きなので、個人的ながっかりの度合いが大きかったのです。ところでこの回のスタッフさん、普段子供向けのアニメの作画を中心にしてるのかな?黒男の髪のハネ方、あごの尖り具合(とくに「二度とつくるなー!」のあたりとか)にいつもより少年っぽさが色濃くあらわれていた感があるので。
あと、あのとき黒男にジュースとまちがえて薬をわたしたピノコには未必の故意を感じられますね。さんざんピノコに心配させて!みたいな不満が無意識にあの薬をジュースとまちがえさせたとか。しかし原作どおり黒男がまちがえたほうが自分としては好きだけどなー。アホな黒男がみたかったなあ。
★今週のベスト萌えショット★
ベッドにたおれこむ黒パン黒男。
据え膳くわぬは腐女子の恥。
いやもう、ほんとに黒パンにはやられたなあ。久々に鼻血の海です。]]>
カルテ24:ナダレという挑戦
http://allenpharm.exblog.jp/2600053/
2005-04-26T22:13:01+09:00
2005-04-28T17:46:04+09:00
2005-04-26T22:12:55+09:00
allen_gogogo
未分類
予告をみた時点でまっっっっったく期待していませんでした。
なんせ同じ動物モノで「シャチの贈り物」という前例があることですし。あれがああなってこれがこう変わるんだろう、と思っていましたが、さてどうなったことやら。というわけで今週も元気にいってみましょう♪なお、今回とある理由で「バンパイヤ」ネタの濃度が高いのであらかじめご了承ください。
(お知らせ…来週のカルテ26も月曜には更新できない可能性大アリです。すみません;)
とある山奥。林道を切り開くため工事がされていました。
と、その時作業員の耳に「ヤマヲコワスナ」という声が…。声のするほうを向くと、そこには白い大きな鹿が。鹿は作業員たちにおそいかかり、現場は悲惨な状態に。ふもとの病院にはこばれた作業員のひとりは、こうつぶやいたのでした。「ナ…ダ…レ……」
一方、どこかの学会。そこでは大江戸博士が自身の論文の発表をしていました。
「何故人間や動物はもっと頭がよくならないのか。それは、脳が頭がい骨という固い入れ物の中にはいっているからです。」
その論文とは、脳を頭がい骨よりもっと大きな入れ物に入れ、それにバルミールというホルモンをあたえて脳を巨大なものにするというもの。これが実用化されれば、脳障害の子にも効果がのぞめるということ。彼の論文は大喝采をあび、ノーベル医学賞にノミネートされるまでに。どうでもいいけれど、スライドから化学式がはみ出てるのはいかがなものでしょうか。一番肝心なところじゃないかよぉー。
空港につくと、そこにはたくさんの記者が大江戸博士を待っていました。
「もうためされたのですか?」
「まだ動物実験の段階です」
そう、その手術をするためには高い技術が必要とされるのでした。それができるのはただ一人だ、と大江戸博士はいいます。
「その医者の名は?」
記者の質問にこたえようと大江戸が口を開いた瞬間、一人の女性がやってきました。
彼女の名前はミカ。大江戸の婚約者なのでした。
…ん?ミカ!?ミカだって?そうなると大江戸はこいつの財産目当てに婚約して、いつか事故にカモフラージュしてミカを消すつもりにちがいない。
空港での会見をみていたピノコとBJ。黒男はそれをみていましたが、大江戸の姿を確認した瞬間、目の表情がさっと変わりました。
いそいそと黒男はコートをきこみ、「ピノコ、ラルゴの世話をきちんとな。ラルゴ、ピノコの面倒をたのむぞ。」と言いのこし、一緒にいくとぐずるピノコを尻目に車でどこかにいってしまったのでした。
一年ぶりに山奥にある研究所に還ってきた大江戸。ドアをあけますが、誰もでてこない。ナダレのいた部屋もあれほうだい。そこには黒男が立っていました。
「あんたに直接伝えたいことがあってな」
そして黒男は大江戸を助手の西郷のいる病院につれていきました。西郷は包帯だらけで苦しげに訴えるのでした。「ナ…ナダレが……」
えええぇー!?鹿児島弁じゃないのぅ!?てか西郷なら柔道でナダレを組み伏せろやぁ!
「私はあの時忠告したはずだ。どんなことが起きても知らんぞとな。」
んで、ここから回想シーン。
大江戸は生物学者の両親を若くしてなくし(きっと大江戸は養子で財産目当てに以下略)、両親の施設をうけつぎ、研究をしていました。ここでもバルミールに関する論文の書類がでてくるけど、だから何度構造式をはみだしてかくなといえば(以下略)ひとりぼっちの彼のなぐさめになったのは研究動物のナダレでした。まるで肉親のように一緒に育ったナダレ。
そのうち、大江戸はある願望をもつようになります。
「おまえが人間の言葉を話せればいいのに…。そしたら、もっと仲良くなれるのになあ…」
そして、大江戸は黒男にナダレの手術をたのみます。
「このナダレに、人間くらいに知能があったら…。このバルミールを与えれば、脳はもっと発達して大きくなる。人間のように利口になります!」
…んんと、くわしいわけじゃないからあまりハッキリしたことはいえないけれど、ホルモンって、普通あんなでっかい瓶にたっぷんたっぷんに入っているもんなのかい!?しかも常温保存されているような雰囲気。せっかくだったらもっと小さなチューブとかに入れていままで冷蔵していましたよ〜みたいな感じで出してくれるとリアリティあったと思います。
黒男はあまり乗り気ではありませんでしたが、大江戸の説得に負け、ついに手術をすることに。
「どんなことがあっても、責任は一切もたないぜ」
手術する前、黒男は大江戸にそう念をおしたのでした。
さて手術は終わり(そのわりには全然縫い目もないなー)、ナダレも餌を元気に食べていましたが、いっこうに何も変化はみられません。落ち込む大江戸に、そのとき声がきこえます。「ダイゴ…」
そう、それはナダレの声だったのです。
…ナダレすげぇ(笑)すいません、原作ではナダレが喋るシーンはなかったもので、うっかり笑いのツボをつかれてしまいました。個人的には言葉をしゃべれるようにしたほうが脳を別のところに移すよりもよほどすごいことだと思うのですが。
ここで回想シーンがおわり、病室で黒男は大江戸に新聞をわたします。そこにかかれていた惨事の数々は、すべてナダレがたった一匹でおこしたことだったのでした。現場にもいき、大江戸はたしかにナダレの蹄の跡だと確信します。ナダレの知能はたしかに発達していきましたが、それと同時に疑いや憎しみの心もましていき、実験動物を殺したり、山をこわしたりする人間を本能的に(ん?知能が発達して憎むようになったら、それって「本能」とは違うもんじゃないの…??なんか言葉のセレクトがおかしいような…)敵とみなしていったのでした。しかしそれでもナダレを信じる大江戸は、鹿笛をふいてナダレをよびます。
その夜。なおも研究所から鹿笛を吹き続ける大江戸。ふいに扉の音がします。
「裏口だ!」大江戸はすぐさま扉にかけより、ドアをあけました。そこにたっている巨大な白い鹿。
おいおいおいおいナダレ、あんた変わり過ぎだよ!しかも目まで赤くなって、アルビノになってるとは。TBCのナオミもびっくりだぜ!(古)。
ナダレ「タダ〜ィマ」
西郷「は?どなたですか?」
ナダレ「ナダレヨ」
大江戸「そんな、色まで変わって…!」…懐かしいなあ。
しかし一番のツッコミどころは、全く動じない大江戸ですね。原作も同様だけれど、「ずいぶん姿がかわったね。野生にもどっていくのかい」じゃないだろー!だいたい野生にもこんな鹿めったにいないだろうに。ひょっとすると、西郷が「せっかくこんな画期的な手術ばやったんじゃけん平凡な鹿のままではいかんでごわす」と餌になんかまぜてたのかもしれません。
もう人間をおそうなと優しく諭す大江戸に
「ニンゲン、シゼンコワス、ワルイ…」とナダレは答えます。
「でも、人間は人間がさばくんだよ」
「ニンゲンサバク、ダイゴ、ヤサシイ…」
「また一緒にくらそう、奥さんもきっとわかってくれるよ」
そうして、大江戸は助手として一緒に暮らすことになるミカの写真をみせました。そしてミカは明日早くにくることになっていたのでした。
その夜、ベッドでナダレと大江戸は一緒に眠りますが、途中でナダレはベッドを抜け出します。そして、折しも山道をはしっていたミカの乗るタクシーに襲いかかったのでした。しかしキャストがキャストだけに、大江戸がわざとナダレがミカを襲うようしむけたんじゃないかと思ってしまいますね。…って、私だけか?
そして大江戸のところに電話がはいり、黒男とともに大江戸は現場に駆け付けます。
座席で倒れているミカ。救急車も山道で遅れをとるため、研究所でミカを手術することが必要とのこと。黒男は大江戸にいいました。
「ナダレはもうあんたが知っているナダレじゃないんだ」
住民も今日本格的な山狩りにのりだすとのこと。大江戸はじっと考え込んだあと、意を決していいました。
「先生…ミカを、ミカをお願いします」
大江戸は自分の車のトランクからライフルをとりだしました。
「ナダレ…おまえは僕が…!」
そして黒男は研究室でミカの手術を開始。
予想外の大けがに手惑いながら続けて行く中、突然窓がやぶられ、ナダレが乱入!すごいなナダレ、窓のほうが明らかにちっちゃいだろうに。うっかりしてたらツノが壁にあたってぽっきり折れそうです。
黒男はおどろくものの、患者がもたないことに気付き、メスを一本手にとります。
…え、もしかして、もしかしてあの技だしちゃうの!?(わくわく)
しかし抵抗むなしく、床になげだされる黒男。ミカにおそいかかろうとするナダレ。そそのとき、音がしてナダレは床に倒れこみました。扉の外に立っていたのはライフルをもっていた大江戸。大江戸がナダレをしとめたのでした。
メス投げなしかよ!(怒)いや、メス投げないだろうとはわかっていたんだけれどさ、あの状況でメスもったらやっぱ期待しちゃうじゃん。どうせ投げないなら不毛な期待などさせないでくれ〜。もう本当たのみますよ(涙)
大江戸は涙ながらにナダレに覆いかぶさりました。
「ナダレ…ゆるしてくれ、これが裁きだ……」
「あんた、夕べこういったな。人間が人間をさばくと。では人間が動物をさばく権利はあるのかね?」
こんなところでなんですが、さっきから二人とも(いや、ひとりと一匹か)雑菌散らしまくりです。
「ダ…イ…ゴ…」
そのとき、ナダレが起き上がりました。いままでの凶暴な形相とはうってかわったしょぼんぶりです(笑)ていうか人面鹿?
そして扉の外をでていくナダレ。
「ナダレ!」
追いかけようとする大江戸に黒男はどなりました。
「追うんじゃない!そいつにはそいつの世界があるんだ、無理に仲間にするな…!」
とびらの外で、大江戸は泣くばかりでした。
その後、ナダレは二度とあらわれることはありませんでした。
「死んでしまったのだろうか…」
全快したミカを横に、大江戸は鹿のような雲をじっとみつめていたのでした。
黒男の家。ピノコはラルゴをみてあきれたように言います。
「まったくラルゴは怠け者の典型よのさ」
「ねぇ先生、ラルゴもっと頭よくなんないの?」
「ラルゴはそのままが一番いいんだ。無理に近付けることはないさ」
ラルゴはのんびりとした顔をしていました。
…うーん、まあ誰も死なないのは予想していた通りとして、意外や意外、わりとよくできていたような気がします。いや、最悪の事態——ナダレをもとの鹿に戻して大江戸とナダレがアハハウフフ♪なラスト——を予想していたので、それと比べれば、の話ですが。あくまでも。しかし予想どおりといいながら、ミカを生かしたのはいただけないなあ。あんだけ自分のエゴで人に迷惑かけておいて、多大な被害をだしておいて、大江戸にそれなりの報復がないってのはいかんと思うのですよ。決してふみこんではいけないものがある。取り返しのつかないことがある。それがナダレのテーマではないでしょうか。
…とまあ、ミカと大江戸はこの話の中ではハッピーであるように見えますが、このあとそれはもう凄まじいことになるのではないでしょうか。まず遺族から民事で訴えられるだろうし、動物実験であれほどまでの恐ろしい結果をだしてしまったから当然ノーベル医学賞なんざ貰えないだろうし、ひょっとすると被害をだしたおかげで学会追放なんて目にもあうかもしれないし。
…やばいよやばいよ大江戸!!嫁さん逃げちゃう可能性濃厚だよ!!
あ、だったらミカが生きてるのも全然OKかな。(鬼)
★今週のベスト萌えショット★
黒男とロック、超人気男性キャラが今回競演していましたね〜。
女性の皆様、大喜びではなかったでしょうか?そんな私のイチオシ萌えショットはこれです。
何げにかなり男前になっている助手の西郷くん。エロイぜ!萌えだぜ!
全身包帯+苦悶の表情で倍率ドンです。]]>
カルテ23:土砂降りのち恋
http://allenpharm.exblog.jp/2543530/
2005-04-19T01:36:56+09:00
2005-04-19T01:41:50+09:00
2005-04-19T01:36:50+09:00
allen_gogogo
アニメ感想
そんなわけでさっさと感想いってしまいましょう!(前フリが思い付かなかっただけという)
とある離島。
清水きよみ先生が島のこどもたちの健康診断をしている中、本土からの客が。その客、ブラックジャックは崖のところで彼女を待っていました。なんでも彼女の兄、百鬼丸扮する(それじゃ百鬼博士の出番はどーなるんだ!?)清水幾男に会いにきたとのこと。
実は黒男は以前飛行機にのったとき、子供の手術をせねばならない事態におちいっていました。しかしメスがない。そのとき幾男がメスを一本貸してくれたのでした。…ん?メスって機内持ち込みOKなの??
そして、黒男はメスを一本とりだします。ある有名なメスにといでもらった特別なメス。しかしそれを渡す兄はすでに崖崩れで亡くなっており、きよみも自分の専門は内科だとそれを受け取ることを拒んだのでした。
しかし連絡船がでる夜。海が嵐になり、黒男は足留めを余儀なくされます。
そして黒男はきよみの家に泊まることになりますが、突然そこに助けを求めるたくさんの島民が。どうやら集団食中毒にかかった模様。きよみは黒男に応援をもとめますが、自分の専門ではないといい、きよみは憤然としてひとりで診察しにいきます。
「まったくなんて態度なんだろう…」
どうやら連絡船で届いた食べ物(プリンという具体名がでてないのは、やっぱスポンサーの明●への配慮でしょうか?)を食べた子がみんなやられているとのこと。ようやく還ってくると、ベッドにさっきすれちがったばかりの校長先生が。どうやら重傷をおっているとのこと。黒男はけが人がでることを見越して診療所にとどまっていたのでした。
きよみはキラキラした眼をして感激。
黒男はあのメスで手術をし、きよみはじっとそれを見つめていたのでした。
…もしけが人がでなかったら、黒男は絶対きよみに帰るまでシカトされていたよね。そう考えると、ちょっと不謹慎ですが、緊急事態がおこって良かったなあと思います。
「本当にこんな島に何日も…お気の毒ですわ。そのかわりといってはなんですけど、私が腕をふるってごちそうしますわ」
そんなきよみに黒男はお茶漬けをたのみます。黒男、お茶漬けもいいけどちゃんとバランスよく食事しろよー。梅茶漬けとか鮭茶漬けとかワサビ茶漬けとか。
そこにゴンタがやってきて、きよみに新しい講堂の落成記念のスピーチを頼まれているといいにきたのでした。
一方、連絡船のくる港。ピノコはその港のちかくに泊まり、黒男の帰りを今か今かと待っていました。しかし今日も連絡船がでないとのこと。ピノコはいらついた様子で、「浮気はらめれちゅよ!」とどなるのでした。
ところでこのシーンでのピノコの部屋にある掛け軸がすんごく気になります。
「人は海で癒されるんだなあ 宿主」…か、加山雄三!?一体何が元ネタなんだ、この掛け軸。
しかしピノコはつくづくこらえ性がないよなあ。本当に黒男の妻を自負するなら、ムダに宿泊代なんざつかわずに、その間家をしっかり守るべきだと思うのですが。そういえば「アリの足」でも黒男が勝手に家をあけただけで家がものすごい状態になっていたし。アニメのピノコっていろいろな意味で「幼い」感がありますね。…でもまだまだ18歳なんて子供だからなあ。ここまで求めるのも野暮なのかも。
ついでにこのシーンでもう一つ気になること。ピノコが荒れた海のそばにいるのを心配してきてくれた、結構気のいい宿屋のおやじ。
もしかして天馬博士!?
天馬スキーとしては認めないぞそんなん!(笑)
そして講堂の落成式。「なんでもいい」と島民にスピーチをたのまれたきよみは意を決して講堂にたちます。そして講堂より、崖の補強をお願いします。と話をしたのでした。
家にかえったきよみ。そのとき、黒男のすがたを見つけ、つい胸にすがって泣いてしまいます。
「このひとがそばにいるだけで、どうしてこんなに心強いんだろう…なぜこの人の前だと、こんなに思いっきりなけるんだろう…兄さんがいなくなってから、ずっとこの安心はなかった…それは、そう、それは……」
きよみのブラコン炸裂!そらあなあ、百鬼丸扮する兄さんだったらブラコンにならないほうがおかしいよね。
きよみは黒男に島をでようかといい、胸のうちをさりげなく打ち明けますが、黒男は「くだらん!くだらないことだ!」と一蹴。きよみはその場に崩れ落ちてなきじゃくるのでした。
それからきよみの頭にはその言葉がぐるぐるまわっていました。と、窓の外をみると、崖のそばを通る子供たちが。きよみは身を呈して子供をかばい、崖に生き埋めに。
黒男は電話でその知らせをききます…あれ?黒男ってきよみ先生の家にいるんじゃなかったのか!?だとしたらどうしてわざわざ電話で知らせを聞いたのでしょう阿?もしかしたらあの一件で宿屋に身をうつしているかたちになったという可能性もあるけれど、黒男がそんなことするとは思いにくいなあ。
ともかく、きよみとそばにいた女の子はベッドにはこばれ、講堂の請け負い業者に払う一億円を黒男は村長に請求。
「支払いは待ってもらえばいいでしょう。待ってくれない崖崩れに払う金はなくて、講堂に払う金が待たせられないとでも?」
黒男のことばに、お偉いさんはだまるしかないのでした。
ところで、ここのシーン、役名はわかりませんがお偉いさんの中に面白いくらい棒読みの人が一人いますね。方言ぽさを出そうという意図だったのでしょうが、正直ヤバイくらいの違和感です。…もしかして、変に思うのって私だけ?
ともかくも、黒男は二人の手術を同時にはじめます。しかし、きよみの心臓(すごい!内臓まるだしだー!)は冠状動脈が未発達で細すぎる(これって日常生活に支障でないのかな?)ため、手術は困難をきわめました。
手術がおわり、きよみの意識がもどります。
「もっとこの島で生きたかった…」というきよみを励ます黒男。
そのとき、きよみは「メス、いただけます…?」と口にします。
「これでもう、思い残すこと無く死ぬことができます」
「きよみさん、死ぬなんていうんじゃない!」
「初めてわたしの名前をよんでくださいましたね…」
ところできよみがメスを手にするシーンをはじめてみたとき、瞬時に
こんな展開がおもいうかんでしまいました…。
お粗末。
ようやく島に晴れ間がもどってきました。
…やっぱ生きてるのかー、きよみ。
「あんたが助かったのはね、きよみさん。島があんたを必要としているからだ…」
連絡船のなかで黒男はそう思うのでした。
今回、いい話でしたねー。原作まんまの演出がされていましたし。原作と比べてどうかということを抜きにしても面白かったです。
やはり登場人物が死なないという改変がされていますが、最後の黒男の台詞がけっこう感動的なので、個人的にはこの選択もよかったかなと思っています。清水先生が結構好きなキャラかというのもあるかもね。ただ、死ぬのとどっちが話として面白いかといえば…やっぱり後者かなあ。そうでないと冠状動脈のくだりもベッドでの台詞もいまひとつ生きてこないですし。
★こんな●●はいやだ!★
さて最後は今週のベスト萌えショットでシメるはずなのですが…すいません、今回、これといって萌えショットがみつかりませんでした;
そんなわけで、今回は
こんな清水先生はいやだ!
黒男をひきとめようと雨乞いをする先生…またまたお粗末。
漫画かくなんてウン年ぶりなんで勘弁してくださいな(汗)]]>
カルテ22:ピノコ大人化計画
http://allenpharm.exblog.jp/2514225/
2005-04-15T02:46:51+09:00
2005-04-15T03:18:59+09:00
2005-04-15T02:46:45+09:00
allen_gogogo
未分類
しかしこの次回予告をみたとき、ピノコ家族計画と読みまちがってえらく動揺してしまいました。なんせ自分ピュアですから。
話はピノコがラルゴと「ユニコ」をみているところからはじまります。
亜麻色の髪の乙女(byリボンの騎士)のところに四葉のクローバーをもってくるユニコ。ピノコはうっとりとみていました。
夕方。晩御飯はなにがいいかときくピノコに黒男はなにやらうわの空の様子。ピノコもこれにはご立腹でした。
買物(魚屋よ、ちっちゃな子どもに鯛売り付けるなよー)にいった帰り、テレビに触発されたのか四葉のクローバーを公園でピノコは探しはじめます。すぐに見つかる一本のクローバー。それに手をのばそうとすると、ちいさな男の子と手がふれあいました。医思わず真っ赤になる二人。その子はチンク(そのまんまかい!)といい、ピノコにクローバーをあげてくれたのでした。そして二人は日が暮れるまで泥だらけになってチンクのぶんも探しあてます。そして二人は仲良く帰ったのでした。
明くる日、なにやら悩んでいるピノコ。黒男に「『こい』ってどーかくの?」と聞きにいきます。その次に「あい」を聞きに行くピノコ。さすがに黒男もおどろいて、「なに書いてるんだ?」とききますが、「おちぇわちゃま」とピノコはそっけない返事。黒男が後ろからそっとのぞくと、ピノコはやはりラブレターをかいていました。
誰宛か黒男はききますが、「プライバシーよのさ」と真っ赤になるピノコ。そんなピノコに黒男は「さっきの『こい』だがな、あれ魚の『鯉』だ」と笑っていうのでした。
それから少しして、なにやら運んでいる黒男はピノコに「手伝ってくれ」といいますが、ピノコはチンクを家までよんで、一緒に遊びにいったのでした。
そのときの黒男の格好。
なんだいこの三角巾は!?よほどほこりっぽいところがあるのかい黒男?よくわからんが可愛いのでよし。
アトムやらプルートウのシーソーがある中で二人はあそびはじめますが、すぐに飽きるピノコ。チンクに「恋人ごっこ」をもちかけます。つまらなさそうなチンクにピノコはキスしようとしたところ、「うわぁぁ」という声が。なんとこっそり写楽がのぞいていたのでした。写楽大ショック。そのあとデートの現場に写楽はこっそりストーカーのようについていくことになります。
しかし、今回はスターシステム乱れ打ちですねえ。さきほどのテレビや遊具は言うに及ばず、映画のラインナップも、「ルードウィヒ・B」「人間ども集まれ!」「ユニコ」「シュマリ」「奇子」「きりひと讃歌」「人間昆虫記」そして二人がみた「アポロの歌」。この中で3作品くらいはR指定かけられそうですね。なんていかがわしい映画館(笑)ところで個人的には「アポロの歌」が一番みたいです。いちばん感動できそうで。
し、しかし……また大人ピノコが………(がくり)やっぱり何度みてもヘコみますあれは。も、もしかしてさあ、「人生という名のSL」をアニメでやったら最後のシーンであのおざなりな作画そのままで大人ピノコが出てくるわけですか!?本気で勘弁してください(涙)とりあえずその時はもっと美少女で、気合いいれて御願いしますスタッフさん。
その夜、デートのことを嬉々として黒男にピノコは話しますが、あいかわらず興味なさげな黒男。ピノコは自分の部屋で、「あたち、魅力ないのかちら…」と悩むのでした。そして写楽も「僕はどうすればいいんだー!」と部屋で苦悶。
しかし写楽、ピノコに惚れてるとは…ピノコの精神年齢はともかく、はためから見ればロリコン以外の何者でもないですね。何を今さらな話ですが。
ある朝、おきたばかりの黒男はダイニングで新聞をよんでいました。しかしいつまでたっても朝御飯をつくらないピノコ。ピノコの部屋にいくと、ピノコは厚化粧をしていました。おどろいた黒男は、「若いんだからすっぴんで勝負しろ!」とピノコの顔をごしごしこするのでした。そういや化粧といえば、ピノコの顔のあたりの皮膚って合成繊維でしたよね。あの肌にヒアルロン酸とか効くのでしょうか。なにげに謎だ。
しかたなく黒男は、ママーのカップヌードルを食べることに。ママー、それはもしかしてヒョウタンツギスープに対抗してるのかい!?それともスパゲッティのマ・マーとのひっかけ??しかしママーのヌードルってヒョウタンツギスープにはないそこはかとない恐ろしさがあります。「七色いんこ」みたいにママーの幻覚とか見えそう。そんな黒男をしり目に、ピノコは大人の格好をしようとして四苦八苦していたのでした。
喫茶Tom。黒男はひとりで来ていますが、そこにチンクとピノコが遊びにいきます。大人になろうとピノコは無理にブラックコーヒーをたのみ、案の定真っ青に。笑いながらさっていく黒男にピノコは怒り心頭でした。
夕方、公園でチンクはピノコに黒男が好きなんでしょう?とききます。ピノコは否定しますが、「ぼくも、大人になれたらいいな…」とチンクはさびしそうにいうのでした。
その夜、黒男を思って月を見つめているところに、急患が。なんと運ばれてきたのはチンク。診察してみるとなんとチンクは内臓がすべてさかさまにある内臓逆位症であり、さらに胆管に異常があることが判明。でもやっぱ「私がこんなチンチクなご面相だから…」っていう台詞はなかったですね〜。仕方ないけど、ちょっと残念。ていうかあの激烈ケツアゴパパさんの口はどこにあるんだろう。
黒男は手術をはじめますが、いつもと違う世界に黒男は大苦戦。
ところでここでピノコに汗をふいてもらうシーンがあるんですが…く、黒男かわいい〜〜!なんかもう、わざわざ汗ふいてもらうために身をかがめている姿がさりげなく萌えです。いや、激烈萌えです。ああ、キリコと黒男じゃ絶対こんなシーンみられないよなあ。ちくしょう、ジャピノが羨ましいですたい!
そんな黒男をみて、ピノコは鏡をもってきます。鏡を見ながらなら手術ができる…ピノコのそんな機転によって黒男は無事に手術を成功させたのでした。ピノコもすっかり安心し、チンクと一緒に眠りこけたのでした。
それからすこし経ったある日。黒男のもとに一通の手紙がきます。「子どもの字ですから、読むのに苦労しましたよ」という郵便局員さん。そう、それはあのときかいていたピノコのラブレターでした。
「この手紙の差出し人だがね…子どもじゃないよ」
その場を去ろうとする郵便局員に黒男はそういうのでした。
そしてピノコと写楽ももとどおり。
「恋人ごっこはもうやめたの」と笑って写楽と追いかけっこをするピノコ。
窓際におかれたラブレターには、
「チェンチェイ愛してゆ」とかかれていました。
前回の路線とかわって、今回はスタッフがスターシステムを駆使して思いきり遊んだ、という感じでしたね。絵も萌え路線。写楽のストーカーっぷりは意見のわかれるところでしょうが、私は見ていてとてもおもしろかったです。
そんでもってここで判明した新事実。ピノコは文字まで舌足らず。……い、いくらなんでもそれはないっしょ〜。てかチェンチェイって香港のアクション俳優かよ。そして字に妙な勢いがある。ピノコってあのテの手紙かくときには、色とりどりのペンつかって、ギャル文字で書きそうなのになあ。なんかここらへんがやたらと謎でした。
ところでチンクとピノコはあれ以後、音沙汰なしになっちゃったんでしょうか?なんだいなんだい、あんなに会った瞬間から顔真っ赤にしてたのに。あれだって立派な恋には違いなかろう…って、子どもの恋にマジになって意見するのは野暮すぎだよね。まあ、あの一件を経て、チンクもピノコ同様ちょっとばかり大人になったのかもしれません。女はときに本命を嫉妬させるためにほかの男を当て馬にするものだということを学べたのですし。
★今週のベスト萌えショット★
写楽のストーキング衣装コレクション。この凝りっぷりは素晴らしい。素晴らしすぎてお姉さん、将来きみがホンマモンのストーカーになるんじゃないかと心配になってしまうよ。
映画館にて、大人の格好。ちょっとランプっぽいですね。ちなみにこのシーンで、写楽の中学が「アケボノ中」と判明。
わんこ写楽。かわいいー。
ニワトリ写楽。個人的にはこれが一番萌え。しかし写楽よ。街中にも公園にもニワトリなんて普通いないと思うのだが。
木の写楽。これはしゃがんでいる状態。しかもピノコが腰かけられるような切り株にもなれるという超スグレモノ。ところでピノコがこの切り株写楽に腰かけるシーン、ほかのどんなシーンよりも写楽とピノコの関係を如実に表しているようなきがします。]]>
カルテ21:春一番
http://allenpharm.exblog.jp/2497303/
2005-04-12T23:13:48+09:00
2005-04-14T01:48:02+09:00
2005-04-12T23:13:42+09:00
allen_gogogo
未分類
こういったスペシャルを放送するということは、人気はあるとみてよいのでしょうか。
ところで、個人的に手塚治虫の「白い幻影」という短編が結構好き。
なんてこのエピソードに関係あるんだかないんだか微妙なことを脈絡無く言ったところで感想をはじめましょう。
ある雪の日、喫茶TOMにはいるとアツアツのカップルが。
和登さんもピノコもあきれた顔をしている中、久美子が「でも彼氏といっしょならあったかいんだろうな」とぽつり。
「久美ちゃんの恋人はまだまだ死んだお父さんだな」という卑下親父(一発変換したらこんなんでてきた…)に
「私だって初恋の人くらいいるんだから」という久美子。
これにはそこにいた一同びっくり。…って、普通初恋くらいしないのか!?関係ないけど、和登さんの初恋の相手がちょっと気になります。
誰かと聞かれた久美子は、まだちいさな子供だったころのことを語りはじめました。
ある日、久美子の父本間先生はつとめていた病院の屋上でとある人と話をしにいきました。久美子はパンダのシーツにつかまって遊んでいると、ふいに風に吹かれ、シーツごととばされてしまいました。さらに久美子がぶつかった屋上の柵まで崩壊!…って、どんだけさびてればそんだけ粉々にとびちるんですか。
あわやシーツごと墜落…というときにその話をした人の腕がのびてシーツをがっちりと。シーツが風呂敷のように久美子をささえ、久美子は急死に一生を得たのでした。「よかった」と抱きつく本間先生の腕の中で、久美子は自分を助けてくれた人の姿を探すのですが、もう彼はいないのでした…。
本間先生の話の途中だったはずなのに、なぜ久美子にも気付かれない素早さで彼は姿を消してしまったのか……おのずと結論は一つになりますね。相当彼はもよおしていたに違い有りません(下ネタ失礼)。なんたって黒男は腸が弱いし(by「座頭医師」)…あ、ネタバラシしちゃった。でもまあ、この時点でまちがいなくみんな気付いているとおもうので気にせずにいきましょう。それにしても製作者側、最後にネタバラシするというのならもうちょっと解りにくい演出しようぜ。
それを聞いていた黒男は何故か足早にその場をさっていったのでした。それもそうですね。あの時もよおしていたなんていうしょーもないオチがついているわけですから。
その夜、Tomの片づけをしている中。やっぱり話題は久美子の初恋の話に。「はずかしいからいわないで下さい」と恥ずかしがる久美子に「そのうち本当の恋人だってできるさ」とヒゲオヤジはわらいました。が、その時久美子に異変が。突然片方の目がみえないと久美子は訴え、その場にたおれこんでしまうのでした。どうでもいいですがこの久美子の妙にドラマチックな倒れっぷりに妙なしたたかさを感じます。つうか片方の目が見えなくなったから気絶ってなんだそりゃ。
黒男の診療所にはこばれた久美子に、黒男は「白班病」という診断をくだします。角膜移植の手術が必要だという黒男に、和登さんは警戒してほかの病院に連れて行くよう言いますが、黒男の報酬は「桜の咲くころまで、ただでコーヒー(とミックスジュース)」。しかしこんなに差をつけられてほとんど怒らない和登さんは心が広いというかおひとよしというか。
そして手術も無事成功し、友達とまちなかを歩くようになった久美子。しかし、久美子はなにかおかしな様子。久美子だけに、ときどき彼女のことをじっと見つめる長髪でハンサムな男の人があらわれるようになったのです。
それも、自分の部屋のなか、黒男の診療所など色々なところで。
おかしく思った黒男は、角膜の提供者に調べてもらうことに。
そんなある日、買物にでかけた久美子と和登さん。彼のことでうわのそらな久美子の前に、また男の人があらわれます。必死においかけても、消えてしまう男。実在の人なのかと悩む久美子に、ある人のことが思い浮かびます。そう、初恋の人のことだったのでした。
困った和登さんは、写楽のいるオカ研(なぜか写楽がいることがすごく納得できるなー)から小松という人をよぶことに。中学生という設定になったものの、小松左京がよもや出てくるとは。ちびっこは絶対元ネタわかんないだろうなあ。(関係ないけれど、筆者はこの瞬間まで小松左京をなぜか故人と思い込んでいました。すいません)しかし和登さん、男子中学生に真剣に相談するのはいかがなものか。
小松くんは久美子におこった不思議なことを「角膜に映像が焼きついた」と推理しました。
和登さんは黒男に角膜の提供者について調べるよういいましたが、黒男は秘密をまもるためと拒否。それでもつめよるみんなにもういいのよと久美子はいい、初恋のひとのことを頭で勝手につくりこんだに違いないと話すのでした。
しかし、久美子はその人に夢中な様子。
ヒゲオヤジは「はやく忘れろ」といいますが、ぼうっとした様子で久美子は彼の似顔絵をメモしています。そこに和登さんがやってきてその人のことについて話そうとしますが、久美子は「忘れろっていうんでしょ」と吐き捨て、外に飛び出していってしまうのでした。
公園の小道を歩く久美子。しかしそのとき彼女の目の前に見覚えのある男の姿がとびこんできます。道のうえに花束をおく男。和登さんも予測したとおり、彼は実在していたのでした。
再び和登さんは、写楽、小松くんを呼び、そこにピノコも加わって、件の男の人について話します。ばんそうこうをしきりにかきながら考え込む写楽。その時写楽はあることを思いついたのでした。これは殺人事件で、角膜の持ち主は殺されたのであり、死の瞬間に殺人犯である男の人を目にやきつけたのだと。そのとき久美子から和登さんに「大沢公園であの人にあっている」という電話がはいり、すぐに切れてしまいます。あわてた4人は久美子が口を封じられるかもしれないと心配し、大沢公園に向かって必死に走るのでした。
一方。ボートの上で話す二人。
「不思議な話ですね」という男の人を目の前に赤くなる久美子。
そのときピノコに呼び出された黒男もピノコと一緒にはしっていました。ところで黒男、車道の上をダッシュしてるなら車つかったほうがいいと思うのだがどうなんでしょうか。
「かくまくに焼き付いているのが殺人者だって!?なんてばかなことをいったんだ」
「らって、ちょうとしか考えられないって…」
「角膜を提供してくれた女性は、館より子といって、交通事故で死んだんだ。そして、久美子さんの目にうつっているのはおそらく…」
おいおいおいおい黒男!!「殺されていない」だけで十分なのに、死因、性別、果てはフルネームまでばらしますか!さすが黒男、天性の気まぐれ男です。
一方、写楽と和登さんと小松くんは、ボートの上の久美子にむかって、その人は殺人者かもしれないと叫びます。その言葉に男はいいました。
「ぼくが殺したのかもしれない…」
その言葉にショックをうけ思わずとびのいた久美子。と、その勢いでボートがゆれ、久美子は水中にダイブ。黒男はジャケットとコートをぬいで助けにいきます。
岸辺で暖をとりながら、その岸田という男は話をはじめました。より子は自分の婚約者で、ある雨の日、この車道で自分の不注意から事故にあい、より子を死なせてしまったということを。
と、その時強い風が。それは春一番。久美子は風にふかれる黒男をみて、気付いたのでした。あのとき自分を助けた人は誰なのかと。
それにしても風にふかれる黒男の姿。
萌えるというより、なんかカッコつけぶりに笑いがこみあげてきます。てかちゃんと暖とれよ黒男。春一番のころはまだ寒いぞ。
そして桜の咲く頃。
もう久美子の目に男がうつることはありませんでした。どうやら水におちたことがショック療法になった様子。……って、めっちゃサラって流されてるけど、いいのかそれで。むしろもう片方の目に溺れたときにみた黒男の姿が焼き付いていたらもっと面白いことになっていたと思うのですが。
そのとき、久美子は黒男に話します。あのとき自分をたすけてくれた人は黒男に似ているということを。
それを聞いた黒男はいいました。
「今回のことは、春一番さ。…おまえさんには本当に春がくるんだよ」
…あー、んーと、製作者が久美子(および黒男×久美子)萌えなことはものすごーくよくわかりました。が、しかし、しかしルーナ(原作のキャラ)の何が不満なんですか!!なんなんだ、この見終わった後の言い様のない萎え萎え感は。ルーナじゃなかったことが原因なのか、原作どおりにサスペンス風味でなかったことが原因なのか(話の展開としてはそこそこよかったとは思いますが)、そのものズバリの「春一番」をもってこられたその即物っぷりが原因なのか。久美子まで黒男にほれたことになってしまったからなのか。多分全部原因になってるとは思うけれど。
ところで何故原作のタイトルが春一番なのか。ばっときて思いがけないかたちで去って行った初恋。そう、失恋の涙があるからこそ黒男の粋なはげましや「春一番」の意味が生きてきたと思うんです。しかし今回、久美子は全然失恋のカケラもみせていません(せいぜい憧れが消えた程度)。だからなんとなくアニメの「春一番」は意味がぼけてしまっている感じ。黒男のはげましもなんかしっくりこないし。というわけで、久美子が失恋していないことにも萎え。
…まあ、なんだかんだいって久美子は好きな部類にはいるキャラなんですが、ここまで清純派を強調されて、さらにそれを強調するがごとく二回も「ああっ!」と転倒させられたりなんかして、表にもってこられた今回、かなり「なんだかなあ」と思ってしまいました。脇に徹するからこそ久美子には魅力があるのに。
★今週のベスト萌えショット★
今週はこれしかないでしょう!!
小松くんの眼鏡がとれた顔。目ちっさい♪小松くんかわいーなー。]]>
カルテ20:山手線の哲
http://allenpharm.exblog.jp/2312874/
2005-03-20T19:55:52+09:00
2005-03-24T00:20:06+09:00
2005-03-20T19:55:01+09:00
allen_gogogo
未分類
私事ですみませんが、この日たまたま東京に行っていまして、山手線のりながら、「ああ、そういや今日『山手線の哲』だなあ…」なんて思っていました。このエピソードのせいか、山手線に乗るときはいつもより用心深く周りをみていたりします(笑
降りしきる雨の中、ピノコが家の中を掃除しています。
ようやく掃除もおわり、外で待っていたラルゴをピノコは家の中に入れます。と、ラルゴが何かをくわえています。それは黒男のサイフでした。
「もう先生、きっと今頃TOMで困っているわねー」
喫茶TOM。
久美子が雨の中帰ってきます。「ただいまー」
…え、久美子、住み込みだったのか!!新たな事実発覚。店の中ではマスターのヒゲオヤジがテーブルにつっぷして眠っていました。と、いきなりヒゲオヤジは大きな叫び声をあげてとびおきました。びっくりする久美子。
「なんでもない、なんでもないんだ。この年にして、へんな夢をみてしまった…」
久美子は二階の自分の部屋に上がり、着替えのサービスシーン♪いいねいいねー。映っていないところがまたイロイロ想像をかきたてられます(笑)で、このとき久美子は写真立ての本間先生に「ただいま、お父さん…」と言っているわけですが、お母さんの写真がないところをみると、やっぱりお母さんに関する記憶がないと見ていんでしょうか。そんなわけで今久美子の母親死亡説が有力な様子です。ちぇーっ、離婚説、個人的にはかなーり気に入っていたんだけどなぁ。
一階に降りると、マスターがサンドイッチをつくっていてくれていました。
「おじさん、いつもすみません」
どうやらマスターは本間先生の恩返しかわりに、久美子をひきとってくれているようです。
「さっき見たへんな夢ってどんな夢?」
「あっしの秘密だよ」
そのとき、黒男の車が店の横にとまりました。その様子を車の中からある男が見つめていました。「んー?やっとご登場か…」
店の中にはいり、椅子にすわる黒男。そのとき、先程の男、ランプ扮する友引警部もはいってきました。そのとき、ランプの頭にろうそくが!
「ん…哲ぅ〜!?」
しかし、今日の友引の目的は黒男を無免許の医療行為のかどで逮捕すること。友引は彼の隣にすわり、マスターは久美子に駅前にサンドイッチのパンを買わせにいかせるのでした。
「とにかく、今日は署まで出頭してもらうぜ」
「任意だったらことわるぜ」
「令状はちゃんとある」
マスターがいいました。
「しかし、先生とだんなとあっし、考えてみれば妙な関係ですよねえ…」
ここから哲の回想。
哲は昔から憧れていた手品師になり、場末の劇場でショーをしていました。
しかし、観客(一番前の客がハナワオモシ←漢字失念)たちにすっかりあきられ、支配人にもクビ宣告をされます。ところでこの支配人が老けたら姥本になりますね(笑)
帰りの電車の中。がっくりきていた哲はたまたまスリ(「鉄腕アトム」の人造皮膚を改良した猿真根博士!?)の現場をみます。そのあざやかな指さばきを練習し、手品に生かそうと哲は思い立ったのでした。果たして「ラストチャンス」だった舞台では拍手大喝采。しかしその時、哲は目の前がぐらつき、倒れてしまうのでした。
場面はかわって、本間先生の医院。哲に本間先生は「社会不安障害」という診断をくだします。過度の不安と緊張によりセトロニン(台詞ではこう言っていましたが、「セロトニン」のまちがいと思います)が抑制される神経症とのこと。しかし本間先生、外科だけでなく心療内科や精神科もやっていたとは。前者と後者の2つを同時に扱っているという発想がいまひとつない(あくまで偏見なんですが)ので結構自分的にはびっくりです。しかし、びっくりしといてなんですが、なんかとってつけた感が否めないんですよねえ…。手品師を断念しなければならない、突然倒れる(笑)、よけいな治療シーンを入れないという条件がそろう病気というとやっぱりどうしても神経症関連にいってしまうのかもしれませんが。
ともかく、当分舞台は無理と宣告され、自暴自棄になるヒゲオヤジ。そんなとき、人込みの中で転んだ拍子に哲は反射的に財布をすってしまいます。
「し…しまった、やっちまった……!」
…って、なんでやねん(びしっ)
降りしきる雨のなか、買物から帰ってくる久美子。
哲は語り続けていました。
「あっしは手品師としてたてない悔しさと、生活の苦しさにおいつめられてついついスリを続けてしまって…」
(このとき群集の中に田鷲警部登場)
哲は金持ちそうな人をねらい、スリをつづけています。このとき、何故か蝶ネクタイをつけた男も車内に。蝶ネクタイを常用するほどの男は、普通山手線つかわないと思うぞ。
ところで、たびたびこの話、哲が鋭い目になる場面が出てくるのですが…
…う、な、なんかキツイ(汗)ヒゲオヤジってこういう鋭い目はしないよなあ。完全に好みの問題ですが、なんとなく杉野絵のヒゲオヤジって受け付けられません。原作風にしてあっても。やはりヒゲのモサモサ感が足りないからか。
いつのまにか「山手線の哲」と異名がついた哲。友引はそんな彼を追うことになります。車内を必要以上にうごきまわる哲を不審に感じた友引は、一度スリの場面をおさえますが、哲は財布をとっさに足の下にかくすことで難をのがれます。
このとき、哲もパンツ一丁のあられもない姿に。ワーォ、サービスサービス!…って、誰へのだ。
哲をつかまえるために女装までする友引。
…女装のできについてはこの際スルーするとして、友引、アンタ忍たまの山田先生の子孫だろう(笑)てか同僚や上司はとめなかったのか。ともかく、痴漢とまちがえられそうになったところを哲が助け、友引は助かったのでした。…って、それ助かったのかほんとに。そんなこと周りに向かって言われた日には「あきれた女装趣味刑事」とか新聞にでかでか書かれてテレビでこぞってとりあげられる可能性濃厚です。
そんなある日、閑散とした車内で、哲はいつものように目つきの悪い男から、財布をかすめとります。が、しかしそこに男の仲間が。「同業者から…」とかいう台詞があったということは、この男たちもスリだったということ?そして男たちにおいかけられ、哲は駅をぬけだし道路にとびだしてしまします。そこに走ってきたトラック。そのとき、トラックからガラス板がとびだし、哲の人さし指と中指は切断されてしまったのでした。イッツミラクル!!指だけ切り落とされて他なんにもガラス傷がついてないなんて!…いや、これ原作どおりの切り落とされるってやつでよかったんじゃないの?
そして友引は何故か黒男のところに手術を依頼しにいきます。理由をきく黒男に友引は言いました。
「絶対あいつは引退なんかさせねえ!あいつは俺が逮捕するんだ、この俺が!」
「…手術料は例によってただか」
「あったりまえだ」
そして警察病院で黒男は哲の指の縫合をし、一月のリハビリを経て哲は退院することに。
病院のまえ、哲を待っている黒男と哲。
黒男は自分のリボンタイをほどき、哲に結んでみてくれといいます。しかしできた結び目はよれよれ。「もとのようにスリをできるかと聞いているんだ」とつめよる友引に「そいつは無理でさあ」と哲はいいます。「いいかげんな手術をしやがって…」今度は黒男につめよりますが、「そんなことになると警察が無免許医に手術させたことになるぜ。それでもいいのか?」と黒男にいわれ、友引はなにもいいかえせませんでした。
そして、場面は再び喫茶TOM。
「おまえをしょっぴく材料がそろった」と友引は令状をだそうとしますが、そこには何もなく、銭形警部のように友引は逃げ帰っていきます。
「マスター、やったな?おかげで助かったよ」
そう、哲はスリができるほどに完全に指の機能が回復していたのでした。
そして久美子がかえってきていたことに気付く哲。そんな哲に久美子はいいます。
「また作ってくださいね、サンドイッチ」
黒男は店をでしょうとしますが、そのとき財布がないことにきづきました。
「あっ、ない!」
ちょうどそのとき、ピノコが財布をとどけにきました。
「やっぱりあたしがついてないと駄目なんらー!」
雨もやみ、青空が広がっていました。
さてこの話、相当改変がされていて、賛否両論だったのではないかと思います。私は結構楽しめたほうですが。やはり原作のほうが好きだし、原作と違うということで多少の違和感はありましたが、精神病や神経症に関することも取り上げられていたし、なかなか面白い試みだったのではと思います。
しかし、ただ一つこれだけはいえることが。OVA絵でやったのは失敗だったと思います。
いえ、OVA絵が悪いというわけではありません。エピソードと絵柄がフィットしてれば問題ありません。ただ今回の話、ギャグの多いストーリーやOVA風味に消化しきれないキャラ、どの要素をみてもこの場合原作風で処理したほうが絶対よかったと思うのですが。さっきもいったけれど、とくに鋭いヒゲオヤジの目つき…あれはキツイよ……。
★今週のベスト萌えショット★
哲の退院のシーンでリボンタイを脱ぐ黒男。
せ、せくしー!(鼻血)やばいよ先生、その「シュル」はもはやエロの領域だよ…。
てか今回OVA絵でいった理由、このリボンシュルシュル絵や久美子の着替えシーンをより色気たっぷりに演出するためとしか思えないのですが。(笑)]]>
カルテ19:がんばれ古和医院
http://allenpharm.exblog.jp/2265970/
2005-03-14T22:51:03+09:00
2005-03-15T21:53:14+09:00
2005-03-14T22:50:10+09:00
allen_gogogo
アニメ感想
以下自分語りで申し訳ないのですが、第一回のブログのアップの時刻が確か10時半すぎだったのに対し、最近ブログのアップの時間が午前0時をこえることが増えてきているのがどうにも不思議でした。
「なんでこんなに時間かかるんだろう、同じ形式で書いてるのに…?」とためしに第一回と最近のものを見比べてみたら…文章量が1.5倍くらい増えてやがる!!(汗)そら0時過ぎるわなあ。それだけ批評に関係ない無駄なストーリー語りが増えてきたのか、私の重箱のつつきかたが激しくなってきたのか。どちらなのかはこのさい関係ないとして、ちょっと今週からはつっこみの量はそのままで、文章の量を減少させる方向でいこうと思います。
それでは、こんな回だからこそつっこみまくる「毎週勝手にBJ批評」、今週もいってみましょう♪
雪のなか、黒男とピノコをのせたバスがはしっていきます。
二人はこれから温泉旅館にいくところでした。
黒男が眠りこけるそばで大量のおかしを食べるピノコ。リュックの中にまでお菓子をつめこんでいて、まさに病的です。黒男が注意するも、「お菓子をたべてお腹がいっぱいになったことがない」と意に介さないピノコ。しかも太らないのかぁ(いや、ピノコってそもそも「太る」という機能が備わっているのか?)。ダイエット中の筆者にとっては大変ねたましい羨ましい光景です。
そのとき、バスの乗客の女の子、ツユ子が突然「うーん」と苦しみはじめました。ツユ子の母親の話によると、これから山家村の古和医院に連れて行くとのこと。それをきくと、口々に院長の古和先生を村人はほめはじめました。
と、突然苦しみはじめるピノコ。
案の定お菓子の食べ過ぎで腹痛になってしまったようです。
仕方なく黒男は、ピノコをおぶって山家村で途中下車。…あれ、黒男、温泉旅館で泊まるんだよね?旅行かばんは!?黒男は旅行に関しては必要最低限のものしか持ち歩かなさそうなタイプですが、いくらなんでも着替えくらいは持って行くでしょうに。ひょっとしたら着替えは全部衣類圧縮パックにつめこんでマントの裏に仕込んであるとか。実際ありそうなところがイヤです。
しばらく歩いて行くと、古和医院がみえてきました。「先生以外はいや」とやけになまめかしく体をくねらせていやがるピノコを黒男は連れていきます。
扉をあけると、そこにはたくさんの村人で混みあっていました。
ところで古和医院の看護婦、原作と比べるとかわいらしい手塚漫画にいかにも出てきそうな顔にかわっています。
でも、なんかこの人すごくヤツメウナギっぽいです。目が4つ横に並んでいるところとか。というわけで以下この人をヤツメウナギと命名。
しばらくしてやっとピノコの番がまわってきます。古和先生はピノコを診察しようとしますが、「いや、いやなのら、こんなチョコチョコオヤジ!」とピノコはありえないくらいの猛抵抗。しかたなく、薬のみをだしてもらうことに。
隣のベッドでは、ツユ子が相変わらず苦しんでいました。彼女はバセドウ氏病で、薬をだしても、全く治らないようです。古和先生がこまっていたそのとき、黒男が彼女には手術が必要だと古和に言います。
「あんた本当に正規の医者なのかね」
「いや……」「モグリなんですよ」
吹雪がつよくなっていく中。「しないにこしたことはない」と手術をしぶる古和を黒男は「何ならわたしが立ち会いますが」と説得し、ようやく古和は甲状腺の切除を決意します。
黒男が例のひらひらをみせた後、古和先生もひらひらを披露。
ともかく古和先生は汗だくになりながらも、自分の手で甲状腺を切除したのでした。
手術の後、ベランダでくつろぐ古和先生と黒男。
外ではピノコが「チョコチョコおやじもなかなかやるわねー」と古和先生のかたちの雪だるまをつくっていました。
外の光景をみながら、古和先生は自分のことを話します。ここにきてかれこれ32、3年になること、ヤマト大学でインターンをおえてすぐこの村にきたということ。
「あのころはわしも若造じゃった…」
黒男と古和先生の雪だるまをつくりおえたピノコがそれを聞いて
「でも先生のほうがハンサムわのよねー」とからかうのでした。
ほえー、やっぱピノコは雪だるまつくりめちゃ上手いよなーしかも早い……ん?あれ!?古和先生の雪だるま、さっきのカットと逆向きになってない!?古和先生だけが完成したときは、二人に背をむけた格好になっているのに、今のカットだと、二人のほうをむいています。ピノコは顔のところだけつくりなおしたのか、あるいは裏にもう一個の顔をつくったのか。ヤヌス古和先生。なんかいいかも(よくないよ)
その時、ヤツメウナギが二人のところにはしりこんできました。あわてて病室にもどると、ひどい熱をだしてツユ子が苦しんでいました。黒男によると、薬をまちがえていたとのこと。「自分の力で考えなさい」とあせる古和先生に黒男はいいます。あせって調べはじめるものの、途方にくれてしまう古和。そこに、黒男が声をかけます。「鎮静剤をうちなさい、それからステロイドも!」
そしていくつか指示をだし、
「こまかいことは、カルテにかいておきました…それじゃ」と黒男は医院を去っていきます。その後を一生懸命おいかけていく古和先生。
「ぜひともお名前をうかがいたいねえ」「あんたは無免許医じゃないだろう」
「さっき申し上げたとおり、モグリです……あなたと同じくね」
その言葉に、古和は狼狽しました。ヤマト大学には30年前医学部は存在しておらず、インターンなどできるわけはないのでした。しかし黒男、よく知ってたなあそんなこと。ひょっとしたらアニメでは「ヤマト大学出身」という設定なのかヤマト大学志望だったのか。
「だが先生、あなたはご立派です。こんな無医村で30年も医者をやって、あれだけ村人の尊敬を受けているんだ。私はね、先生に惚れ込んだんです。だからおてつだいしたんだ…。」
温泉旅館に向かうバスの中。腹痛の薬をもらったピノコはやはりお菓子を食べ続けるのでした。
そして冬がすぎ、古和先生の男患者、ツユ子は完治したのでした。
それからして。春物をかいに、ピノコと黒男は町をあるいています。ところでこのときピノコは赤い長靴っぽいものをはいていますがこれってもしやブーツなんでしょうか。雪のなかだと長靴だと納得もできるんですが。ちなみに街をあるいている群集の中に大穴高校の生徒がまじっていたりして芸がなにげに細かいです。
と、いきなり誰かとぶつかるピノコ。それはなんと学生服、学生帽をかぶった古和先生でした。なんでもヤマト大学医学部を受けて正式に勉強をするとのこと。そして古和先生は授業の時間だと走って行くのでした。
いやー、今回はとくにひどい改悪もされていず(ピノコがいたのが改悪っちゃ改悪ですが、とくにうっとうしくも感じなかったです)、原作をいい感じにアニメ化していましたね。ところで、これは原作を読んでも謎だったんですが、古和先生が学生をやっている間(編入or社会人選抜ではいったとしても2年研修医制度が義務づけられているので、最低5年程度はかかるでしょう)、村人はどうしているんでしょうか?街の医師にかかりにいくのも大変そうだよなあ。あと、編入する際に無免許で医療行為を行っていたことはバレなかったのでしょうか。こっちがバレたら5年どころじゃなくなりそうです。こちらに関してはいろいろ検索して探してみたのですが、これだというものが見つからず…。そういうわけでどなたか無免許の医療行為に関する罰がどのくらいになるのか教えて頂けると幸いです。
しかし古和先生、受かったからいいものの、「あなたかかるひと、私なおすひと」なんて考えじゃいかんぞぉー。インフォームドコンセントが主流の考え方になっている今、小論文とかでそんな論旨のことかいたらまずまちがいなくハネられます。
★今週のベスト萌えショット★
ピノコの温泉旅館でのムフフ(死語)な妄想にて。
温泉につかる黒男。ち、乳首をうまいこと隠しやがってぇー!あんまりです。
カラオケにつきあわされる黒男。か、かわゆい……(惚)かわいすぎる黒男!困り顔とか耳栓とか、小動物のようなドリンクの飲み方(しかもストロー!!)とか、素晴らしいです。ほっほっほ(鼻血)
しかしピノコ。自分の妄想の中で黒男が耳栓してるなんて、それはいくらなんでも自虐的すぎやしまいか。
そしてこの後、寝室での二人のシルエットが映るわけですが…ピノコ、もしかしてそれはルパンダイブなのか。]]>
カルテ18:メールの友情
http://allenpharm.exblog.jp/2207957/
2005-03-08T00:21:36+09:00
2005-03-09T01:31:45+09:00
2005-03-08T00:21:11+09:00
allen_gogogo
アニメ感想
関係ないですが、もし「きみのミスだ!」を今の時代でアレンジしてやってくれたら私の中の手塚プロの株が激上がりになると思います、マジで。
そんなこんなで、今週はイチャモン多めにつけているので、ちょっと身構えておいて下さい。
ベランダで携帯メールを打っているピノコ。しかしいつも思うのですが、製作者サイドは面白いくらいメカの作画がやる気ないですね。この後でてくるパソコンのキーボードしかり。原作はメカ関係もそれなりにしっかり書き込んであるのになあ。なんてことはさておき。
それを後ろから見ている黒男。ピノコは思わず叫びます。
「見ちゃらめー!」
「いったい誰にメールを送っているんだ?」
「どうちて携帯もたないの?メールちたいのに?」
黒男は携帯もってないのね。OVAでは「緑の想い」で黒男が携帯つかってた描写があったので、てっきり持っているものだとばかり思っていました。ちょっと反省。でもこっちのほうが黒男らしいなあ。ていうか携帯持っていたらラブメールや電話がすごいだろうなあ。キリコとかキリコとかキリコとか。んでもって果ては電話口で(以下自粛)
「俺にメール?一緒にいるんだから、直接話せばいいだろう?」
むはー!黒男の「俺」、いいー!たまに出てくるのがこれまた、いや、たまになのがいい!!
「れもれも、直接話せないことだってあるでちょ?」
「会って話せないこと?なんだそれは」
「もう、レレイの心、わかってない!」
「ああ、解らんね。だいたい携帯電話は、医療機器に影響を及ぼす場合があるんだぞ、私は一生もたん!」
「アッチョンブリケ!」
場面は変わって。
ジュン>ハローCQ!
ジュンという少年が、トムという友達と、チャットをしていました。「ハローCQ」は二人だけの挨拶。ジュンは自分の野球についての自慢をしています。今日は逆転ホームランをとったこと。一方ニュージーランドに住むトムは、馬にのって羊を見回っていることを話します。
ジュン>バイバイ、CQ!
ジュンがチャットを終えると、そこに母がはいってきました。
「また嘘をついているの?」
彼は足の障害をもっているため、うまく歩けることができないのでした。
「わかりっこないさ。チャットの間くらい、走れないことを忘れたいよ。」
そう言いながら、ジュンは彼の家のすぐそばにあるグラウンドを見つめていました。
その近くを、写楽と歩いているピノコ。
どうやらピノコは約束の時間に遅れた様子。遅れるとメールしたものの、どうやらアドレスが間違っていたようです。
「oじゃなくてp、pogoだよ」
「写楽のアドレスが悪いんら」
おいおいピノコ、何逆ギレしてんだよ!!しかも「写楽のアドレスが悪い」って……逆ギレにしてもムチャクチャすぎです。意味不明すぎです。
その隣で、じっと野球の練習をみているジュン。そこにボールがころがってきて、ジュンは投げ替えそうとボールの近くにはしりよります。が、途中でひざをつくジュン。
一方まだキレているピノコ。
「お人形の名前なんかアドレスにするから悪いんら」
なんだよそのキレ方。
「ポゴは悪くないよー!」
「ポゴでもパゴでもどうだっていいのー!」
いやいやいやいや、むしろ人形の名前とかの固有名詞や意味のある単語のほうがアドレス打ちまちがいにくいでしょうが。(これが私だったら「ガイジンの名前なんかIDにするから悪いんら」とか言われるのか?)さらに「お人形の名前なんか」とフィギュアオタクをあからさまに馬鹿にする発言。とりあえず手塚キャラの名前をメルアドに使っているすべての人に謝れピノコ。
もっと絡みたいのはヤマヤマですが(笑)切りがないので先いきましょう。
と、ジュンの様子をみた二人は手をかそうと走りよります。
そんな二人にジュンは言います。
「さわるな!……大丈夫だよ」
「心配してゆのに何すんの?」
おーい!ピノコ!ジュンは何もやっとらんやんけ!「さわるな!」と怒鳴って終わりならまだしも、ちゃんとその後「大丈夫だよ」と優しい口調でフォローしているのに…。なーんか、「心配してあげてる感」があるんだよなあ。その前のことがあるだけにどうも印象わるい。
「病気なの?」と聞く写楽に「ああ、病気だよ…」と答えるジュン。
うちの先生だったら治せる、といつものごとくいうピノコに、ジュンは、嫌みをこめていいます。「僕の病気は大人にならなきゃ手術できないんだ…残念だったね」
「感じわゆい!」お前が言うかいピノコ。
そこにママが車いすを持ってきます。
「お友達?」母の質問に、ジュンは答えます。「違うよ、ただのやじ馬さ」
まあ、ある意味やじ馬かもしれんなー。
「一人で歩けるよ」と言いつつも、ジュンは車いすで帰って行ったのでした。
夜、ジュンの家に父が帰宅してきました。
そのころジュンは、いつものように二階でチャット。
「ハロー、CQ!」
そして、いつものように野球の話をはじめます。
一階では、父親が夕食を食べながら母親の相談をきいていました。
野球をやらせてあげたいものの、体力がないと手術は危険。
「やりたいことをやらせてあげたいわ」
「幼くして命をなくす子だっているんだ、わがままをいうな」
「そうね」
「…聞いた話だが」
そこで父親はブラックジャックという医師の話をはじめるのでした。
その頃、チャットでジュンは自分が逆転サヨナラをきめたという話をしていました。するとそこで、トムが思いがけないことを言います。
「ジュン、僕もしかしたら日本に行けるかもしれない」
そしてジュンの家に泊まりたい、野球の試合をみたいといいます。ジュンは快く承諾してみせるものの、内心動揺していました。
その夜、ジュンはトムの馬にふみつぶされるという悪夢をみたのでした、
翌朝。母親がジュンを起こしに部屋にはいってきます。しかしジュンはしずんでいる様子。
「トムが、トムがニュージーランドから日本にやってくるんだって…」
「だから本当のこと言っておけばよかったのよ…あやまりなさい」
「嫌だ!」ジュンは嘘がばれるのを怖がっている様子。
「なんとかしてよ!ぼくの体をなおしてよ!」
と駄々をこねだすジュンに、母はある先生にみてもらうことにしたといいます。
ブラックジャックの診療所で、診察を受けるジュン。
いいねー、少年の胸はだけ♪でもやっぱ「ハローCQ」だから欲をいえばナマ脚をおがみたかったなあ。それも変に色っぽいナマ脚(笑)やっぱり原作のあのコマって、手塚先生がペン入れのとき変にちからがこもっちゃったんでしょうか?個人的にあのひょっと入るローマ字の文が遊び心たっぷりで大好きです♪
ジュンに野球をやらせてあげたいという母の言葉に、黒男はリスクをはらってでも野球をやりたいかとジュンにたずねます。
「…できないならできないと言え!」と怒鳴るジュン。
とりあえず、イエスかノーくらいはいったほうが良いと思うのですが。でも多分ジュンは野球がことさらにやりたいというわけじゃないんだろうなあ。健常者のように何か運動がしたいという思いが根底にあって、それに窓から見える野球少年たちの姿が重なったというだけで。自分が嘘をついていたことを隠ぺいするためという後ろめたさもあるでしょうし。
「できないとは言っていない」黒男は答えます。今まで同じようなケースでの成功例がいくつかあるとのこと。
それなら手術をしてくれとせまるジュンに黒男は言います。
「一億だ。治療費は一億いただこう」
目アップ萌えぇー!
なんというか、今回の黒男は原作に似せつつ、表情がかなりクールにできています。いいです。この眠りすぎたような一重…ハァハァ。
その言葉にジュンはキレ、「もういい!医者なんてみんな欲張りでお金の亡者だ!」とたまたま帰ってきたピノコの買物袋の中身をぶちまけ、結局そのまま親と帰ってしまいます。ちなみにこの買物袋からの中身から予想すると、今日の夕飯はポテトサラダですね。リンゴ入りで。どうでもいいですね。
車を見送りながら、ピノコは先生にききました。
「どうして治してあげないの?」
「私は慈善家じゃない。それに、本人にその病気と本気で向き合う気がなければ、どんな手術をしたって無駄さ」
家にかえったジュンは、窓の外をぼんやり眺めていました。
「病気をなおしたいなあ…」
ジュンは、花畑をスキップしている自分の姿を想像します。…んー、原作のあのシーンの再現だよなあ。多分。でもなんか原作を無理にとりいれて自滅している感ありあり;
その夜。トムとジュンはいつもどおりチャットをしています。
トム>送ってもらった写真みたよ!
背が高くてかっこいいというトムの発言に、ジュンは首をかしげます。
ジュン>ぼくが送ったのは顔写真だよ…?
トム>あ…そうだった…
トムは言葉を濁して言い訳めいたことをいい、そして牧場から逃げた馬をつかまえたという話をはじめます。それを見ながら、ジュンはゆううつな気分になっていました。
「トムのやつ、調子にのってら…僕はこんなに悩んでいるのに…」
そのとき、窓の外にもうひとりの自分があらわれ、話しかけます。
絶交しろ、そうすれば嘘つきにならないと…。
そしてジュンはキーボードをたたきます。
ジュン>トム…きみともうつきあえない。今日限りにしたいんだ。
自慢話をきいているのが嫌になったんだ。
多分トム、ここで絶対思ったはずです。おまえが言うことか、と。
トムは戸惑った様子で、それでも絶交をとりけしたいと言わんばかりに発言します。
トム>君にあって話したいことがあるんだ!
「聞きたくないよ!」
思わずモニターに向かって叫ぶジュン。
そして「サヨナラ」という言葉を最後に、ジュンは落ちます。
ジュンの母親が、叫び声を聞き付けてかけつけると、ジュンはいいました。
「トムと絶交したよ…一人にしてよ、出てってよ!」
日はかわって。ジュンは野球場で再び野球を眺めていました。
そこにまたもやたまたま歩いているピノコと写楽。
写楽にまたメールが届いていなかった様子。
「そんなことないれちょ」とピノコ。どんだけ打ち間違いしてるんだピノコ。そもそもアドレス違っていたらMAIL-DAEMONで帰ってきそうなものだけれど。ピノコはアドレス教えてもらったら、テストメールを送ってみるということを覚えた方がいいと思います。
いっぽう、ジュンは足下にころがってきたボールをわざと道の外に放り投げます。
怒る野球少年に、ジュンは言いました。
「怒ったんならぼくを殴ればいいだろ。殴れよ!」
そのとき、またジュンに出くわしたピノコと写楽。
「どうしてあんなことちたの?野球好きなんれちょ」
「僕嫌い、ボール当たると痛いんだ」
「写楽、あんた野球やったことあるの?」
「あるよ」
「うちょー!写楽が野球なんてやってるとこ見たことないもん」
「ほんとだよ」
「うそよのさ!うそうそうそうそうそ」
そのやり取りにいらついたジュンが怒鳴りました。
「うそうそうそうそ何度もいうなー!」全くです。
つうかピノコ、何でそこまで疑うんだ写楽のこと。今やってなくたって小学生の頃やってたなんてこと十分考えられるでしょうが。授業とかでもやるかもしんないし。しかも嫌いならそうそうやらんでしょうが。それをウソウソウソウソ連呼して…。むちゃくちゃなうえうるさいことこの上ないです。
夕暮れのなか、二人は公園でトムとのことを聞きます。
「うそをつかれるほうが嫌だと思う」という二人に、ジュンは逆ギレ。
「それじゃ母さんと一緒だ!」そして帰って行ってしまいます。
またそれからしばらくたった後のこと、母親が嬉々としてジュンの部屋にはいってきます。なんとブラックジャックが100円に手術料をまけてくれるとのこと。
(…ん、もしかしてはした金請求するのってこの回が最初?)
ブラックジャックの診療所で、ジュンは話をききます。
ある会社の社長が、黒男のところに目の手術をしにきたが、途中で目を治す気がなくなり、その必要なくなった手術料をジュンの手術料にあててくれるということ。
そして、ジュンの話を彼にしたこと。嘘をついて友情を失ったことまで。
「なぜ知っているんですか!」というジュンに
「ピノコが全部いっちゃったよのさー!」というピノコ。
……うん、話の都合上、話すためには必要なんだろうけどさあ、ジュンは多分その話をそうとう深刻に言ったと思うんだ。それをそんなにハイテンションでピョンピョンとばれても、とりあえず空気読もうぜピノコ。
どうして自分を手術することになったのか聞くジュンに、黒男は答えます。
「何故なのか、君が直接聞いてみたらどうだね?」
そして、ドアが開き、そのニュージーランドの羊毛会社の社長、トーマスモリソンが入ってきました。
……ハンス・エンゲル?なんにせよ、原作のイメージが茶髪なので、ちょっとびっくり。
「僕がどんなに悲しんだかわかるかい、ジュン?…ハロー、CQ」
それは、あのトムでした。夕べ彼は日本に着いたのでした。
「トム!」
「君に目が見えるような嘘をずっとついてきた…許してくれ。」
「僕だって嘘を…ごめん。それよりトム、目を治さないって本当なの?」
「君との友情を失った今では…。だから、君の手術費用に使ってくれ…」
トムも、やはりジュンへの秘密をかくすため、目の手術をしようと焦っていたのでした。
どうするかと聞くブラックジャック。そのとき、またもう一人のジュンがささやきます。もらってしまえと…。
それを振り切り、ジュンは叫びました。
「僕は野球なんて、できなくてもいいんだ。絶交なんてしたくなかった。トム、君はぼくと友達でいたい…だから、トム、目をなおして。
そして僕の顔を見てほしい!」
ズキューン!!!ち、畜生ジュン、もろに萌えツボをつきやがってぇ〜!「僕の顔をみて欲しい」って、どこの恋愛ドラマですか。これは不意打ちです。…ああ、悔しいことこの上ない。少年萌え属性はないはずなのに。
「ジュン…ぼくは、光を失ってからずっと孤独だった。だが、やっと君という友達に出あうことができた。ぼくは君にとってかけがえのない友達なんだ…」
「ジュン!」
「トム!」
お互いに相手をなおしてくれと頼む二人に、黒男はいいます。
「二人ともきめられないんだったら、しょうがない。私がきめてやる。」
そして、黒男は二人とも手術をすることにきめたのでした。
「さて、どっちが先に手術室にはいるのかね…?」
場面はかわって。
再び窓際でメールをうっているピノコを、黒男が後ろからのぞきます。黒男、こういうときはお父さんの顔なんだよね〜。そんな黒男も萌え。
「またメールをやってるのか。な、ほんとに誰なんだ。メールの相手は。」
「ひーみーちゅ、先生がメールやってくれたら教えてあげゆ」
「…いやだ」
…お、大人げなくてかわいい(鼻血)
ジュン>ハローCQ、トム
トム>ハローCQ、ジュン
最近はじめたばかりの野球の様子をトムがきくと、ジュンはうれしそうにこたえました。
トム>まだ、球拾いばっかだよ。
ジュン>大丈夫だよ、君なら頑張れるさ
トム>ありがとう。ところで今度、日本に来る日、決まった…?
いやー、さんざん萌えておいてなんですが、
時代にあわせようとしたわりにはえらく中途半端。
なんで目が見えないのにチャットできるのかという説明がないとか、チャットでハローCQはいくらなんでもねえだろとか、別に原作どおりジュンの手術費用までトムが出してやるってことでいいじゃんとか、そもそもメール出てこないじゃんとか、もうダメなことありまくり。ストーリーを時代にあわせてアレンジするのは全然いいけど、ちゃんとそこらの辻褄あわなかったら、本末転倒ですって。
つうか、無理にチャットにしなくても、あえてアマチュア無線にして、チビッコたちに「これ何?」っていうことで、アマチュア無線に興味もたせるきっかけを作ればいいじゃんと思うのですが。夢あっていいじゃんなあ、無線で遠い外国の人と話せるなんて。電波が地球をぐるっとまわって、自分のところに届くなんて、電話線介するよりロマンあっていいと思うよ。そんな私も原作読んだ当時、いつかアマチュア無線やってみたいなあ、って思っていました。
そして今回、なにげにピノコの精神年齢の低さがMAXでしたね。まったく、自分のミス認めずに斜め45度な逆切れするわ、「こっちは心配してあげてるのに」とでも言わんばかりな発言するわ、根拠も無く人を嘘つきよばわりするわ、本人の負い目を他人に喋ったことを嬉々として話すわ………まあ、最後のはいいとしても、ピノコはそんな幼稚な子じゃなかとです!
3/9追記
全盲の方もネットやチャットをするのかという疑問をもった方は、是非下のリンクをよんでみてください。某掲示板のスレですが、全盲の人の感覚・日常生活を含めかなり勉強になると思います。(以前読んでかなり印象に残っていたのですが、今日やっと見つけることができました♪よかったー)
目が見えない人でも、夢を見るのか?
サイトの閲覧や書き込みについては、まったく健常者と変わらないようですね。…だからといってチャットできるほどすばやく音声認識→文章を音声変換の操作ができるかは疑問ですが。いや、トムは金持ちだからスペックは最高のはず。よしんば少々遅かったとしてもジュンは「まあニュージーランド人だからな」とさほど疑問に思わないでしょう。
だからなんでこんなに辻褄あわせるために視聴者側が必死にならんといかんのだ。
★今週のベスト萌えショット★
ジュンの前にあらわれたもう一人のジュン・黒ジュン。(勝手に命名)
いいねいいね、黒ジュン!こういう善人顔で悪人の表情されるのもいいもんですねえ。]]>
カルテ17:声を失ったアイドル
http://allenpharm.exblog.jp/2147027/
2005-03-01T00:12:21+09:00
2005-03-01T21:55:22+09:00
2005-03-01T00:12:23+09:00
allen_gogogo
未分類
メスは武器になるのか
さてこのエピソードは「悲鳴」がもとになっています。
しかしOVA風味は美少女が映えるなあ。前回黒男に萌えた反動のせいか、今回女子萌え傾向がいちだんと強い感想になっているので宜しく。
(黒男の出番が少ないともいう)
大穴高校の朝。
今日もこの高校のアイドル、朝戸レイの美声が校内放送で響き渡っていました。
「では、次に朝の楽しいニュースをお知らせします」
ここでキラリン☆という効果音をつけて横の髪をかきあげるレイ。
最近みたせいか、ここで何故か自分「キル・ビル2」のパイ・メイを思い出してしまった自分って……。一体ここを見てくれている方の何パーセントがわかるかって話ですが。
一方、始業のベルが鳴り校門が閉められるまぎわにドーナツをくわえながら走り込んでくる和登さん。ドーナツをくわえたまま教室に走りこもうとすると、そこにレイがいました。
「ちょっと和登さん、廊下は食べ歩き禁止よ。剣道部の主将ともあろう人が、ずいぶんだらしないのね」
「それとこれとは…」
「とにかく、今後よく注意してください」キラリン☆
そんなレイのことを、和登さんは「やな奴」と嫌っているようでした。
教室にはいると、レイの机のまわりをファンが取り囲みます。なんでもレイは、タレント事務所にスカウトされ、生徒会長、合唱部、放送部を兼任しているとのこと。
と、そのときレイは酷く咳き込むのでした。
場面はかわって放課後。体育館で合唱部がコンクールの練習をしている中、和登さん率いる剣道部が練習をしに来ます。今度の合唱コンクールで優勝すれば、レイはタレント事務所へのスカウトが決定となるため、自然練習にも熱がはいります。当然ここにもファンがたくさん見学にきていました。
レイの美声に剣道部も練習に集中できず、さらにはファンが邪魔しにくる始末。
和登さんはとうとう我慢できなくなり、レイに「練習できないんだけど」とつめよります。
「合唱部の練習は、先日の集会でも連絡したはずです」
「だけどこのギャラリーは…」
その時ギャラリーからヤジがはいり、和登さんはかっとなって攻撃していきますが、部員たちにとめられます。そのとき、レイが叫びました。
「みなさん、やめてください!……剣道部の方々、迷惑をかけますが、3ヶ月後のコンクールまでどうか協力をお願いします。それに応援してくれるみなさん、他の部活の邪魔をしないよう、お願いします」
レイの言葉にしぶしぶ帰って行くギャラリー。
「これでどうかしら、和登主将?」キラリン☆
「…ふん!」和登さんは奮然として練習に戻るのでした。
…って、オイオイ、ここの高校、武道場ないんかい!
どんなに弱小でも、そんくらいあるだろうが。大体学校の体育でも武道やるだろうし。武道場が改装中とかが一番納得いく理由でしょうが…。うーん。それでもなんか釈然としない。第一バレー部とかバスケ部とか器械体操部はどこいったんだ。あ、実はあの体育館が実は巨大なステージ付き剣道場だったとか。みんなでジャンプするとスプリング効きまくりで非常にうるさいことうけあいです。
ついでにレイちゃんも、「やな奴」とかさんざん和登さんには酷評されるけれど、正直それほどやな奴じゃあないとはおもうのですが。言ってること正論だし、男に媚びてるわけでもなし、和登さんの他にアンチもあまりいないっぽいし。まあ完璧で女の子らしい子にわけもなくむかつく気持ちはわからないでもないけれど…。今のところだと和登さんの単なる僻み8割くらいでしょうか。
放課後、久美子と一緒に和登さんは帰ります。レイの文句をいう和登さんに対して、レイはいい子だよと久美子は彼女をなだめている様子。そこにレイが走り込んできて、久美子に相談があると持ちかけ、和登さんの方をちらとみます。
自分が邪魔者扱いされているとおもったのか、和登さんはむっとして帰ってしまいます。
久美子のバイト先の喫茶TOMでレイは口をひらきます。いつもの席に黒男もいます。
「あなたのお父様って、有名なお医者さまよね…」
久美子は本間丈太郎の娘でした。…ん、もしかしてこの設定、初登場?原作知ってると、はじめからこのあたりのことはわかっているのですが、原作知らない人には結構意外だったかも。
しかし本間丈太郎と久美子って年はなれすぎだよなー。見た目おじいちゃんと孫じゃん。原作だと20代あたりと見当がつくからぎりぎり納得もいくのですが、アニメだと女子高生…。「ときには真珠のように」あたりなんか、どうみても60〜70代。…いや、待て、アニメのときも原作のときもそうだったけれど、「ときには真珠のように」で本間先生が死の床についていたあのとき、久美子は、妻は一体どこにいたんだ?さらに原作の「満月病」だと「山下クミ」だしなあ。「ときには〜」でも本間先生はかなり遠くに住んでいたという感じがあるし…そうなると本間丈太郎と母親(旧姓山下)離婚→久美子母親のもとで育てられたということでほぼ決まりですね。ついでに本間先生がすごく元気だったということもわかりました(下品)。
憶測はこのへんにして。
「どうしてそんなことを聞くの?」という久美子。
そのとき、テーブルクロスに突然しみが。レイの目からは涙があふれていたのでした。
「久美子…私の…私の声が、消えてしまう…!!」
おいおい、なんだよその芝居がかった台詞!
そんなわけで、二人は黒男のところに向かいます。
レイの喉は、4ヶ月前からいがいがとしていて、最近では声を出すたびくるしいとのこと。病院にいっても、もう声が前のように出なくなる可能性があると告げられたのでした。彼女を診察した黒男は、声帯ポリープができていると話します。
声がかすれる程度で、のどを酷使しなければよいとのこと。
関係ないけれど子供のとき、原作でのポリープの「木の芽のようなもの」という形容がめちゃくちゃ恐かった記憶があります。いや、なんかそういうこと言われると、本当にそっから木がはえてきて、「木の芽」のサボテン人間状態になりそうじゃんよぉ。
しかし、放送部に合唱部をしている彼女のこと、それを聞き入れられるはずはありません。
「私、もとの声に戻れないのなら、もう、死んだ方がましです…!」
そうしたら手術以外ないと黒男はいいます。そこにピノコが突然登場。
「一億円いただきまちゅ」
「…ピノコ、高すぎる」
黒男、突っ込みも素敵ー♪(萌)
帰り道、レイは久美子に打ち明けます。
自分が小さい頃から人一倍努力して、今の自分を作ってきたこと。それが壊れるのが恐いということ。そして、このことがばれるとコンクールに出られなくなってしまうから、絶対誰にも話さないでほしいということ。
そして、声帯ポリープ切除の日。ピノコは相変わらずふくれ顔。
「だって、先生女の子らけは丁寧らもん」
「…ばかいえ、始めるぞ」
レイは夢をみていました。きらびやかなステージの上。歌っているのは「黒毛和牛上塩タン焼680円」。と、突然声が消えてしまいます。ステージの上でくずれおちるレイ。
「声…私の声は、どこへ行ったの…!?」
微妙にはずれていたのは、声帯ポリープがあったからですね。芸が細かい!……すいません國府田ファンの皆様まじ許して下さい(土下座)
そして手術は無事終了。黒男は2週間絶対に声を出すなと約束させます。
そしてレイは学校に登校。彼女がきたことにファンも大喜び。
「まだ、声だせないんだって」「早く治るといいね」
危険危険!!レイちゃんばれてるよ!
それを遠くからみていた和登さん、「何かかくしてない…?」と問いつめるものの、久美子ははぐらかすばかり。
放課後の合唱部。レイは当然ながら見学。しかしそれが面白くないファンは、レイちゃんコールで彼女が歌ってくれるようはやしたてます。久美子の「みんなやめて、レイちゃんは…」という主張も聞き入れられることなく、やむなくレイはファンのために歌うことに。しかしこれなんの詩だろ…?エンドロールにもなかったから、この回のために作曲されたオリジナルでしょうか。
拍手がわきおこるものの、レイはその後、せきこみながら屋上に走って行きます。後からついてくる久美子。そのとき、レイはおそろしいことに気付きました。自分の声がガマのような声になっていたのでした。
「なんて事をしたんだ!」
声を出してしまった彼女を黒男はしかりつけます。
そして悲しむ彼女に、黒男はあるものを取り出します。それは黒男の話によると、人工声帯でした。これをつければ声はもとにもどるが、それまでの3ヶ月間、絶対に声をださないこと。そうレイは約束したのでした。
「ごめんなさいおじさん、遅くなって…」
久美子が喫茶TOMに入ると、そこには和登さんがいました。
「こんな時間まで、どこいってたわけ?」
「あ…ごめん、約束やぶって」
「いいよ、まだ言えないんだったら…じゃあね」
その後和登さんは、川の土手で一人さみしく石をなげていたのでした。
それからレイは約束を守り続けました。
放送も他の部員にかわり、屋上で御飯を一人で食べ、「誰とも話さないんだって…」という噂を聞きつつ、声をだすことはありませんでした。
…あれ、「誰とも話さないんだって」って、手術直後も誰とも話してないんじゃなかったの?そこらへんは不自然に感じなかったのでしょうかみんな。
放課後。部員たちをたたきのめす和登さんは、偶然合唱部員たちの話を聞きます。
「朝戸さん、今日も練習休みなんだって…」
「一体どういうつもりなのかしら、アイドルになるっ人は私たちなんかと一緒に歌えないんじゃない?」
「ふん、やな感じ」
部活が終わった後、和登さんは久美子のところへいきます。
「久美子…そろそろ話してくれてもいいんじゃない?」
久美子の話によると、レイは部活が終わった後、こっそり音楽室を掃除したりしているとのこと。音楽室にいくと、果たしてレイは譜面台をこっそりとみがいていました。そして、楽譜を手にとり、口だけをゆっくり動かして歌います。その様子をこっそり見ていましたが、和登さんがもっていた竹刀を倒し、レイは二人にきづいてしまいます。レイは楽譜を放り出して、そそくさと音楽室を去って行ってしまいました。
夜道を歩いて行くレイ。
そこに赤いオープンカーに乗った3人組の不良があらわれます。絡まれ、襲われそうになってもしゃべらないレイ。そこに突然、鞄が投げ付けられました。中にはいっていたレイの楽譜があたりにちらばります。そこにいたのは和登さん。彼女はレイに楽譜をとどけようと彼女の後を追っていたのでした。
不良に楽譜をふみつけられ、和登さんは怒り心頭に。
「お前ら…レイの大切な楽譜を…!」
そして竹刀をふるい、猛然と不良におそいかかり、撃退します。
「つええ野郎だ…」
「野郎じゃない、女だー!!」
その後、楽譜を汚してしまったことを和登さんはレイに謝ります。
「ボクって本当、駄目な奴だね…」
それを聞いて、レイは何かメモにかきつけ、和登さんに見せます。
「そんなことない 私勘違いしてた あなたのこと」
ここで倒置法使えるのがなにげにすごい。
「そんな…僕だって、あなたのこと、えらそうでやなやつだと実はおもってた…ごめん」
レイは、二つ折にしたメモを和登さんに渡し、走り去っていきました。
それを開くと、そこには「ありがとう」の文字が。
和登さんはじっと彼女の走り去る様子を見つめているのでした。
約束の三ヶ月後。
レイが診療所にいくと、ピノコが不機嫌そうに出迎えます。
「あー、また女の子だ、ふん!先生は今いちょがちくて誰にも会いません」
窓からみると、そこにいたのは和登さんと久美子。
二人は、黒男に手術をするよう頼みにきていたのでした。そのとき、レイは信じられない言葉を聞きます。
「残念だが、こいつはただのチューブでね。こいつが人工声帯だなんて、全くのでたらめだ…」
ショックを受けるレイは、その場を走り去っていってしまいます。
「私…私の声はもう二度と……」
…ごめん、こんなシリアスなシーンですみませんが、意外とこの泣き顔おもろい。
そしてなぜかリボンをつけられているラルゴも素敵。
てかなんでここでリボンつけられているんでしょうか。「ひったくり犬」がお蔵入りになったスタッフ側がヤケおこしたのか?
泣きながら崖を走っていくレイ。しかしそのとき、崖の足元がくずれ、レイは崖の外に投げ出されます。とっさに岩場につかまるものの、そこも崩れてしまいます。その瞬間、レイの喉から悲鳴が出ました。
「キャァアアアアア!」
「…レイちゃん」
「ギリギリセーフってところだね、生徒会長様。声…出たじゃない」
和登さんがどうにかレイの腕をつかんでいたのでした。
その後、黒男がきて、レイはひっぱりあげられます。(このシーンはなかったけどね)
「私…声が、声が出せる…」
「炎症さえなおれば君の声がもとに戻る。別に不思議じゃない」
「でも先生、先生はあのとき一生声はでないって…」
「ああでも言わなければ君は真剣になおそうとしなかったろう。君はあのとき声がでなければ死んだ方がましだといったろう?だから病気に勝つには、本人が死ぬより辛いことを乗り越えなきゃならんときがある。お前さんにはこんな真剣におもってくれる友達が2人もいるんだ。それだけでも幸せさ」
……うーん、いいこと言ってはいるんだ。言ってはいるんだけど、なんかが違うんですよ。原作はこの台詞(最後から2コマめ)のとき、陰のある表情をしているんですよね。それはきっと自分が小さい頃に辛い死にものぐるいのリハビリを続けていたゆえの表情だとおもうのですが…アニメはそれがない。なんか明るく微笑んだ、寛大な表情になっています。だからいまひとつ、場面に深みがでていない感じです。
その後、レイは再び朝の校内放送をすることに。
その日も遅刻をし、ドーナツをくわえながら門をとびこした和登さん。
和登さんの姿を窓から見ていたレイは、和登さんに校内放送を使って呼びかけます。
「剣道部主将和登さん、今日も遅刻ぎりぎりかなー。あ、それと校内の朝食の食べ歩きは禁止ですから」
顔が恥ずかしさで真っ赤になったわとさんは、おもわず叫ぶのでした。
「レイ、てめぇー!!」
今回は、話としてはまあまあ無難につくってある感がありましたが、レイちゃん萌えですね〜。できすぎてる感はあるけれど、性格いい子でずっと萌えっぱなしでした。合唱コンクールがどうなったのかタレント云々がどうなったのかはわからないですが、これはこれで別にどうでもいい感じ。しかし、合唱コンクールで優勝したら、タレントにスカウト決定ってのもなんとなく変な話ですよねえ。合唱って個人の才能オンリーで決まるわけじゃないし、歌がうまいってことはもう周知の事実なんだし。
でもレイちゃんが仮にタレント事務所にスカウト決定したとして、晴れてアイドルになったら、荒波の芸能界の中で、表裏を知り尽くして、だんだんスレていくわけかー…。(偏見?)典型的大和撫子のレイちゃん、当日写真集の撮影にいったら実は水着の撮影だった、とかいうことが判明したら泣きながら逃げてやっぱり崖から落ちそう。やっぱアイドルよりも原作みたいにアナウンサーか声優目指してほしいです、なんとなく。
★今週のベスト萌えショット★
男性陣が大喜びしそうな和登さんのパンチラショット。しかしやっぱりアニメのこと、見えそうで見えないんだよなこれが。
まずは、不良にハイキックでとどめをさす場面。
ここが一番ふとももがあらわになる場面。しかしパンチラなし(ちぇ)
そして、ラストシーンの校門の柵を飛び越す場面。
おおおっ、なんだこの微妙な白線はー!?もしかしてそうなのか和登さん!?そうなのですか和登さんーー!?(←エロオヤジモード)興味がある方はスローモーションでご確認を。てかこんなとこをいちいちスローモーションで見ている私もなんなんだって話ですが。]]>
カルテ16:ピノコ行方不明
http://allenpharm.exblog.jp/2084204/
2005-02-21T22:54:15+09:00
2005-02-23T00:51:54+09:00
2005-02-21T22:54:13+09:00
allen_gogogo
アニメ感想
ある意味とってもタイムリーですね。とりあえず、今回は色々と美味しいところだらけでした。さっそく行ってみましょう♪
えらくあぶなっかしい構造の大病院。
話はブラックジャックが手術をしているところから始まります。おおっ、また今回も手術瘡がでてるー。どうしたんだ製作サイド!?なんかここらでアニメに対するスタンスに変化がでてきてるのか?これからにも期待。
それを4人の医師が外からじっと見学していました。
手術は無事成功し、報酬の4000万を院長とおぼしき人からもらって病院を去るブラックジャック。その直後、あの4人の医師がはいってきました。なんとこの4人は世界医師連盟の人だったのです。4人は彼の手術のテクニックにいたく感動していたようでした。
ところでこの4人のうちの1人が短編「ドオベルマン」の主人公、コニー・ドオベルマン(今日初めてフルネーム知ったよ…)なのですが、こいつがなんと喋ってます。腕組みしています。結構前位置にいます。目が普通です。ドオベルマンのくせに生意気です。ドオベルマンは直立不動で首かしげてイッた目で人の後ろにぬぼーっと立ってればいいんだよ。
場面は変わって黒男の家。
ピノコがおつかいから帰ってきてラルゴの家(原作のあの家まんまです。ということはカルテ3であれを作るシーンがあるってことだな!?)に行き、ラルゴにえさをあげようとするのですが、そこにはラルゴがいません。
「留守番してって言ったのに…」と家にはいると、ほうぼうでドアが開いています。
黒男の仕事部屋にはいると、そこには見知らぬ男が。そしてラルゴがぼーっとそれを見ていました。
「誰なの?あんた」
「ひいいっ!?…子供か、びっくりさせるな」
ここでまたピノコが大人になりますが、あえて無視。くそうっ、カルテ1以来見てないからもう出ないだろうと思っていたのに…(がくり)
「わかった、あんたドヨボーね!」
しげしげとピノコは泥棒を見つめます。
「ラルゴ、あんたなんで泥棒なのに吠えないよのさ」
「おじょうちゃん、怒らないでやってくれ。こいつは良い奴なんだよ。」
なんと、ラルゴは泥棒に鍵をわたしてしまったのです。
「困った人をみると助けたくなる性分なんだな、こいつは…」
とりあえずツッコんでおくけど、お前が言うことじゃないだろうが泥棒。
「ラルゴが他の人になつくのははじめてよのさ…」
ピノコは不思議そうにそう言います。写楽のこと思いっきり忘れています。
ともかく、金がいるんだとつめよる泥棒は、身の上話をはじめます。何でも泥棒は魚屋をしていたけれど、スーパーに客を持って行かれ、店がつぶれ、妻子にも逃げられたのこと。娘がピノコと似た名前の「ヒロコ」であることもあって、ピノコは泥棒にブラックジャックにたのんであげる、と言って、住所と名前を聞き出すのでした。
そして、ピノコとラルゴは帰ってくるまでに片づけを一生懸命しだすのでした。
…って、ラルゴ、さっきあんなにノロノロしてたのにものすごい速さで証拠隠滅してるし。何か黒男に対してよっぽどうらみでもあるに違いありませんこいつ。
そして、夜になって帰ってくる黒男。
報酬の4000万を鍵付きの引き出しにしまいこみます。…え、そんな簡単なところにしまってあるの!?なんか拍子抜け。そうだとすると他のお金も、意外と簡単に見つけられるところにしまってあるだろうに。あの泥棒は金のにおいをかぎつけられないことにかけては天才ではないでしょうか。
その日の夕食、ピノコは黒男におこづかいがほしいと言います。あっさり黒男も承諾し、どのくらいほしいかと聞きます。
「100万くらいどうかちら」
思わずごはんを噴き出す黒男。
「馬鹿、お前は金の常識を知らないなー」お前が言うな。
「じゃあ、月1000円ずつやろう」
ところで連載当時、これは「月々200円」でしたが、手塚治虫関係の資料をみてみると、BJ連載当時の少年チャンピオンでも180円(うろ覚えなのでどなたか訂正よろしく)。私の手もとにある増刊号だと220円。無理です。毎週チャンピオンを買えません。黒男…こ、この秋田書店不孝者!!(爆)
話はもどって、ピノコの「じゃあ、一年分いっぺんにちょうだい」とのお願いに、仕方なく黒男は12000円を渡すことにします。そうだよなー。黒男が金持ってるからって、いくらなんでも原作みたいに10年分なんて渡すわきゃないよな。
次の朝。眠っていた黒男は電話の音で目を覚まします。
と、ピノコの「おつかいにいってきます」という書き置きをみつけます。
電話にでると、それは世界医師会連盟からのものでした。なんでも、今日と明日、東京で開かれる世界医師会連盟の総会のために来日しているとのこと。そして、役員は黒男のために医師免許を発行してもいいと言い、明日の3〜4時にホテルにくるように言うのでした。
電話をきり、黒男はバルコニーにパジャマ姿でいってじっと外をみていました。
「医師免許か…」
黒男は、昔、日本で認可されていない移植手術を反対を押し切って決行したため、医師免許を剥奪されていたのでした。
ちなみに、ちょっと検索して調べてみたのですが、医師免許剥奪を含む行政処分を審議する会で医道審議会というのがあります。で、そこでの免許取り消し、医業停止が実際に行われたケースが書いてあるのですが、免許取り消しというと一年に数件程度で、しかも黒男のように認可されていない医療行為をした、というケースも見つかりません。(どちらかというと人間としての倫理に反する行為で罰されているのが多いようです)そういうわけで、この処分は正当なものなのか…?という疑問が微妙にあります。
興味の有る方はこちらをどうぞ↓
医道審議会について
医師及び歯科医師に対する行政処分の考え方について
もし黒男のような事例に関する行政処分がのっているサイトを見つけたらご一報を。
(議論もろもろについては基本的には受け付けておりません。あしからず)
そんな堅苦しいこと考えていても、私の足りない頭では結論の出しようがないので、先いきましょう。
「また俺の手に医師免許が戻ってくるのか…」
黒男はそんなことを考えていました。
場面は変わって。ピノコは泥棒に書き留めてもらった住所と名前(エンドロールで源吉と判明)をたよりに泥棒の家を探し当てます。おどろく泥棒に金を貸すピノコ。そんなピノコをつれて、泥棒は競艇場にいき、全部スってしまうのでした。
夜になっても帰ってこないピノコを心配し、黒男は「まさか誘拐されたんじゃ…」と、ラルゴを連れてピノコを探しにいきます。
夜。ラーメンを二人で食べ、泥棒はピノコに一緒に歩いて旅をしようと提案をします。泥棒は、自分の娘ヒロコに会いにいきたいのでした。
一方、黒男はようやく泥棒のいた家のあたりにたどりつきます。そこを通りかかったおばさんにピノコをつれていった男の家を教えてもらいます。出あっただけで喋りだすあたり、なんかおばさん、RPGの村人のようなキャラ。その家で黒男は女房からその男への葉書を見つけるのでした。
明くる日、ピノコたちは通りがかった水族館へ入ります。その中で、いろいろ魚についておしえてくれる源吉。そこで、ピノコは飼育員の募集の張り紙に目をうばわれるのでした。
そんなこんなで、もう約束の3時。
黒男の脳裏を、あの時の言葉がよぎります。
「君は医者として失格だ、免許を剥奪する…!」
しかし、黒男は決意したように言いました。「ピノコ、無事でいろよ…!」
一方、黒男の家にかけてもさっぱり出ないことに医師連盟の役員たちは業を煮やしていました。「せっかくのチャンスを…」役員の一人は残念そうにそうつぶやくのでした。
そして、ピノコと源吉は山の中で途方にくれていました。思ったより歩く距離が伸びず、なにも食べていないせいで、ピノコも寒がっている様子。…って、食費もないんならそんな入場料の高い水族館入らないでもよかったんじゃ…;
心配した源吉は、ヒッチハイクをしようとそこを通りかかった車に手をふります。しかしその前を嬉々としてとびだすピノコ。なんとそれは、ブラッックジャックの車でした。「貴様か、ピノコをさらったやつは!」とブラックジャックにおいかけられたはずみで、男は崖から転落。
ピノコは思わず先生に抱きつきます。
いいねいいねー!ラブラブシーン♪
「泣くな…無事なら良い」と黒男も優しく言ったのでした。
そしてピノコは崖の下でのびている男を助けてくれと先生に頼むのでした。
ブラックジャックの診療所。
包帯だらけの男が気が付くと、黒男は即座に1000万を請求。
仕事も金もないという男の前に、ピノコがあらわれます。そこにはあの水族館の飼育員募集の張り紙が。そしてあらわれる妻と子供。3人は再会の涙をながすのでした。
診療所に一礼して去って行く一家3人。
ブラックジャックはそれを見た後、ピノコに言います。
「ピノコ、これからは知らない人にのこのこついていくんじゃない!」
「あらまんちゅー」
「ふざけるんじゃない!」
めんこいー!怒り方めっちゃめんこいー!
ああもう、なんで先生こんなに怒り方が可愛いのだろ…もっと怒って下さいハァハァ(←末期)
その夜、ピノコはオムレツを作ります。
…いいなあ〜これ。今度うちでつくってみるかな。黒男の顔オムレツ。
ピノコによばれてテーブルまで行く途中、黒男は留守電に気付きます。それは医師会連盟からのものでした。残念だが、もう旅立たなければならないとのこと。
「お仕事の話?」
「いや…なんでもない。ちょっと先に食べていてくれ」
黒男はバルコニーにいって外の景色をじっと物憂げに見つめました。
「医師免許か…俺には縁のない話だ」
ふと見ると、テーブルにつっぷして眠っているピノコ。そっと服をかけ、優しげな目で黒男はピノコを見つめるのでした。
いや〜〜いいねいいね。ジャピノ好きにはかなり萌える話ではなかったのでしょうか。原作のアラというか、いささか飛躍しすぎなシーンもうまくまとめてあるという感じでした。医師免許をはく奪されたといういきさつも描かれていて、いろいろと美味しかったです。卵焼きのシーンや鼻歌のシーンも、後から「そういや原作だとそんなシーンがあったなあ」と思い出す程度で。
ただ、この話、本当に放送してよかったのでしょうか?安楽死や人の死を子供にみせるより、泥棒したりどこかの幼女を連れ出すようなおっさんにもそれなりの事情があるんだとかいうよけいな同情を子供にさせるほうが今のご時世よっぽど危険だと思うのですが。とくに最近子供がらみの事件が多すぎるからなー。どうすんだ、実際に子供が空き巣と鉢合わせしてのこのこ近付いて行って危害加えられたりしたら。そんなわけで「殺しがやってくる」「白い正義」を放映して子供にそれなりの危機感をうえつけることを期待します。
とりあえず、黒男、もっと犬にもピノコにも躾をしろ。
★今週のベスト萌えショット★
今回4枚鉛筆画をかいて、どれにするか死ぬほど迷いましたが、今週はこれで。
眠っている黒男。何が萌えたかって、右隣に某眼帯灰髪男の幻をみてしまったところでしょうか。ついでに青パジャマを脳内で消去もしました。すいません、キリジャ原理主義で。で、でも萌えるなあ…キリコこんなかわゆい寝顔間近でみられるんだよなあ…ハァハァハァハァハァ(筆者妄想中につきフェードアウト)
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カルテ15:偽りのウェディング
http://allenpharm.exblog.jp/2019162/
2005-02-14T22:53:12+09:00
2005-02-18T01:18:17+09:00
2005-02-14T22:51:12+09:00
allen_gogogo
アニメ感想
何がやってきたかってワースト5にくるくらい苦手な話が。
特にこの話の主役の青鳥ミチル……すいません。まじで生理的に受け付けられません。私の脳がいやがるのです。キラ目の少女漫画も好きなのに、このテの少女系キャラも全然平気なはずなのに…駄目なんです。この青鳥ミチルだけは!!余命幾ばくも無い病人だということを差し引いても!…ぜぇぜぇ。
好きな部類にはいらないエピソードもアニメになると感動したりそれなりに面白く感じるといったいわゆる「アニメ化マジック」もこのエピソードに関してだけは無力だったようです。さりとて吐き捨てだけで終わらせても面白くない。そういうわけで以下の文章は必死にわきあがる生理的な嫌悪感と闘った末、極力毒を排したものであることをあらかじめご理解いただきたいと思います。
病室で一人自分の棲んでみたい家の絵を描いている青鳥ミチル。そこに入ってくるブラッククイーン。どうやら彼女、役名もそのまんまらしいです。だとすると、またBQとBJの絡みとかくるのかな?とはいえ、このアニメ版BQ、レギュラーキャラにするにはあまりに生気がなさすぎると思うのですがいかがなものでしょうか?なんていうか、あの髪の毛の流れとか白すぎる肌の色とか端正な顔立ちとか、マネキンをみているような気分です。いやマジで。まあ、彼女の元ネタ、「地球を呑む」のゼフィルスも「故意につくられた美しさ」なんて形容されているくらいですが、ある意味正しい描写ではあるのかもしれないのですが。
それはさておき、入ってきたBQにミチルは訪ねます。
「先生、どうぞおっしゃってください、あと何日生きられます?」「先生、あたしガンでしょ?」
狼狽するBQでしたが、ミチルの押しに負け、告知します。
「あと2週間か3週間、長くて一月…」
「そう、わりとないのね…」
希望をすてるなといわれ、ミチルは考えるのでした。
「あたしの希望はなにかしら…」
病室の外で、BQはミチルにそっと心の中でささやきかけました。
「まだ、希望はあるわ…」
ママー、この人顔こわいよー!眼死んでるよー!
それから少しして。「何でもお言い」というミチルの両親にミチルは答えます。
「じゃあね、私結婚したい、なにか幸せな体験をしてみたいの…」
「でも結婚式だけでいいの、結婚式をあげてみたいわ…」
よーしよし青鳥、「結婚式だけでいい」と言ったな?忘れるんじゃないぞその言葉。
そしてミチルは自分の病室に一番最初に入ってくると言う提案をし、両親は仕方なくそれを承諾することに。その後彼女が苦しみながら「ママ…結婚させて…間に合わない、早く…!!」と言い、どうしてもそれを実現せざるを得ない状態におちいります。
仕方なく、その相手を幼なじみの久磨氏に頼む両親。彼も昔から彼女に思いを寄せていたこともあり、慌てて会社をとびだして病院に向かうのでした。
ひとまずは安心する両親。が、そこに入ってきたのはブラックジャックでした。
「お医者様は例外だろう?」という両親にミチルは答えます。
「いいえ、運命の人よ」やっすい運命だなオイ。
そこに一足遅れではいってきた久磨にミチルは、ブラックジャックを結婚相手だと紹介します。驚愕する黒男と久磨。
「先生、独身…?」
「今それは関係ない」
「重要だわ、先生と結婚式をあげられなければ手術なんかうけないわ」
ミチルは本気でした。
というか、ここで疑問なのですが。もしブラックジャックが既婚だといったらミチルはどうしたのでしょうか?つうかブラックジャックがそこで「既婚だ」と嘘をつけば後のすったもんだもなくなって久磨も落ち込むことなかったのになー。ミチルも結婚できたということで気力は生まれるだろうに。まあそこで仮に二人がくっついてもかりそめの愛しか生まれなかったわけですが……な、納得いかない……。
ていうかまだ独身かどうかも聞いてないのにミチル、どうしてそんな結婚する気まんまんなんだよあんたは。既婚でも結婚する気だったのか!?まあ顔に傷つくって黒ずくめな男を見れば普通独身だと思うわけなのですが。
診察室で黒男は言います。「手術は無理だ」
何よりもそれはミチルが生きる気力を失うことに起因しているとのこと。そこに両親がミチルと結婚式をあげてくれと頼みにきます。持参金が5000万だという黒男の言葉をきいて、両親は思わず顔がヒョウタンツギに。やほーい!(喜)
場面はかわって、二人きりの病室。そこで黒男は彼女に聞きます。
「君は結婚するということがどういう意味か知っているか」
「結婚することは、お互いを信頼した相手に任せるものだ」
ミチルはそれを承諾します。ドアをあけるとそこには母と久磨が。「娘さんが、式の相談をしたいそうです」という黒男の言葉を聞いて、母は病室に走りこんでいきます。その言葉に思わず激昂し、久磨は黒男の胸ぐらをつかみます。
「あんた、一体どういうつもりだ!ミチルちゃんのこと、何も知らないくせに、結婚だと…!」
「全身18箇所におよぶ切開術なんだぞ、それでも彼女の気力をもたせられるんなら、結婚式のまねごとぐらいやるさ」
「あんたがあの子に希望をもたせてやれ」という黒男に、久磨は力がぬけたようにその場にたちすくむのでした。「ぼ、ぼくには……ぼくにはそんな……」
ヘタレ男なのに、なんか久磨さんかわゆいです。
場面はかわって。
ピノコに黒男は、公衆電話で(黒男よ、携帯もってないのか?)今日は帰れないという電話をしています。そこに偶然通りかかったBQが黒男に声をかけます。その声を耳聡くききつけるピノコ。今の女は誰と黒男に問いつめますが、電話をきられてしまいます。怪訝そうなBQにBJはある頼み事をします。
いらだちをかくせないピノコの前に、たまたま新品のマウンテンバイクを見せびらかしに現れる写楽。ピノコはこれ幸いとばかりに、三輪車にのり、それをマウンテンバイクに結びつけてもらい、黒男のいる病院までいくことにします。
しかしここのシーン、ピノコはわざわざ病院まで押し掛けるほどのものなんでしょうか?もしかしたらBQの声はほんの糸口で、何か普段とは違った色恋沙汰に関する(彼女なりの)危機を本能で感じ取ったのではないか、と筆者は思います。なんせ畸形嚢腫の頃、数々の人に重症をおわせた輝かしい(?)経歴があるくらいですから、そのくらいの勘がはたらいてもおかしくないはず。
ともかくも二人は総合病院に到着。そこで二人は牧師やらたくさんの箱がはこばれていくのを見ます。
そして折しもそこにBJとBQが指輪をもって登場。
「あー、まさかまさか先生が……!」とBQにたてつくピノコ。
「あんた先生のこと好きなんれちょ」というピノコにマネキンBQは思わずほほを染めます。「いえ、先生の結婚相手は別の人よ…」
その言葉にひどくショックをうけるピノコ。
とっさにシーツと花瓶の花で、ウェディングドレスをつくり、
「先生の結婚相手はあたちらのよさー」とBJにせまります。
しかし先生はピノコを「私は遊びでやっているんじゃないんだぞ」と一喝。
…いや、普通は実に先生らしいリアクションだって思うんだけどさ……ピノコにとってこの仕打ちは辛すぎると思うよ先生。まねごととはいえ愛を誓い合ってるわけだし、本編ではやっていないだろうけれど、キスする可能性もあるわけだし。いつものつきはなしとはまた種類が違う辛さなわけで。もっとフォローしてやってくださいお願いします先生。
ともかく、式をあげることになったミチルと黒男。
久磨もたちあうものの、途中であまりのつらさに退室してしまいます。そこにいたのはピノコ。ピノコも当然泣きじゃくっていたのでした。
…と、何故か客の中には写楽の姿も。しかも式が終わって手術室に行くまぎわに、うきうきと「あ、待って、撮りまーす!」と写真を撮る始末。
…すいません、言っていいですか?
無神経にも程があるだろぉが写楽!!
何だよあんた、ピノコとあんなに友達やってるくせに外で泣きじゃくってるピノコほったらかして何笑顔でたちあってるんだよ。しょせんは自分の楽しさ優先か写楽。何が「撮りまーす!」だ。あんたはその写真をどうするつもりなんだ。ピノコに現像したものを得意げにみせたりするのか?そんなもん半永久的なものにされてピノコが可哀想だと思わんのか、ああん?
…と、写楽と膝つきあわせて小一時間問いつめたいところですが、先にいきます。
いよいよ手術。
おお、切り口がしっかりかいてある!!(感激)
あの釣り下げの手術、カットされるかなとちょっと心配でしたが、しっかりやってくれましたね。手術シーン、合格。
二週間後。
「ピノコ、朝飯は…?」
そんな黒男にピノコは相変わらずのふくれっつら。
「今日もまたあの女の人のところいくんでちょ。おくたんとちてゆるせません!」
「あの子は患者だ」「あーそうですか」
そして、黒男は病院に行く途中、病室の窓をみてたちつくす久磨を見かけます。
そして、ミチルの診察。ミチルは黒男に対してなんか戯言言ってますが、ここらへんはまるまるカット。
「もし先生が私の前からいなくなってしまったら私生きてられません」
「ふざけるな!」全くです。
「ごめんなさい…でも私たち結婚したわ」
おいおい、あんた手術受ける前結婚式だけでいいって言ってたじゃねーか。
そして黒男は言います
「私は愛されるような人間じゃない」
「私は医者として患者を治しただけだ。夢の中に逃げ込むんじゃない、夢を持って生きていけばいい…」
そしてミチルのもとを去り、その時久磨に告げます。
「久磨さん、ミチルさんが泣いている。なぐさめてやれ…」
久磨は何かを決心したように叫びながら彼女のもとに走っていったのでした。
ちくしょー、久磨さんそのヘタレっぷりが可愛いぜ!
それから少しして。
海辺を歩くピノコと黒男。その時、偶然ミチルに出あいます。
そして近くのカフェでお茶をする3人。ミチルは今、児童雑誌の挿絵を描いていて、ゆくゆくは絵本作家を目指すとのこと。そのとき、黒男は右手の薬指に光る指輪に気付きます。
「まだ持っていたのか…」
ハザマくん、なんであんたそんなに眼がキラキラなのさ!
やめてください。笑い死にしそうです。
「私の命の恩人にもらった、大切な指輪ですもの…」
そしてミチルは黒男に告げます。
「先生、来月わたし結婚するんです。久磨さんと」
「お幸せに…」
「先生、ありがとうございました」
去って行く二人の後ろ姿を、ミチルは見守っていたのでした。
…って、ミチル、そらあんたデリカシーなさ過ぎでないかい?婚約までいってるのに、(かりそめだったとはいえ)好きだった男の贈り物を肌身離さずつけてるっていうのはどうなんだよあんた。そんなに思い出として保存しておきたかったらせめてどこかにこっそりしまっておこうよ。
みたところ左指に婚約指輪らしきものは確認できなかったけれど…。婚約指輪は貰っていないよね?いや、そういってくれ。でなきゃ久磨さんが可哀相すぎるよ。久磨さん気になってても言えなさそうだしなー。不憫な男や。
とりあえずあの寝癖はどうにかしたほうがいいとは思いますが。
今回、この作品への個人的な嫌悪が強すぎるあまり、話そのものがどうだったかなんて判断できませんが、一応よかったところを。
・親の顔がヒョウタンツギに…効果音がGood!
・手術シーンで切り開かれているところが直接表現されていたところ…このくらいならお茶の間的にも許容範囲では?なんにせよ思いきってここまで表現してくれた制作者側に文句無しの賞賛を送ります。
・「夢の中に逃げ込むんじゃない、夢を持って生きれば良い…」…ミチル、この言葉を体現している人になっていましたね、いいことです。
・ミチルの眼の表現…手術後、黒男に愛を語るシーン。前と変わらずキラキラしているように見せかけていて、実はうつろであるあの眼の描写は絶妙。本当のものが見えていない感じがよく出ていたと思います。
それにしても…青鳥ミチル、つくづく乙女チックだよな。自分がああいうオナゴになっていたら、世界がどういう風に映るのでしょうか。ああ、想像できない。
★今週のベスト萌えショット★
黒男のえんび服姿。この先一生みられることがないだろう貴重なショット。
まあ、ウェディングドレスは着ることがあるかもね相手はもちろんキ…げふうっっ!!!(殴打)]]>
カルテ14:動けソロモン
http://allenpharm.exblog.jp/1972312/
2005-02-09T21:41:14+09:00
2005-02-11T23:06:56+09:00
2005-02-09T21:40:22+09:00
allen_gogogo
アニメ感想
「ピノコアラマンチュー」…な、何それ??
もしかして「アラマンチュー=アラカルト」とでも言いたいのでしょうか?そしたら「しーうーのあらまんちゅ」は「牛(業界用語)のアラカルト」……絶対違いますね。だいたい「アラ」しかあってないっつの。むしろ新巻鮭のほうが語感的に近いくらいの勢いです。
ちなみに「しーうーのあらまんちゅ」の意味、一番私が納得できたのは5年以上前にネットで流れていた「醤油がありません」でした。
舞台はとあるプール。
写楽が呼んでいるなか、ピノコはプールサイドで何やらためらっている様子。
実はピノコは泳げない体質なのです。プールに行く前にもブラックジャックに「絶対水にはいるな」と言われていたのでした。
浮き輪があれば大丈夫と水にとびこむピノコですが、体が浮き輪からすっぽりぬけてしまい、あっけなくピノコは水におぼれ、沈んでしまいます。写楽があわてるなか、一人の青年がピノコを助けにあらわれました。
水からピノコをひきあげ、必死に心臓マッサージをほどこす青年。それでもピノコはおきず、人工呼吸をすることに……って、やる順番違うよね?そもそも普通に心臓うごいてる人に心臓マッサージやったらかえってよくないと思うのですが。
それはさておき、必死の介抱のかいあって、目が覚めるピノコ。マウスツーマウスをされて、おもわず真っ赤になるのでした。
ピノコをたすけてくれた青年・武蔵(「フィルムは生きている」の武蔵)は、ここのプールで監視員のバイトをしているとのこと。しかし本職はアニメーターなのでした。興味をもったピノコと写楽を(ここで写楽、制服でプールにいっていたことが判明。)、武蔵は自分の下宿につれていき、アニメをつくる過程について色々話します。「アニメは生きていなけりゃダメさ、ぼくたちは絵に命をふきこむ仕掛人さ!」そう武蔵は熱っぽく語るのでした。
そのときドアのほうで声がします。「相変わらずだなあ、武蔵」「小次郎くん?」
うわわわ、小次郎!あんた髪がはえてるよー!しかし小次郎よ、髪がはえてるのはいいとして、その白スーツ+グラサン+紫シャツというファッションは今どきありえないと思うのですがそこらへんどうなんでしょうか。どこの組のチンピラですかアンタ。
なんとそこにいたのはアニメ監督小次郎。アニメーター出身で、彼の出すアニメ映画はすべて大ヒットで賞(あれは金熊賞のつもり?)ももらっているようです。しかし写楽よ、お前さんはどんどんコネが増殖していくなあ。
「高校時代からお前はそうだった。いつまでも夢ばかりみていないで、少しは現実をみつめたらどうなんだ」
「僕は自分を変えるつもりなんてないよ」
「…そんなことだから未だにこんなぼろアパートから出られないんだ。いいか、アニメーションは遊びじゃない、仕事なんだよ…」
そして「じゃましたな」と小次郎はアパートを去っていったのでした。
場面はかわって、黒男の家。「今日ねー、ピノコおぼれちゃったの」というピノコの言葉にブラックジャックはあわてて走りよります。慌てる姿もかわいいなあvそしてピノコは今日会った武蔵とアニメのことについて嬉々と語りますが、黒男はなんとも冷めた様子。その様子にピノコは怒っていってしまうのでした。
さてニンキプロダクションに、武蔵は動画をもっていきます。おおー、原作のあの上司がいる〜!!(微妙な感激)しかしそのカットの多さにあえなく没に。落胆する武蔵に上司はいいます。「アニメーションは共同作業なんだ。けっして一人の作品ではない。個人の勝手な行動を認めるわけにはいかないんだ」
カットを持って廊下をとぼとぼと歩いて行く武蔵は、そこで偶然小次郎と会います。
落胆する武蔵に小次郎は忠告します。
「才能を無駄にするな」
「え…」
「仕事だから、割り切りは必要だろう。すこしは肩の力をぬいて、やってみたらどうだ」
「悪いけど、自分の信念を変えるつもりはないんだ」
そのとき、武蔵は胸をおさえてうずくまります。
「どうしたんだ…!?」
「いや、何でも無い…」
武蔵は何事もなかったかのようにその場を去っていくのでした。
武蔵の下宿。やはり動画を没にされたのがこたえた様子。そこに写楽とピノコが遊びにきます。
「やっぱり向いていないのかな、この仕事…」と落ち込む武蔵。
「ぼく、頑張って泳げるようになります!」…え!?なになに、なにを脈絡なく言い出すの??(汗)
「ぼくはあきらめません!」…あー、なるほど、あきらるなって言いたいんだね写楽。そういえばピノコが目立っていて気付かなかったけど、オープニングの写楽も浮き輪つけてたよな、そういえば。しかし微妙にわかりにくい伏線だな。
そんなこんなで必死にはげます二人。しだいに武蔵も元気をとりもどし、プールにふたりを連れて行くことになります。
プールでバタ足の練習をする二人に、武蔵はいいます。
「二人とも、ありがとう。きみたちが教えてくれて感謝している。やっぱり僕にはアニメしかない」「あの動画はいるか自分でお金をためてアニメにしてみせる、そのときは、真っ先に二人に見せるからさ」
と、突然武蔵は痛みにおそわれ、溺れてしまいました。写楽は必死に泳いで武蔵を助けにいきます。ちなみにこのとき、プールの客の中に「モルモット」の助手の那須くんがいます。…また微妙な小ネタを(笑)
ともかくも、ピノコは先生に電話をかけますが、ブラックジャックはつれない様子。その様子に業をにやし、ピノコは怒りの声をあげるのでした。「何なのよさ先生ってばー!」
そして武蔵は病院に運ばれ、ベッドの上で目を覚まします。
数時間くらいしかたってないのにすごいやつれ方です。 なんということでしょう。(声:加藤みどり)
「ぼく、病気なんだね、助かるんだろうか…もう駄目なような気がする」
「約束…生きたアニメをつくるって約束、できないかもしれないな…」
写楽とピノコは黒男に再度たのみにいくものの、相変わらずその男が手術代か金目のものを持っていないとだめだと頑固な黒男。そんな黒男に写楽はあるものを見せます。それは没になった動画のカットです。
「今はそんなに価値はないかもしれないけど、武蔵さんが元気になってこれからバリバリ仕事を続けて行けば、必ず価値あるものになるはずです」
「その子の言ってることは正しいぜ」
そこにはいつの間にか小次郎の姿が。
「武蔵が倒れたって聞いてな…。保証する。生きていればあいつは何かをやる男だ。逆に言えば、今彼を失うのはこの業界の大きな損失になる」
「それはそっちの都合だろう」
「先生!これを見て!」
ピノコは黒男に動画をつきだしました。
「お兄ちゃんの絵、みて!お兄ちゃんのこの絵がうごいたら絶対素晴らしいの、わかる?」
黒男はそこにソロモンの動く姿を見、ある条件付きで手術を決意します。
夢の中。
真っ暗な世界に武蔵はいました。
ウホッ、いい鳩胸!
いいよいいよソフトマッチョ。裸である必然性がないけれど、ぶっちゃけそんなことどうでもよいです。ナイスサービスカット!!
と、そこに駆けるソロモンが。それを追いかけてゆく武蔵。
そこで武蔵は夢からさめます。
と、そこには信じられない光景が。なんと自分の描いた動画がアニメになって、傍らのテレビに映っていたのでした。(個人的には原作みたいに壁にうつしてもらいたかったなあ。なんかテレビだと小粒な感じ。)
「僕の動画だ…!」
「いや、それは違うな。手術料として、この動画は俺がもらった」
そして、その後テレビに小次郎とスタッフの姿がうつります。なんとこのアニメは黒男が小次郎にたのんでつくってもらったものなのでした。
「武蔵、早くもどってこいよ。みんなお前を待ってるぜ」
それをみて武蔵はただ号泣するのでした。
帰りの車。後部座席には動画が積まれています。
「さて、この紙切れがいつお宝に化けることやら…。」
と思う吉宗黒男であった。(すいません言ってみたかっただけです)
今回のアニメはこの一言につきますね。
武蔵と小次郎の友情に激萌え。(カップリングはご自由に)
いや、この二人の設定はマジでやばいよ?
・高校時代からの友達
・かたやキザ、かたや熱血スポーツマン
・時が経つにつれて、ふたりの地位がはなれていってしまった
・かたや金持ち、かたや貧乏
・それでも未だに二人の交流は続いている
・両方とも才能あり。
・互いに才能を認めあっている
・片方が病に倒れる
……すばらしいです。実にやおい向け!!ブラボー!!
大体小次郎さんなんですかあんた、そんなに大ヒットとばしている監督だったら仕事で忙しいでしょうに、わざわざ下宿まで武蔵に忠告しにだけいくなんて。しかも動画を武蔵のために快く作ってしまうだなんて。自分の姿をビデオに撮るなんて、そんなに自分の姿をみてもらいたいんですかあんたは。腐女子に「妄想するな」とか言っても無理です。無理。てか友情万歳!もう白スーツなんかどうでもよいです。しかもこれだけ美味しい設定とシーンがありながら、あまり具体的に語られていません。同人誌つくり放題な二人ですね。
というわけで、この二人にやおい萌えした方、切実に募集中です。
個人的にはどちらも余裕でイケます。
…と、萌えを思う様吐き出したところで(まだたまってますが)。
今回は原作に上手く肉付けがなされていて、目立って悪いところもなくよい感じでした。ただ、「素晴らしい!」というまでには何かが足りない感じでしたが。
しかし、これは原作でもそうなんですが、自分はどうもこのエピソードでの武蔵くんが好きになれません。途中動画を没にされるシーンで、いかにも冷酷なふうに小次郎や上司がかかれていましたが、私にいわせれば至極真っ当な理由だと思います。そんなに生きている風に動かしたいのなら、まず小次郎のようにやるべきこときっちりこなして頂点までのぼりつめて監督をできるような立場になるべきだと思うのですが。(小次郎くらいアニメーターとしての才能があるからなおさらね)しかもこういうキャラに限って信念が強いしなー。始末が悪い。やりたくないことやらなきゃ先に進めないってことも必ずあるでしょうに。
…武蔵がさわやか好青年に描かれているからあんまり大きな声でいえないんだけどね。
あと、黒男はピノコの強い説得をうけるまで頑固に断り続けましたね。いいです。黒男は基本的には頑固で金の亡者なのです。
もっとあんな黒男がみたいなあ…。
★今週のベスト萌えショット★
ピノコがおぼれたというところで、「お前なー」といったときの黒男の顔。
こういう困り顔がいい!今回は全般的に可愛く黒男がかかれていましたね〜。よいことです。]]>
カルテ13:海賊の腕
http://allenpharm.exblog.jp/1889379/
2005-01-31T23:29:39+09:00
2005-02-01T09:39:10+09:00
2005-01-31T23:28:50+09:00
allen_gogogo
アニメ感想
「写楽はあれで本当に中学生か?」というのがありますが、
自分的にはバンソウコをはった写楽は「三つ目がとおる」でも
かなりアレなので、さほど違和感なしです。(むしろ原作より大人じゃん、と思ったり……って原作のままでいかれたら写楽ボケ倒しで話がすすまないよね)
さて、今週の「海賊の腕」、原作どおりの展開で、クライマックスには特に感動しちゃいました。だからこんな話放送されちゃうとツッコミどころ少なくて困るんですって(オイ)
なんていう理不尽な意見はおいといて、今週もいきましょう♪自分でいうのもなんですが、今回一段とツッコミが不粋なつくりになっております。
舞台は和登さんが通っている大穴高校。
……って、実に手塚らしいネーミング。でもいいのかスタッフ、レギュラーキャラの通う高校なのにこんな思いつきっぽいネーミングで。まあネーミングのとびっぷりは原作の「ポン骨大学」の足下にもおよばないですが。
話は和登さんと鈴木が将棋をさしているところからはじまります。
和登さんが勝つかと思いきや、すぐそばを行く一ノ関和男ことイッチン(のちにこのあだ名は幼なじみの敏江だけが使っている呼称と判明)。ひとめ見たとたん「鈴木、お前の勝ちだ」と詰みまでの手順を教えるイッチンに和登さんは怒り心頭。
場面はかわって、部活のシーン。下田警部扮する監督や他の部員たちの前で華麗に吊り輪をするイッチン。外でみているファンクラブの女の子たち。まだ一年生ながら、期待のホープのようです。
……すみません、ここでちょいと言わせてください。実は私、今回器械体操部の監督をつとめている下田警部がめちゃくちゃ好きです。ぶっちゃけ好きな手塚キャラベスト10に入るくらい好きなんです。そのダンディーな目つきとか、四角顔とか、ときどき下駄にかわるところとか、正義側なのに、「正義くささ」を全然みせないところとかほんまたまらないです。でも、でも…!!スタッフさん……!
なんでそこで白目いれますか。
漫画のあの細い目だからいいのに…はっきりいってぎょろぎょろしていて違和感ばりばりです。むしろ気持ち悪いです。一瞬目がレンズ部分に描いてある眼鏡(パーティーグッズであるアレ)をかけているのかと思いましたよ私は。あれかな、ミッ●ーマウスに白目が入った時のファンの心境もこんなんだったのかな(多分違います)。
が、その時イッチンの腕が痛みます。どうやら腕が腫れているようでした。
ここで、久々に久美がつとめるあの喫茶店登場。
インターハイの選手にイッチンがなるという記事を読みながら、和登さんは「ごうまんでデリカシーのない嫌なやつ」とイッチンを酷評。そばで聞いていたピノコは黒男に聞きます。
「先生、インターハイって何よのさ?」
「全国の高校生たちのオリンピックみたいなもんだ」
「ピノコも体操でオリンピックに出てみたいなー……体操って結構難しいのら…パフェおかわり!」(太るよピノコー!)
「ピノコ、お前パフェ早食い競争なら優勝できそうだぞ」
「ホント、ちぇんちぇ?」
「うん」
「やったー!……で、そんな大会どこであゆよのさ?」
「う、うん……?」
ピノコ、徐々に天然を装うという技術を身に付けてきているようです。がんばれピノコ。(ある意味)大人の女への階段は近いぞ。
次の日、イッチンが起きると腕は前日よりはれていました。
敏江が迎えにくるもの、イッチンは迷惑そうな様子。と、その時腕のいたみにおそわれ、彼は鞄をとりおおします。心配する敏江。しかしその時、後輩たちから声をかけられ、イッチンは彼女たちと腕を組んで行ってしまいます。
そして、今日も練習。
監督や部員たち、ファンの前で業を披露するイッチン。
だからなんでそこに白目がはいってるんですか下田ちゃん。
練習の後、水で腫れたところを冷やしているイッチン。敏江がきて心配しますが、イッチンは「うるせえな」と逃げて行くのでした。
しかしその後、家で母に医者にいくように言われます。イッチンのことを心配した敏江が母に話したのでした。やむなく手塚医院にいくイッチン。そこで腕が壊疽にかかっているということを告げられます。
「治るんですか?」
「え……まあ、とにかく毎日通ってもらうよ。それと高熱がでることも考えられる。左腕は絶対安静だぞ」
命にかかわるということを告げられたものの、インターハイまであと一か月にせまっているイッチンは、「たかが腕の病気で命にかかわるなんて大げさに言いやがって!」と三角巾を外してしまいます。
そしてまた練習にはげむイッチン。
やはり監督や部員たちの前で華麗な演技を披露します。
だからどうしてそこで白目を(もうええっちゅうに)
と、突然演技の最中、腕のいたみにおそわれるイッチン。痛みのあまりに吊り輪と手放してしまい、転落してしまいます。別の理由でも命にかかわってます。
手塚医院のところに運び込まれるも、すっかりガス壊疽は進行してしまっていました。「残念ながら…手遅れです」手塚医師の言葉に、イッチンの母は失神してしまいました。
何とかならないかと手塚医師に呼び出される黒男。けれどもやはり黒男も切断しかないとの答え。それにしてもこういうシーンをみるたび、黒男の「手術できる・できない」の基準がわからなくなってきます。もちろん一概に比較できないことは重々承知でありますが、馬とヒトの脳をとりかえたり、ばらばらな人間のパーツを組み立てて女の子をつくったり、宇宙人を手術したり、人を鳥に変えたりできるのに、ガス壊疽は切断する他ない。うわー、基準わからねぇー!
話はもどって、帰ろうとする黒男。しかしそこに敏江がすがりつきます。
「御願い、イッチンを助けてあげてください」
「悪いが無理だ」
「御願いです、もう先生に頼るしかないんです、御願いします…」
「君は彼のなんなんだ」
「イッチンの同級生です、先生、イッチンを助けて、お願いです、ブラックジャック先生…」
「わかった、やってみよう。しかしこの手術料、高くつくぞ」
「はい」
おいおい、敏江ちゃん、「はい」って、あんたが決めていいのかい!決めるのは本人か母親でしょうが。
ともかく、例のごとく白衣をひらひらさせて黒男は手術をはじめます。
↑手術中のイッチン。今回OVAぽい絵柄というのもあるのでしょうが、なんか睫毛が女の子しています。
しばらく後。イッチンは海賊のような義手を片腕につけて学校に現れました。
イッチンの心は悩みといらつきと絶望でいっぱいでした。
(そんなに、そんなにこの俺の腕が珍しいか…)
突然、イッチンは笑い出します。「ようよう、見てみろよ、この腕、海賊みたいでおかしいだろ?おかしいよな、みんな笑えよ…!!」
結局和登さんにたしなめられてその場はおさまりましたが、それで心が鎮まることはありません。
放課後、体操部を寂しげに見つめているイッチン。今や彼はファンクラブの子にも避けられるようになったのでした。学校のそばの山にのぼり、イッチンは木に左腕をうちつけます。
「くそ、この手が、この手が、この手が……俺の、俺の夢を返せ!」
そのとき、突然声が聞こえました。
「今さら無理いうなよ」
おどろくイッチン。「だれだ、出てこい!」
「そんなに大きな声だすなよ、外にいるんだから」
「ま…まさか……」
「そうだよ、ぼくは君の手だよ」
あまりのことにおどろくあまり、イッチンはその場を駆け出してしまいました。行った先は黒男の診療所。義手を変えてくれというイッチンに、黒男は目をそむけるな、現実と向き合えと言うのでした。
夕焼けの海を見つめているイッチン。そこでまた義手が話しかけ、イッチンに元々得意だった将棋をすることを勧めるのでした。
それから将棋を習いはじめるイッチン。そしてある日、将棋部の部室にむかい、そこにいた部員たちを総ナメにします。
そこに知らせを聞いてかけつけてきた部長。
「将棋部主将、谷川が相手になる!」
そして対局するも、イッチンはなんと部長を負かしてしまいます。
負けた部長は、うなだれるも、すぐに立ち上がってイッチンにある御願いをします。
「一ノ関くん、君にたのみがある!一週間後に開かれる関東地区学生将棋大会にぼくのかわりに出場してくれないか?気味なら必ずいい成績をおさめられる!頼む、一ノ関くん!」
部長、あんたいつの時代の青春ドラマやってるんですか!でもそんな部長が素敵★(最近自分変にどうでもよい脇役に萌えるようになってきたな〜)しかし一週間後って…そんな直前でも選手の変更ってできるのでしょうか。
そして一週間後、イッチンは大会に出場します。優勝候補は2年連続チャンピオンの大山くん。ところで自分、出場者は将棋棋士の名前をもじってあるのかなあ…?と思って、トーナメントでの名前を調べて見たのですが、残念ながらそういうわけではないようです。どうやら棋士をもじっていると思われるのは谷川(棋王・谷川浩司)、大山(故・大山康晴15世名人)くらいなもののようで。(いや、これだってありふれた名前だから偶然かもしれないけどね)
並みいる強豪を次々と倒し、決勝戦まで進むイッチン。決勝戦の直前の休憩時間、おちつかない様子のイッチンは控え室から廊下にでます。語りかける義手。
「おちつけ、和男!」
「とうとう決勝戦だぜ!」
「すごいよ和男!」
「おれあがっちゃうよ…」
「大丈夫だ、和男はきっと勝てる、僕がついてる!」
「ああ、ここまでやってこれたのもお前のおかげだしな、負けても悔いはない、本当にありがとう」
「へへっ、いつになくしおらしいな」
「あの時はまさか将棋のことなんか頭にも浮かばなかった。死にたいくらいがっくりきてたんだ。お前はあのときおれの体の一部だっていってくれたよな。今では本当に心からの友達はお前だけさ」
「その通りさ、君は僕で僕は君さ…」
「ああ…」
その時、義手から聞き覚えのある柱時計の音が。おどろいたイッチンはその柱時計のそばにいきます。そしてイッチンはある光景を目撃したのでした。インカムをつけて義手をとおしてずっと励ましていてくれた敏江の姿を。
「和男、六時だぞ。いよいよ決勝戦だ、用意はいいかい?…和男、どうした、きいてるのか、和男!?」
「ああ、聞いてる、聞いてるよ…!」
「これに勝ったら全国大会だからな。がんばれよ」
「勝てるかな…?」
「自信を持て、きっと勝てる、ぼくがついてる!」
「そうだな、そうだった…」
「じゃあ、いってこい!」
(ありがとう、敏江…)会場にいくと、入り口には黒男がいました。
「どうだ、義手の具合は。やはり海賊みたいで嫌か」
「いいや、これいいです、すごくいいです…」
それが嫌ならきちんと手の形をしている義手にかえようと提案する黒男にイッチンはいいました。
「いや、これでいきます。ぼくにはこれが必要なんです。ありがとうございます、ブラックジャック先生…」
会場に入って行くイッチンを黒男は見つめていたのでした。
いや〜〜、感動できるいい話でした。「ブラックジャック」という作品には、ページ数の関係で強引な部分が多々ありますが、このエピソードはそれを補ってありあまる感動的な展開を繰り広げてくれている、といういい例ですよね。
特に最後の「これでいきます。ぼくにはこれが必要なんです」という台詞、敏江への愛の告白のようでドキドキでした。敏江これ聞いたとき感動して泣いただろうなあ。
ついでに、一部原作でのツッコミどころを補完していてくれたので、以下に箇条書き。
・原作では時計のセコンドの音が、柱時計の音になっていた→
より自然な展開になっていたと思います。ていうか原作、セコンドの音って聞き分けられないでしょ普通。むしろセコンドの音なんて聞こえてきたら時限爆弾だと思ってパニくりますよ自分。
・原作ではマイクだったのが、インカムになっていた→
現代にあわせた演出。原作のどでかい機械だと持ち運ぶの大変っしょ。イッチンにまちがいなく気付かれます。
しかしそれにつけても下田警部の白目がなあ…(しつこいです)
★今週のベスト萌えショット★
今回はラストシーンでのイッチンと敏江。
淡々と、さわやかに励まし続ける性格美人な敏江、
そして感動のあまり涙するイッチン。
ところで、よく考えるとイッチンって、スタイルがいいわけでも(ガッチリ体形の好きな私にとってはスタイルよし!ですが)背が高いわけでもなく、イケメンなわけでもないんだよなあ。そこらにいる普通の男の子。でもそのキャラがいいんですよ、うん。]]>
カルテ12:にいちゃんを返せ!
http://allenpharm.exblog.jp/1821514/
2005-01-24T23:32:07+09:00
2005-01-27T23:29:28+09:00
2005-01-24T23:31:25+09:00
allen_gogogo
アニメ感想
「ブラックジャック」のロゴがでるところで「きらーん」という効果音が入っていること。そして、ピノコが切り株で眠っているシーンがちょっと長くなっていること。というわけで、カルテ00で触れていた「OPに出てくる手塚キャラ」に以下のキャラが追加されました。
・ワンサ(ワンサくん)
・そんごくう(ぼくの孫悟空)
・ボッコ(W3)
…まあ、単に私が今まで聞き逃していただけかもしれませんが、深くは研究しないでおきます。
さてさて、今回のブラックジャック、私にとっては萌えフルチャージ!!な回でした。
場面は「ビッグマスク」の1シーンからはじまります。
こどもたちの閉じ込められている地下牢にはいってくる魔像軍団の天才外科医のボス。
黒男にそっくり。てか、ナイスケツアゴ。いやもう、素敵にツボですよ、このボス。白目とかオヤジ度がアップしてるところとかドクロとか。フィギュアにしたら絶対さまになるだろうなあ。ああ、オヤジ大好きな私にとってはたまらんですばい!
…なんていつまでもボスの外見に萌えていたら話が終わらないので続けましょう。
ボスがおそいかかろうとしたところ、そこにでてきたのは愛と正義の仮面、ビッグマスク。超能力ショルダーキック炸裂!
場面は写楽の家、「ビッグマスク」にすっかり夢中の写楽の横でピノコは退屈そうな顔。和登さんも特撮に夢中だわ、妙なフィギュアをびっしりと飾っているわの写楽になかば呆れぎみのようです。そのうち写楽がフィギュアと似たようなものをそこらのガラクタを集めてつくりだしはじめたら要注意。そんな時、テレビに映ったゴーラスという改造人間にピノコはひと目惚れしてしまいます。「かわいいー!」どうみてもかわいいとはいえないその怪物に熱狂するピノコを見て「ピノコちゃんたら、かわった趣味してたのねぇ」とあっけにとられる和登さんと写楽。ピノコ、意外とマニア嗜好やなー。「あわせて!」と頼み込むピノコに写楽はスタッフの人にたのんでみるとしぶしぶ承諾するのでした。
さて撮影を見に行く日、いつもより早めに朝食をすませたピノコは「自分のお皿は自分で洗うんでちゅよ」と黒男とラルゴに告げ、そそくさと出発。皿をつきだしたラルゴに黒男は「自分のぶんは自分で洗うんだ!」とたしなめます。ラルゴはしかたなく皿をぺろりとなめるのでした。黒男さん、ラルゴは自分で皿洗えませんから!なにげにむちゃくちゃ理不尽です。犬の皿ぐらい洗ったれよ。
そして写楽とピノコは撮影所に到着。そこにはセットや監督、あのボスまでいます。うーん、台本を一生懸命ぶつぶつ読んでいる姿が醸し出している小物感がまた素敵です。萌え。
写楽「ボスってどこかブラックジャック先生に似てると思わない?」
ピノコ「失礼ね、ちっとも似てまちぇん!」
いや、モロに黒男でしょコイツ。ああ、なんて野暮な突っ込み;
さて、ゴーラスのシーンから撮影がスタート。と、そこにピノコが突然乱入してゴーラスをハグ。当然カットがはいり、スタッフがあわててとめに入ります。と、そのときゴーラスの中にはいっていたタカオ(関五本松)がかぶりものをとり、やさしくピノコに注意。ピノコは「ゴーラスさんって人間らったのー!?」とびっくり。ゴーラスの中に人間がはいっているなどとピノコは思わなかったのです……って、んなわけないだろう!特撮の撮影所やらメイクされている悪役を目の前にしてちっとも不思議がらなかったのに、いくらなんでもその勘違いはないと思いますが。なんかこの台詞だけ不自然さがきわだってしまってますね。残念。
ともあれ、そのゴーラスさんからサインをもらってピノコはご満悦。一方撮影所では、撮影が終わって着ぐるみをぬいでいたタカオがなにやら足の痛みを気にしていました。ぬいでみると足ははれあがっていました。スタッフ仲間は、タカオに写楽がいい医者を知っている、と言います。
場面はかわって、とある公園の前。子供たちがビッグマスクのカードを持って盛り上がっています。「いやなやつ」であるゴーラスは当然嫌われ者。そこに通りかかるタカオの弟のユキオ(どろろ)は、そのことで友達と取っ組み合いに。タカオがゴーラスの中の人であるために、ユキオはことあるごとに兄の悪口をいわれ、いじめられていたのでした。撮影が終わって、腫れた足をかばいながら帰るタカオ。と、家の前にいるユキオを見つけます。ユキオはタカオに当たり散らし、部屋にとじこもってしまったのでした。
ほどなくしてユキオが母(いい具合に兄弟の特徴がくみ合わさった顔ですよね、このオカン)のところにいくと、母はタカオが写楽の知りあいの医者のところにいったといいます。「あやまろうと思ったのに…」タカオは後悔をかみしめるのでした。
そして、写楽の知りあいである、ブラックジャックの病院。ピノコが帰ると、そこには写楽と一緒にきたタカオがいました。検査入院すると聞いたピノコは大はしゃぎ。
数日後の、ユキオの家。タカオはしばらく帰ってこれない様子。つまんないな…と外に出ると、そこでユキオは不気味な黒コートの人物、ブラックジャックを目の当たりにします。
「お母さんはいるかい?」「入らせてもらうよ」
その姿は魔像軍団のボスにそっくり。彼は不気味な黒コートの人物をボスと勘違いし、母と話をしているところを立ち聞きすることに。
「息子さんは、あずからせてもらいます」「場合によっては切る」「手術料は2000万円です」
きっと兄は、このボスに改造人間にされてしまうにちがいない。しかし、母にいっても(当然)とりあってもらえない。ユキオはブラックジャックが残していった住所をもとに、兄をとりかえしにいく決心をします。
風の強く薄暗い中、黒男の家に向うユキオ。窓の外から中をのぞきみると、そこにはロウソクの明かりしかありません。そして無気味にうかびあがる黒男の顔。なかに入ると手術室が。そして、ピノコが食事をはこんでいるところを見つけ、兄のいる部屋をつきとめます。ユキオくん、ピノコの存在は華麗にスルーのご様子。それとも頭の中で「ボスに拉致され奴隷のような扱いをうけている可愛そうな世話係の少女」とかいう設定を勝手に組み立てて自分で納得していたのでしょうか。
思いきって兄の部屋に突入すると、雷鳴のとどろく中、すさまじい形相で(ピノコがサービスしてくれた鳥の)肉にかぶりついている兄の姿が。しかも足にはぐるぐると包帯が。びっくりしてユキオは逃げ出し、パスタをはこんできたピノコとラルゴにびつかってしまいます。頭からスパゲッティをかぶった二人のおそろしい姿にびびり這々の態で逃げて行くミチオ。ユキオは雨の降る中、家に逃げ帰り、部屋にこもって「兄ちゃんが改造人間になっちゃった…」とぶつぶつとつぶやくのでした。まあ、普通これだけ恐さフルコースでこられちゃ子供はびびるよな。
さて、数日後診療所でタカオと母と黒男が話をします。病名は象皮病。着ぐるみが足をしめつけたおかげで病気が悪化したとのこと。やはりどうしても2000万円はまけられないという黒男の言葉にうなだれ、診療所を去ろうとするタカオと母。しかしそこで、黒男がある一つの提案をだします。なんでもピノコ先生ならゴーラスの着ぐるみが報酬でいいとのこと。手術台にのせられ、特大の注射をつきたてようとするピノコにおびえ、タカオは失神。
そこに手術着の黒男がはいってきました。
「先生、麻酔はいらないみたい」
「アッチョンブリケー」
Σ(=△=;)
は、ハザマくーん!!大丈夫かねハザマくん!おーい!こっちの世界に帰っておいで間くーん!
アッチョンブリケーって。アッチョンブリケーって。私にとってはノリツッコミをする本木雅広版ブラックジャック以来の衝撃です。でも萌えるからそれもよし。(オイ)
さて無事に手術は終わり、タカオは退院することに。しかし、ユキオのトラウマが心配なタカオ。そんなタカオにピノコはある提案を出します。
自分の部屋(アトムのポスターがはってあります)の中でしずんでいるユキオ。そこにあらわれたのは黒マントをかぶり、悪役メイクをして肩車をしあっているピノコと写楽とラルゴ。魔像軍団と名乗るピノコたちは手紙をわたして突然きえます。(まあこけただけという定番も定番のオチなわけですが)それにしても何故写楽までメイクしているのでしょうか。自分もやってみたかっただけ?
そこにはこうかいてありました。「お前の兄さんを助けてほしくば、明日魔像軍団のアジトに来るが良い。このことを人にはなしたら、兄さんの命はないぞ…」
次の日、意を決して黒男の家にくるユキオ。そこには不気味な黒男、そして黒マントをかぶったピノコとラルゴと写楽の姿が。写楽はバンソウコウの上に目までつけています。うーん、写楽くん、そのバンソウコウをはがせば、もっと悪役になれると思うんだけどなあ。
「待て!」そこに突然兄の姿があらわれます。「俺は大丈夫だ、魔像軍団のボスをやっつけるためにわざと改造されたふりをしているんだ!」
そして黒男とタカオの対決。ひらりひらりと軽々と身をかわしまくる黒男、まるでその身軽さはウサギのようです。(妄想しすぎ)そしてタカオのショルダーキック炸裂!黒男は倒れ、「地球には強敵が多すぎる…私はこの星をさろう!」とじたばたとピノコたちとともに逃げ出したのでした。
そしてユキオはタカオと再会できた喜びをかみしめるのでした。
それから数日後。写楽とピノコとラルゴは偶然道でユキオに会います。
大慌ての一同を目の前にして、ユキオはあきれたように「あれはテレビの中の話でしょ。きみたちも早く大人にならなきゃね」と去っていったのでした。
さて今回の話、いや〜。黒男が大人げなくてカワユかったですね〜。とても母と自分をふっとばされた5人に復しゅうをもくろんでいるようには見えません。まさに黒男の「おちゃめ」を抽出して1.2倍濃縮にしたような感じです。
ストーリーも、原作をうまくアレンジしているという感じで良作であったと思います。特にユキオが黒男の家にのりこむところとか、きちんと恐い演出ひとつひとつに矛盾のない理由をつけていてなかなか良かったと思います。ただ、見せないだろうと予想がついてはいたのですが、象皮病になっている足をちゃんとみせなかったのが痛い。あの足とゴーラスの風貌が似ているということが話の肝なのですから。原作も病気に対して完全に正しい解釈をしているとは限らないけれど…アニメだけみたひとは、象皮病がただ足が赤くはれるだけの病気ととらえてしまうっていうことですよね?これだってある種の「病気に対する誤解」となってしまうのではないのでしょうか…??
そもそも肉をかぶりつくということで怪物感を出すなら、何も象皮病でなくてよいわけですから。重箱のすみ、といわれればそれまでな話ですが。
あと、最後のユキオの台詞。今までの流れからすると不自然な台詞ですが、やはりあれはきちんとタカオが事後説明をしたのでしょうか。まあ、現実を知ってちょっとだけ成長したガキがいいそうな台詞ですね。私がこんな言葉を吐かれる立場になったら「ちょっと物知ったからって生意気なことぶっこいてんじゃねーぞこぉのクソガキャー!」とばかりにシメにかかると思いますが。
★今週のベスト萌えショット★
ユキオ相手に一芝居うった後のシーン。
「いいわのよね、先生はメイクいらなくて」というピノコの言葉にたいする黒男の反応。
「…ふんっ」
か、かわゆいーー!!!(激萌)いやもうやばいです鼻血でそうです。「こら!」でも「ピノコ!」でも「なんだと?」でもなく「ふんっ」って!「ふんっ」てー!きっとこのマントの下で、両手を腰にあててるのね〜。ああもう可愛い。その少年っぽいふて腐れ方がたまんないです。先生今週はホント子供vvああもう可愛いすぎだよ先生……(以下筆者妄想中につきフェードアウト)]]>
カルテ11:シャチの贈り物
http://allenpharm.exblog.jp/1742830/
2005-01-16T23:25:48+09:00
2005-01-27T23:29:28+09:00
2005-01-16T23:23:54+09:00
allen_gogogo
アニメ感想
さて、自分でいうのもなんですがここのブログは、基本的に肯定的な感想をのせています。原作が大好きではありますが、結構改変してあっても大丈夫なタチなので。
けれど今回は……あかん、フォローしきれん。
萌えはあるけど駄目駄目。というわけで、今回は厳しめです。今回おもしろかった〜、と思う方はちょっと身構えてお読みください。
さて、今回はピノコがラルゴを呼ぶところからはじまります。ピノコのごはんの声にひかれてやってきたラルゴ。しかし、その口をあけると、そこには大粒の真珠が。びっくりして、早速真珠を黒男のところに持って行くピノコ。黒男はそれをみて、はっとしたような表情を浮かべます。ピノコとラルゴを連れて、崖の下を降りて行き、洞窟の中をくぐっていく黒男。洞窟を通り抜けると、そこには美しい小さな入り江がありました。また水の中にはいり、真珠を口の中にいれてもってくるラルゴ。「まだたくさんあるはずだ」黒男の言葉に、ピノコが目をこらすと、そこには日光を反射して、たくさんの真珠が海の底にきらきらとひかっていました。ピノコも早速真珠をとろうと水の中にとびこみますが、深みの中におちこんでぶくぶくと沈んでしまいました。ところで、原作の「水とあくたれ」で、ピノコは体質的にカナヅチだということが判明しているんですけど、アニメでもやっぱりピノコはカナヅチなんでしょうか?すいすい泳いでるシーンとかあったらすごいショックだなあ、それ。
頭からずぶぬれになってしまったピノコをたき火であたためながら、黒男は何故あそこに真珠があったのか、話をはじめます。
黒男がこの海岸にきて南の岬に診療所を建てた(原作では別荘を改築)当時、その外見や報酬に対する評判が悪く、閑古鳥が鳴く毎日でした。そんなある日、黒男は不思議な声をききます。その声をききつけ、入り江にたどりつく黒男。そこにはヒレに三日月のついている一匹のシャチが。…って、相当でかい声で鳴かないと無理だよな、なんて思うのは野暮?このときちらっと見せた三日月のヒレがのちのち重要な伏線になってくるわけですが、おそらくこれは「海のトリトン」のルカーをパロったものなのでしょう。それはさておき、シャチには大きな咬み傷が。それを見て、シャチもほ乳類だ、と黒男は傷口の縫合をすることに。これが診療所の患者第一号でした。このシーン、黒男はコートのまま靴も脱がずに水の中にはいっています。いや、せめてズボンはまくろうよ。コート脱ごうよー。何だったら全部ぬいじゃっても(おい)
黒男はその日は帰りましたが、夜、ずっと眠れずにシャチのことを考えていた様子。ちなみにパジャマはカルテ07と同じく青色です。もうパジャマは青って設定なのかなー。二日後、例の入り江にいくと、シャチは元気に泳ぎ、黒男のために一粒真珠をもってくるのでした。
嬉しそうな顔のシャチ。しかし、この後のシーンをみてもそうですが、例えていえば「MW」の結城未知夫のような何かどすぐろいもののありそうな笑い顔を始終うかべています。うんうんそうだなー、漁場荒らしだもんなこいつ、そりゃ裏のある笑い顔だよー。と私は納得していました…この時は。
ともかく、近くの漁場に出向き、力有武扮する漁師から猫のえさと言って売り物にならないくずの魚を貰う黒男。今回の力さん、原作の喧嘩っ早そうな庶民派キャラとはうってかわって、やさしそうないい海の男しています。そしてその後ろの漁船で何やら作業している男。
く…黒男?いや、ジョナサン!?
結局このキャラは「ザ・クレーター」のオクチン扮する力さんの息子の漁師だと判明。髪型のバサバサ度があがっているため、耳の後ろのぴんとたった毛をのぞけばほとんど黒男と同じ髪型になるわけですが…オクチン、びっくりさせやがってー。見事にやられたぜぃっっ。
それからあまりたたないうちに、トリトンはまた傷をつくってかえってきました。今度は打ち身も。黒男は「獣医になろうかなあ」とあきれながらもトリトンにばんそうこうをはったり、傷口を縫合したりします。
そんな黒男たちの姿を、たまたまそこを通りかかった力さんは漁船から見ていたのでした。
それから10日に一回くらいの頻度で、シャチは黒男のところにやってきます。そのたびに傷をつくり、真珠やさんごやらのって。黒男はこのシャチにトリトンという名をつけ、彼との交遊をどんどんとふかめていきました。
そのたびに黒男も力さんのところに漁場に魚をもらいにいくのでした。
「いつもすいません」
「かまわねえよ、どうせ捨てちまうんだ。それより、毎朝まめにくるねえ。よほど、でかい猫なんだな」
「え?ええ…まあ」
ここでキョドっちゃう黒男、若さがにじみでていていいなあ♪今の黒男だったら顔色ひとつかえなさそうだなあ。そしてこの時、力さんとオクチンは黒男が医者だと言うことを漁師の仲間から聞くことになります。
そして、黒男はトリトンの背中にのって一緒に泳ぐまでの仲に。
やっほーい!海水パンツだ上半身裸だぁー!!(狂喜)こういう海パン画像をみて、ついついコカンに目がいってしまう私は何かもう道をふみはずしているような気がします(がくり)しかしこのシャチにのってるシーン、何か、何かこうなんともいえない違和感があるんですよね〜。やはり「海のトリトン」の少年トリトンを連想してしまうからでしょうか。シャチやイルカにのってはしゃいでいいのは少年までというメッセージがここには込められているのかもしれません。
そんな楽しい時間のなか、もう一匹シャチがきます。トリトンの友達なのかと黒男がトリトンに聞いた瞬間、仲間は黒男に襲いかかってきました。とっさに仲間の横っ腹に噛み付くトリトン。黒男をうらぎってしまったことで悲しそうな顔をうかべるトリトンを黒男はやさしく慰めるのでした。
場面は、例の漁場にかわります。今日も魚をもらいにきた黒男。しかし今日は魚はとれませんでした。シャチが網を食いやぶってしまったのです。憤りをかくせない漁師たち。しかも一人の話によるとそのあたりをうろついていたシャチがバンソウコウをはっていたとの情報も。オクチンも憤慨していました。「おやじは古いんだてん昔話ばかりして、シャチを野放しにしてる!」
黒男は力さんのところにいくと、力さんは今日は魚はないといいます。
「いえ、今日は聞きたいことがありまして…」
「おれもあんたと話がしたいと思っていたんだ」
「え?」
「海に…海にでてみないか」
海の上をはしる船。そこで力さんは話をします。シャチと人間が昔ともに生きていたこと、争いがなかったこと。
「だが…それももう昔の話しさ。悪いことはいわねえ、シャチともう関わるな。もうすぐ大規模なシャチ退治がはじまる」
「しかし、シャチだって海で自由に生きる権利はある!」
「その通りだ、だが!俺たちも生きていかにゃあならないんだ!しょせんシャチと人は生きて行く場所が違うんだ…」
……てかコレ、海でてまで話す意味ないじゃん。力さん、もしかしたら黒男と二人でクルージングしたかっただけじゃないのかと。そして誰もいない船の上でナニ(以下自粛)
そして、その夜、黒男はトリトンに別れを告げるのでした。もう此所へはくるな、海へ行けと。
「さようなら、トリトン、いつかまた、海の彼方で会おう」
そしてそれからしばらくの間、トリトンは入り江にくることはありませんでした。
それからほどなくして、海で大規模なシャチ退治がおこなわれます。追いかける漁船、おそいかかるシャチ。力さんとオクチンののった船は転覆し、力さんが海の中へ。そこにシャチがおそいかかってきたのでした。「おやじー!!」
そして力さんは瀕死の状態で病院に運ばれます。そこで黒男はかろうじて船につかまってたすかったオクチン、仲間の漁師たちからそこに三日月のかたちのヒレをもったシャチがいたという証言を聞きます。つか、何でいるんだ黒男。
そこで現れる医師。助からないという医師に黒男はいいます。「私が助ける」。手術中、なにかを決意したように漁場に行くオクチン。朝焼けのなか、トリトンはいくつもの漁船から攻撃され、たくさんの傷を負うことに。
そして黒男は力さんの手術にあたり、力さんは無事助かったのでした。
ある日の夕方、部屋でくつろいでいると、何やら聞き覚えのある声が。入り江に向かうと…そこにいたのは満身創痍のトリトン。真珠をくわえてトリトンは助けを乞う目をしました。しかし黒男はそれを拒否します。トリトンは力なく真珠をおとし、それから毎日弱って行きながらせっせと真珠や珊瑚を運び続けました。入り江に真珠がばらまかれるほどに。しかし黒男は見てみぬふりをきめこみます。「もうやめてくれ、俺は真珠や珊瑚がほしいんじゃない、もう治せない!治すわけにはいかないんだ……!!」
そんなある日、力さんの意識がもどります。力さんにオクチンは意気揚々と話をしました。
「へへっ、おやじが寝ている間に、あのシャチ野郎、退治したからなあ」
「なに!?」
「あの三日月野郎だよ」
「三日月の…シャチだと……!?お前、お前、なんてことを…!」
そこで衝撃の事実が。なんとあの船をおそったのは別のシャチ。トリトンはそのシャチから動けない力さんを守り、みんなのいる船まで連れていってくれたのでした。
↑海になげだされた力さん。え……ええ男やぁーーー!!!(惚)素敵です。かっこいいです。渋いです。しかも服がぼろぼろときたもんだ。あーはっはっは(おちつけ自分)
それを聞いた黒男はその場からかけだします。車で向かった先はあの入り江。そこにはトリトンがぐったりと横たわっていました。
「まだ生きてる お前を死なせはしない」
そして黒男は手術をはじめるのでした。
……って、生きちゃったんかよ。(ハァ)
手当をうけたトリトンは静かに海にむかって泳ぎ出します。
「トリトン、お前が生きていく場所はここではない。今度こそ本当にさようならだ」黒男はトリトンにそう語りかけ、それ以来ここにトリトンがくることはありませんでした。
「…ね、先生、いまはひとりぼっちじゃないわのよね」
…あれ、ピノコ泣いてるの?どっか泣きどころあるの?ああそうだよね〜、わかる、わかるよ、こんなひどいオチに変えられたらそら私だって泣きたくなるよ。一緒に泣こうぜピノコ、うんうん。
そんなとき、不意に外にいたラルゴがほえだします。そこにはなんと、あのトリトンの姿が。彼はここに帰ってきたのでした。
…って、なんでだよ!!(怒)
いや、いつにも増して今回ひどいです。オチの改変の仕方が。ただ原作では死ぬはずのキャラを生かすということだけでも萎えですが、それにもましてひどいのが、制作者サイド、この話のキモが何かをさっぱりわかっていないということ。原作での黒男は「命はすくわねば」という医師としてのポリシーとトリトンは人が生きていくうえでの邪魔をしているから助けてはいけないという事実にはさまれ苦しみ、結局見殺しにしてしまったのです。ひとりぼっちのときに、心の支えとなったたった一人の友達であったのに、最も残酷な裏切りをしてしまった。その罪悪感を今なお心に刻んでいるからこそあの話の悲劇性がつたわるのです。よさがあるのです。それをアータ、トリトンをいい奴(まあ、実際漁場荒らしをしてないという証拠もないわけですが)にしちまうだなんて〜〜!!(怒)人間のエゴ一辺倒におちついてしまってるじゃないかよっっっ!黒男ただのヒューマニストになっちまってるじゃないかよ!!今さらながらあまりにショックすぎてKarte:NGとかどうでもよいです(おい)
というわけで、この話、もう全然ダメと断言させていただきます。ラルゴが生きていることへの批判が耳にはいらなかったのでしょうか制作者サイドには。
★今週のベスト萌えショット★
たき火にあたりながら話をきいているピノコ。ちょっとした乱れ髪のせいか、いつもにはない光と陰のコントラストのせいか、かなり大人っぽくて奇麗です♪]]>
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