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原作ファンによるアニメBJの腐女子的批評。原作含めストーリーを事細かにネタバレしているので未見の方はご注意ください。


by allen_gogogo

カルテ23:土砂降りのち恋

さて今回は「土砂降り」をもとにした「土砂降りのち恋」。またツッコミどころがすくない話がきているので筆者としては大変困っています(笑)
そんなわけでさっさと感想いってしまいましょう!(前フリが思い付かなかっただけという)



とある離島。
清水きよみ先生が島のこどもたちの健康診断をしている中、本土からの客が。その客、ブラックジャックは崖のところで彼女を待っていました。なんでも彼女の兄、百鬼丸扮する(それじゃ百鬼博士の出番はどーなるんだ!?)清水幾男に会いにきたとのこと。
実は黒男は以前飛行機にのったとき、子供の手術をせねばならない事態におちいっていました。しかしメスがない。そのとき幾男がメスを一本貸してくれたのでした。…ん?メスって機内持ち込みOKなの??
そして、黒男はメスを一本とりだします。ある有名なメスにといでもらった特別なメス。しかしそれを渡す兄はすでに崖崩れで亡くなっており、きよみも自分の専門は内科だとそれを受け取ることを拒んだのでした。
しかし連絡船がでる夜。海が嵐になり、黒男は足留めを余儀なくされます。
そして黒男はきよみの家に泊まることになりますが、突然そこに助けを求めるたくさんの島民が。どうやら集団食中毒にかかった模様。きよみは黒男に応援をもとめますが、自分の専門ではないといい、きよみは憤然としてひとりで診察しにいきます。
「まったくなんて態度なんだろう…」
どうやら連絡船で届いた食べ物(プリンという具体名がでてないのは、やっぱスポンサーの明●への配慮でしょうか?)を食べた子がみんなやられているとのこと。ようやく還ってくると、ベッドにさっきすれちがったばかりの校長先生が。どうやら重傷をおっているとのこと。黒男はけが人がでることを見越して診療所にとどまっていたのでした。
きよみはキラキラした眼をして感激。
黒男はあのメスで手術をし、きよみはじっとそれを見つめていたのでした。
…もしけが人がでなかったら、黒男は絶対きよみに帰るまでシカトされていたよね。そう考えると、ちょっと不謹慎ですが、緊急事態がおこって良かったなあと思います。

「本当にこんな島に何日も…お気の毒ですわ。そのかわりといってはなんですけど、私が腕をふるってごちそうしますわ」
そんなきよみに黒男はお茶漬けをたのみます。黒男、お茶漬けもいいけどちゃんとバランスよく食事しろよー。梅茶漬けとか鮭茶漬けとかワサビ茶漬けとか。
そこにゴンタがやってきて、きよみに新しい講堂の落成記念のスピーチを頼まれているといいにきたのでした。
一方、連絡船のくる港。ピノコはその港のちかくに泊まり、黒男の帰りを今か今かと待っていました。しかし今日も連絡船がでないとのこと。ピノコはいらついた様子で、「浮気はらめれちゅよ!」とどなるのでした。
ところでこのシーンでのピノコの部屋にある掛け軸がすんごく気になります。
「人は海で癒されるんだなあ 宿主」…か、加山雄三!?一体何が元ネタなんだ、この掛け軸。
しかしピノコはつくづくこらえ性がないよなあ。本当に黒男の妻を自負するなら、ムダに宿泊代なんざつかわずに、その間家をしっかり守るべきだと思うのですが。そういえば「アリの足」でも黒男が勝手に家をあけただけで家がものすごい状態になっていたし。アニメのピノコっていろいろな意味で「幼い」感がありますね。…でもまだまだ18歳なんて子供だからなあ。ここまで求めるのも野暮なのかも。
ついでにこのシーンでもう一つ気になること。ピノコが荒れた海のそばにいるのを心配してきてくれた、結構気のいい宿屋のおやじ。

もしかして天馬博士!?
天馬スキーとしては認めないぞそんなん!(笑)
そして講堂の落成式。「なんでもいい」と島民にスピーチをたのまれたきよみは意を決して講堂にたちます。そして講堂より、崖の補強をお願いします。と話をしたのでした。
家にかえったきよみ。そのとき、黒男のすがたを見つけ、つい胸にすがって泣いてしまいます。
「このひとがそばにいるだけで、どうしてこんなに心強いんだろう…なぜこの人の前だと、こんなに思いっきりなけるんだろう…兄さんがいなくなってから、ずっとこの安心はなかった…それは、そう、それは……」
きよみのブラコン炸裂!そらあなあ、百鬼丸扮する兄さんだったらブラコンにならないほうがおかしいよね。
きよみは黒男に島をでようかといい、胸のうちをさりげなく打ち明けますが、黒男は「くだらん!くだらないことだ!」と一蹴。きよみはその場に崩れ落ちてなきじゃくるのでした。
それからきよみの頭にはその言葉がぐるぐるまわっていました。と、窓の外をみると、崖のそばを通る子供たちが。きよみは身を呈して子供をかばい、崖に生き埋めに。
黒男は電話でその知らせをききます…あれ?黒男ってきよみ先生の家にいるんじゃなかったのか!?だとしたらどうしてわざわざ電話で知らせを聞いたのでしょう阿?もしかしたらあの一件で宿屋に身をうつしているかたちになったという可能性もあるけれど、黒男がそんなことするとは思いにくいなあ。
ともかく、きよみとそばにいた女の子はベッドにはこばれ、講堂の請け負い業者に払う一億円を黒男は村長に請求。
「支払いは待ってもらえばいいでしょう。待ってくれない崖崩れに払う金はなくて、講堂に払う金が待たせられないとでも?」
黒男のことばに、お偉いさんはだまるしかないのでした。
ところで、ここのシーン、役名はわかりませんがお偉いさんの中に面白いくらい棒読みの人が一人いますね。方言ぽさを出そうという意図だったのでしょうが、正直ヤバイくらいの違和感です。…もしかして、変に思うのって私だけ?
ともかくも、黒男は二人の手術を同時にはじめます。しかし、きよみの心臓(すごい!内臓まるだしだー!)は冠状動脈が未発達で細すぎる(これって日常生活に支障でないのかな?)ため、手術は困難をきわめました。
手術がおわり、きよみの意識がもどります。
「もっとこの島で生きたかった…」というきよみを励ます黒男。
そのとき、きよみは「メス、いただけます…?」と口にします。
「これでもう、思い残すこと無く死ぬことができます」
「きよみさん、死ぬなんていうんじゃない!」
「初めてわたしの名前をよんでくださいましたね…」
ところできよみがメスを手にするシーンをはじめてみたとき、瞬時に
こんな展開がおもいうかんでしまいました…。
お粗末。

ようやく島に晴れ間がもどってきました。
…やっぱ生きてるのかー、きよみ。
「あんたが助かったのはね、きよみさん。島があんたを必要としているからだ…」
連絡船のなかで黒男はそう思うのでした。

今回、いい話でしたねー。原作まんまの演出がされていましたし。原作と比べてどうかということを抜きにしても面白かったです。
やはり登場人物が死なないという改変がされていますが、最後の黒男の台詞がけっこう感動的なので、個人的にはこの選択もよかったかなと思っています。清水先生が結構好きなキャラかというのもあるかもね。ただ、死ぬのとどっちが話として面白いかといえば…やっぱり後者かなあ。そうでないと冠状動脈のくだりもベッドでの台詞もいまひとつ生きてこないですし。

★こんな●●はいやだ!★
さて最後は今週のベスト萌えショットでシメるはずなのですが…すいません、今回、これといって萌えショットがみつかりませんでした;
そんなわけで、今回は
こんな清水先生はいやだ!
黒男をひきとめようと雨乞いをする先生…またまたお粗末。
漫画かくなんてウン年ぶりなんで勘弁してくださいな(汗)
by allen_gogogo | 2005-04-19 01:36 | アニメ感想