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原作ファンによるアニメBJの腐女子的批評。原作含めストーリーを事細かにネタバレしているので未見の方はご注意ください。


by allen_gogogo

カルテ19:がんばれ古和医院

こんにちは、とってもいい出来だったために書くことが見つからずに困っている筆者です。
以下自分語りで申し訳ないのですが、第一回のブログのアップの時刻が確か10時半すぎだったのに対し、最近ブログのアップの時間が午前0時をこえることが増えてきているのがどうにも不思議でした。
「なんでこんなに時間かかるんだろう、同じ形式で書いてるのに…?」とためしに第一回と最近のものを見比べてみたら…文章量が1.5倍くらい増えてやがる!!(汗)そら0時過ぎるわなあ。それだけ批評に関係ない無駄なストーリー語りが増えてきたのか、私の重箱のつつきかたが激しくなってきたのか。どちらなのかはこのさい関係ないとして、ちょっと今週からはつっこみの量はそのままで、文章の量を減少させる方向でいこうと思います。
それでは、こんな回だからこそつっこみまくる「毎週勝手にBJ批評」、今週もいってみましょう♪



雪のなか、黒男とピノコをのせたバスがはしっていきます。
二人はこれから温泉旅館にいくところでした。
黒男が眠りこけるそばで大量のおかしを食べるピノコ。リュックの中にまでお菓子をつめこんでいて、まさに病的です。黒男が注意するも、「お菓子をたべてお腹がいっぱいになったことがない」と意に介さないピノコ。しかも太らないのかぁ(いや、ピノコってそもそも「太る」という機能が備わっているのか?)。ダイエット中の筆者にとっては大変ねたましい羨ましい光景です。
そのとき、バスの乗客の女の子、ツユ子が突然「うーん」と苦しみはじめました。ツユ子の母親の話によると、これから山家村の古和医院に連れて行くとのこと。それをきくと、口々に院長の古和先生を村人はほめはじめました。
と、突然苦しみはじめるピノコ。
案の定お菓子の食べ過ぎで腹痛になってしまったようです。
仕方なく黒男は、ピノコをおぶって山家村で途中下車。…あれ、黒男、温泉旅館で泊まるんだよね?旅行かばんは!?黒男は旅行に関しては必要最低限のものしか持ち歩かなさそうなタイプですが、いくらなんでも着替えくらいは持って行くでしょうに。ひょっとしたら着替えは全部衣類圧縮パックにつめこんでマントの裏に仕込んであるとか。実際ありそうなところがイヤです。
しばらく歩いて行くと、古和医院がみえてきました。「先生以外はいや」とやけになまめかしく体をくねらせていやがるピノコを黒男は連れていきます。
扉をあけると、そこにはたくさんの村人で混みあっていました。
ところで古和医院の看護婦、原作と比べるとかわいらしい手塚漫画にいかにも出てきそうな顔にかわっています。

でも、なんかこの人すごくヤツメウナギっぽいです。目が4つ横に並んでいるところとか。というわけで以下この人をヤツメウナギと命名。
しばらくしてやっとピノコの番がまわってきます。古和先生はピノコを診察しようとしますが、「いや、いやなのら、こんなチョコチョコオヤジ!」とピノコはありえないくらいの猛抵抗。しかたなく、薬のみをだしてもらうことに。
隣のベッドでは、ツユ子が相変わらず苦しんでいました。彼女はバセドウ氏病で、薬をだしても、全く治らないようです。古和先生がこまっていたそのとき、黒男が彼女には手術が必要だと古和に言います。
「あんた本当に正規の医者なのかね」
「いや……」「モグリなんですよ」
吹雪がつよくなっていく中。「しないにこしたことはない」と手術をしぶる古和を黒男は「何ならわたしが立ち会いますが」と説得し、ようやく古和は甲状腺の切除を決意します。
黒男が例のひらひらをみせた後、古和先生もひらひらを披露。
ともかく古和先生は汗だくになりながらも、自分の手で甲状腺を切除したのでした。

手術の後、ベランダでくつろぐ古和先生と黒男。
外ではピノコが「チョコチョコおやじもなかなかやるわねー」と古和先生のかたちの雪だるまをつくっていました。
外の光景をみながら、古和先生は自分のことを話します。ここにきてかれこれ32、3年になること、ヤマト大学でインターンをおえてすぐこの村にきたということ。
「あのころはわしも若造じゃった…」
黒男と古和先生の雪だるまをつくりおえたピノコがそれを聞いて
「でも先生のほうがハンサムわのよねー」とからかうのでした。
ほえー、やっぱピノコは雪だるまつくりめちゃ上手いよなーしかも早い……ん?あれ!?古和先生の雪だるま、さっきのカットと逆向きになってない!?古和先生だけが完成したときは、二人に背をむけた格好になっているのに、今のカットだと、二人のほうをむいています。ピノコは顔のところだけつくりなおしたのか、あるいは裏にもう一個の顔をつくったのか。ヤヌス古和先生。なんかいいかも(よくないよ)
その時、ヤツメウナギが二人のところにはしりこんできました。あわてて病室にもどると、ひどい熱をだしてツユ子が苦しんでいました。黒男によると、薬をまちがえていたとのこと。「自分の力で考えなさい」とあせる古和先生に黒男はいいます。あせって調べはじめるものの、途方にくれてしまう古和。そこに、黒男が声をかけます。「鎮静剤をうちなさい、それからステロイドも!」
そしていくつか指示をだし、
「こまかいことは、カルテにかいておきました…それじゃ」と黒男は医院を去っていきます。その後を一生懸命おいかけていく古和先生。
「ぜひともお名前をうかがいたいねえ」「あんたは無免許医じゃないだろう」
「さっき申し上げたとおり、モグリです……あなたと同じくね」
その言葉に、古和は狼狽しました。ヤマト大学には30年前医学部は存在しておらず、インターンなどできるわけはないのでした。しかし黒男、よく知ってたなあそんなこと。ひょっとしたらアニメでは「ヤマト大学出身」という設定なのかヤマト大学志望だったのか。
「だが先生、あなたはご立派です。こんな無医村で30年も医者をやって、あれだけ村人の尊敬を受けているんだ。私はね、先生に惚れ込んだんです。だからおてつだいしたんだ…。」

温泉旅館に向かうバスの中。腹痛の薬をもらったピノコはやはりお菓子を食べ続けるのでした。
そして冬がすぎ、古和先生の男患者、ツユ子は完治したのでした。

それからして。春物をかいに、ピノコと黒男は町をあるいています。ところでこのときピノコは赤い長靴っぽいものをはいていますがこれってもしやブーツなんでしょうか。雪のなかだと長靴だと納得もできるんですが。ちなみに街をあるいている群集の中に大穴高校の生徒がまじっていたりして芸がなにげに細かいです。
と、いきなり誰かとぶつかるピノコ。それはなんと学生服、学生帽をかぶった古和先生でした。なんでもヤマト大学医学部を受けて正式に勉強をするとのこと。そして古和先生は授業の時間だと走って行くのでした。

いやー、今回はとくにひどい改悪もされていず(ピノコがいたのが改悪っちゃ改悪ですが、とくにうっとうしくも感じなかったです)、原作をいい感じにアニメ化していましたね。ところで、これは原作を読んでも謎だったんですが、古和先生が学生をやっている間(編入or社会人選抜ではいったとしても2年研修医制度が義務づけられているので、最低5年程度はかかるでしょう)、村人はどうしているんでしょうか?街の医師にかかりにいくのも大変そうだよなあ。あと、編入する際に無免許で医療行為を行っていたことはバレなかったのでしょうか。こっちがバレたら5年どころじゃなくなりそうです。こちらに関してはいろいろ検索して探してみたのですが、これだというものが見つからず…。そういうわけでどなたか無免許の医療行為に関する罰がどのくらいになるのか教えて頂けると幸いです。
しかし古和先生、受かったからいいものの、「あなたかかるひと、私なおすひと」なんて考えじゃいかんぞぉー。インフォームドコンセントが主流の考え方になっている今、小論文とかでそんな論旨のことかいたらまずまちがいなくハネられます。

★今週のベスト萌えショット★
ピノコの温泉旅館でのムフフ(死語)な妄想にて。

温泉につかる黒男。ち、乳首をうまいこと隠しやがってぇー!あんまりです。

カラオケにつきあわされる黒男。か、かわゆい……(惚)かわいすぎる黒男!困り顔とか耳栓とか、小動物のようなドリンクの飲み方(しかもストロー!!)とか、素晴らしいです。ほっほっほ(鼻血)
しかしピノコ。自分の妄想の中で黒男が耳栓してるなんて、それはいくらなんでも自虐的すぎやしまいか。
そしてこの後、寝室での二人のシルエットが映るわけですが…ピノコ、もしかしてそれはルパンダイブなのか。
by allen_gogogo | 2005-03-14 22:51 | アニメ感想