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原作ファンによるアニメBJの腐女子的批評。原作含めストーリーを事細かにネタバレしているので未見の方はご注意ください。


by allen_gogogo

カルテ12:にいちゃんを返せ!

OPでちょっと気が付いたこと。
「ブラックジャック」のロゴがでるところで「きらーん」という効果音が入っていること。そして、ピノコが切り株で眠っているシーンがちょっと長くなっていること。というわけで、カルテ00で触れていた「OPに出てくる手塚キャラ」に以下のキャラが追加されました。
・ワンサ(ワンサくん)
・そんごくう(ぼくの孫悟空)
・ボッコ(W3)
…まあ、単に私が今まで聞き逃していただけかもしれませんが、深くは研究しないでおきます。

さてさて、今回のブラックジャック、私にとっては萌えフルチャージ!!な回でした。



場面は「ビッグマスク」の1シーンからはじまります。
こどもたちの閉じ込められている地下牢にはいってくる魔像軍団の天才外科医のボス。

黒男にそっくり。てか、ナイスケツアゴ。いやもう、素敵にツボですよ、このボス。白目とかオヤジ度がアップしてるところとかドクロとか。フィギュアにしたら絶対さまになるだろうなあ。ああ、オヤジ大好きな私にとってはたまらんですばい!
…なんていつまでもボスの外見に萌えていたら話が終わらないので続けましょう。
ボスがおそいかかろうとしたところ、そこにでてきたのは愛と正義の仮面、ビッグマスク。超能力ショルダーキック炸裂!

場面は写楽の家、「ビッグマスク」にすっかり夢中の写楽の横でピノコは退屈そうな顔。和登さんも特撮に夢中だわ、妙なフィギュアをびっしりと飾っているわの写楽になかば呆れぎみのようです。そのうち写楽がフィギュアと似たようなものをそこらのガラクタを集めてつくりだしはじめたら要注意。そんな時、テレビに映ったゴーラスという改造人間にピノコはひと目惚れしてしまいます。「かわいいー!」どうみてもかわいいとはいえないその怪物に熱狂するピノコを見て「ピノコちゃんたら、かわった趣味してたのねぇ」とあっけにとられる和登さんと写楽。ピノコ、意外とマニア嗜好やなー。「あわせて!」と頼み込むピノコに写楽はスタッフの人にたのんでみるとしぶしぶ承諾するのでした。
 
さて撮影を見に行く日、いつもより早めに朝食をすませたピノコは「自分のお皿は自分で洗うんでちゅよ」と黒男とラルゴに告げ、そそくさと出発。皿をつきだしたラルゴに黒男は「自分のぶんは自分で洗うんだ!」とたしなめます。ラルゴはしかたなく皿をぺろりとなめるのでした。黒男さん、ラルゴは自分で皿洗えませんから!なにげにむちゃくちゃ理不尽です。犬の皿ぐらい洗ったれよ。
そして写楽とピノコは撮影所に到着。そこにはセットや監督、あのボスまでいます。うーん、台本を一生懸命ぶつぶつ読んでいる姿が醸し出している小物感がまた素敵です。萌え。
写楽「ボスってどこかブラックジャック先生に似てると思わない?」
ピノコ「失礼ね、ちっとも似てまちぇん!」
いや、モロに黒男でしょコイツ。ああ、なんて野暮な突っ込み;
さて、ゴーラスのシーンから撮影がスタート。と、そこにピノコが突然乱入してゴーラスをハグ。当然カットがはいり、スタッフがあわててとめに入ります。と、そのときゴーラスの中にはいっていたタカオ(関五本松)がかぶりものをとり、やさしくピノコに注意。ピノコは「ゴーラスさんって人間らったのー!?」とびっくり。ゴーラスの中に人間がはいっているなどとピノコは思わなかったのです……って、んなわけないだろう!特撮の撮影所やらメイクされている悪役を目の前にしてちっとも不思議がらなかったのに、いくらなんでもその勘違いはないと思いますが。なんかこの台詞だけ不自然さがきわだってしまってますね。残念。
ともあれ、そのゴーラスさんからサインをもらってピノコはご満悦。一方撮影所では、撮影が終わって着ぐるみをぬいでいたタカオがなにやら足の痛みを気にしていました。ぬいでみると足ははれあがっていました。スタッフ仲間は、タカオに写楽がいい医者を知っている、と言います。

場面はかわって、とある公園の前。子供たちがビッグマスクのカードを持って盛り上がっています。「いやなやつ」であるゴーラスは当然嫌われ者。そこに通りかかるタカオの弟のユキオ(どろろ)は、そのことで友達と取っ組み合いに。タカオがゴーラスの中の人であるために、ユキオはことあるごとに兄の悪口をいわれ、いじめられていたのでした。撮影が終わって、腫れた足をかばいながら帰るタカオ。と、家の前にいるユキオを見つけます。ユキオはタカオに当たり散らし、部屋にとじこもってしまったのでした。
ほどなくしてユキオが母(いい具合に兄弟の特徴がくみ合わさった顔ですよね、このオカン)のところにいくと、母はタカオが写楽の知りあいの医者のところにいったといいます。「あやまろうと思ったのに…」タカオは後悔をかみしめるのでした。
そして、写楽の知りあいである、ブラックジャックの病院。ピノコが帰ると、そこには写楽と一緒にきたタカオがいました。検査入院すると聞いたピノコは大はしゃぎ。

数日後の、ユキオの家。タカオはしばらく帰ってこれない様子。つまんないな…と外に出ると、そこでユキオは不気味な黒コートの人物、ブラックジャックを目の当たりにします。
「お母さんはいるかい?」「入らせてもらうよ」
その姿は魔像軍団のボスにそっくり。彼は不気味な黒コートの人物をボスと勘違いし、母と話をしているところを立ち聞きすることに。
「息子さんは、あずからせてもらいます」「場合によっては切る」「手術料は2000万円です」
きっと兄は、このボスに改造人間にされてしまうにちがいない。しかし、母にいっても(当然)とりあってもらえない。ユキオはブラックジャックが残していった住所をもとに、兄をとりかえしにいく決心をします。

風の強く薄暗い中、黒男の家に向うユキオ。窓の外から中をのぞきみると、そこにはロウソクの明かりしかありません。そして無気味にうかびあがる黒男の顔。なかに入ると手術室が。そして、ピノコが食事をはこんでいるところを見つけ、兄のいる部屋をつきとめます。ユキオくん、ピノコの存在は華麗にスルーのご様子。それとも頭の中で「ボスに拉致され奴隷のような扱いをうけている可愛そうな世話係の少女」とかいう設定を勝手に組み立てて自分で納得していたのでしょうか。
思いきって兄の部屋に突入すると、雷鳴のとどろく中、すさまじい形相で(ピノコがサービスしてくれた鳥の)肉にかぶりついている兄の姿が。しかも足にはぐるぐると包帯が。びっくりしてユキオは逃げ出し、パスタをはこんできたピノコとラルゴにびつかってしまいます。頭からスパゲッティをかぶった二人のおそろしい姿にびびり這々の態で逃げて行くミチオ。ユキオは雨の降る中、家に逃げ帰り、部屋にこもって「兄ちゃんが改造人間になっちゃった…」とぶつぶつとつぶやくのでした。まあ、普通これだけ恐さフルコースでこられちゃ子供はびびるよな。

さて、数日後診療所でタカオと母と黒男が話をします。病名は象皮病。着ぐるみが足をしめつけたおかげで病気が悪化したとのこと。やはりどうしても2000万円はまけられないという黒男の言葉にうなだれ、診療所を去ろうとするタカオと母。しかしそこで、黒男がある一つの提案をだします。なんでもピノコ先生ならゴーラスの着ぐるみが報酬でいいとのこと。手術台にのせられ、特大の注射をつきたてようとするピノコにおびえ、タカオは失神。
そこに手術着の黒男がはいってきました。
「先生、麻酔はいらないみたい」
「アッチョンブリケー」
Σ(=△=;)
は、ハザマくーん!!大丈夫かねハザマくん!おーい!こっちの世界に帰っておいで間くーん!

アッチョンブリケーって。アッチョンブリケーって。私にとってはノリツッコミをする本木雅広版ブラックジャック以来の衝撃です。でも萌えるからそれもよし。(オイ)

さて無事に手術は終わり、タカオは退院することに。しかし、ユキオのトラウマが心配なタカオ。そんなタカオにピノコはある提案を出します。

自分の部屋(アトムのポスターがはってあります)の中でしずんでいるユキオ。そこにあらわれたのは黒マントをかぶり、悪役メイクをして肩車をしあっているピノコと写楽とラルゴ。魔像軍団と名乗るピノコたちは手紙をわたして突然きえます。(まあこけただけという定番も定番のオチなわけですが)それにしても何故写楽までメイクしているのでしょうか。自分もやってみたかっただけ?
そこにはこうかいてありました。「お前の兄さんを助けてほしくば、明日魔像軍団のアジトに来るが良い。このことを人にはなしたら、兄さんの命はないぞ…」
次の日、意を決して黒男の家にくるユキオ。そこには不気味な黒男、そして黒マントをかぶったピノコとラルゴと写楽の姿が。写楽はバンソウコウの上に目までつけています。うーん、写楽くん、そのバンソウコウをはがせば、もっと悪役になれると思うんだけどなあ。
「待て!」そこに突然兄の姿があらわれます。「俺は大丈夫だ、魔像軍団のボスをやっつけるためにわざと改造されたふりをしているんだ!」
そして黒男とタカオの対決。ひらりひらりと軽々と身をかわしまくる黒男、まるでその身軽さはウサギのようです。(妄想しすぎ)そしてタカオのショルダーキック炸裂!黒男は倒れ、「地球には強敵が多すぎる…私はこの星をさろう!」とじたばたとピノコたちとともに逃げ出したのでした。
そしてユキオはタカオと再会できた喜びをかみしめるのでした。

それから数日後。写楽とピノコとラルゴは偶然道でユキオに会います。
大慌ての一同を目の前にして、ユキオはあきれたように「あれはテレビの中の話でしょ。きみたちも早く大人にならなきゃね」と去っていったのでした。

さて今回の話、いや〜。黒男が大人げなくてカワユかったですね〜。とても母と自分をふっとばされた5人に復しゅうをもくろんでいるようには見えません。まさに黒男の「おちゃめ」を抽出して1.2倍濃縮にしたような感じです。
ストーリーも、原作をうまくアレンジしているという感じで良作であったと思います。特にユキオが黒男の家にのりこむところとか、きちんと恐い演出ひとつひとつに矛盾のない理由をつけていてなかなか良かったと思います。ただ、見せないだろうと予想がついてはいたのですが、象皮病になっている足をちゃんとみせなかったのが痛い。あの足とゴーラスの風貌が似ているということが話の肝なのですから。原作も病気に対して完全に正しい解釈をしているとは限らないけれど…アニメだけみたひとは、象皮病がただ足が赤くはれるだけの病気ととらえてしまうっていうことですよね?これだってある種の「病気に対する誤解」となってしまうのではないのでしょうか…??
そもそも肉をかぶりつくということで怪物感を出すなら、何も象皮病でなくてよいわけですから。重箱のすみ、といわれればそれまでな話ですが。
あと、最後のユキオの台詞。今までの流れからすると不自然な台詞ですが、やはりあれはきちんとタカオが事後説明をしたのでしょうか。まあ、現実を知ってちょっとだけ成長したガキがいいそうな台詞ですね。私がこんな言葉を吐かれる立場になったら「ちょっと物知ったからって生意気なことぶっこいてんじゃねーぞこぉのクソガキャー!」とばかりにシメにかかると思いますが。

★今週のベスト萌えショット★


ユキオ相手に一芝居うった後のシーン。
「いいわのよね、先生はメイクいらなくて」というピノコの言葉にたいする黒男の反応。
「…ふんっ」
か、かわゆいーー!!!(激萌)いやもうやばいです鼻血でそうです。「こら!」でも「ピノコ!」でも「なんだと?」でもなく「ふんっ」って!「ふんっ」てー!きっとこのマントの下で、両手を腰にあててるのね〜。ああもう可愛い。その少年っぽいふて腐れ方がたまんないです。先生今週はホント子供vvああもう可愛いすぎだよ先生……(以下筆者妄想中につきフェードアウト)
by allen_gogogo | 2005-01-24 23:32 | アニメ感想