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原作ファンによるアニメBJの腐女子的批評。原作含めストーリーを事細かにネタバレしているので未見の方はご注意ください。


by allen_gogogo

カルテ17:声を失ったアイドル

風雲さんから情報いただきました。
メスは武器になるのか

さてこのエピソードは「悲鳴」がもとになっています。
しかしOVA風味は美少女が映えるなあ。前回黒男に萌えた反動のせいか、今回女子萌え傾向がいちだんと強い感想になっているので宜しく。
(黒男の出番が少ないともいう)



大穴高校の朝。
今日もこの高校のアイドル、朝戸レイの美声が校内放送で響き渡っていました。
「では、次に朝の楽しいニュースをお知らせします」
ここでキラリン☆という効果音をつけて横の髪をかきあげるレイ。

最近みたせいか、ここで何故か自分「キル・ビル2」のパイ・メイを思い出してしまった自分って……。一体ここを見てくれている方の何パーセントがわかるかって話ですが。

一方、始業のベルが鳴り校門が閉められるまぎわにドーナツをくわえながら走り込んでくる和登さん。ドーナツをくわえたまま教室に走りこもうとすると、そこにレイがいました。
「ちょっと和登さん、廊下は食べ歩き禁止よ。剣道部の主将ともあろう人が、ずいぶんだらしないのね」
「それとこれとは…」
「とにかく、今後よく注意してください」キラリン☆
そんなレイのことを、和登さんは「やな奴」と嫌っているようでした。
教室にはいると、レイの机のまわりをファンが取り囲みます。なんでもレイは、タレント事務所にスカウトされ、生徒会長、合唱部、放送部を兼任しているとのこと。
と、そのときレイは酷く咳き込むのでした。

場面はかわって放課後。体育館で合唱部がコンクールの練習をしている中、和登さん率いる剣道部が練習をしに来ます。今度の合唱コンクールで優勝すれば、レイはタレント事務所へのスカウトが決定となるため、自然練習にも熱がはいります。当然ここにもファンがたくさん見学にきていました。
レイの美声に剣道部も練習に集中できず、さらにはファンが邪魔しにくる始末。
和登さんはとうとう我慢できなくなり、レイに「練習できないんだけど」とつめよります。
「合唱部の練習は、先日の集会でも連絡したはずです」
「だけどこのギャラリーは…」
その時ギャラリーからヤジがはいり、和登さんはかっとなって攻撃していきますが、部員たちにとめられます。そのとき、レイが叫びました。
「みなさん、やめてください!……剣道部の方々、迷惑をかけますが、3ヶ月後のコンクールまでどうか協力をお願いします。それに応援してくれるみなさん、他の部活の邪魔をしないよう、お願いします」
レイの言葉にしぶしぶ帰って行くギャラリー。
「これでどうかしら、和登主将?」キラリン☆
「…ふん!」和登さんは奮然として練習に戻るのでした。
…って、オイオイ、ここの高校、武道場ないんかい!
どんなに弱小でも、そんくらいあるだろうが。大体学校の体育でも武道やるだろうし。武道場が改装中とかが一番納得いく理由でしょうが…。うーん。それでもなんか釈然としない。第一バレー部とかバスケ部とか器械体操部はどこいったんだ。あ、実はあの体育館が実は巨大なステージ付き剣道場だったとか。みんなでジャンプするとスプリング効きまくりで非常にうるさいことうけあいです。
ついでにレイちゃんも、「やな奴」とかさんざん和登さんには酷評されるけれど、正直それほどやな奴じゃあないとはおもうのですが。言ってること正論だし、男に媚びてるわけでもなし、和登さんの他にアンチもあまりいないっぽいし。まあ完璧で女の子らしい子にわけもなくむかつく気持ちはわからないでもないけれど…。今のところだと和登さんの単なる僻み8割くらいでしょうか。

放課後、久美子と一緒に和登さんは帰ります。レイの文句をいう和登さんに対して、レイはいい子だよと久美子は彼女をなだめている様子。そこにレイが走り込んできて、久美子に相談があると持ちかけ、和登さんの方をちらとみます。
自分が邪魔者扱いされているとおもったのか、和登さんはむっとして帰ってしまいます。
久美子のバイト先の喫茶TOMでレイは口をひらきます。いつもの席に黒男もいます。
「あなたのお父様って、有名なお医者さまよね…」
久美子は本間丈太郎の娘でした。…ん、もしかしてこの設定、初登場?原作知ってると、はじめからこのあたりのことはわかっているのですが、原作知らない人には結構意外だったかも。
しかし本間丈太郎と久美子って年はなれすぎだよなー。見た目おじいちゃんと孫じゃん。原作だと20代あたりと見当がつくからぎりぎり納得もいくのですが、アニメだと女子高生…。「ときには真珠のように」あたりなんか、どうみても60〜70代。…いや、待て、アニメのときも原作のときもそうだったけれど、「ときには真珠のように」で本間先生が死の床についていたあのとき、久美子は、妻は一体どこにいたんだ?さらに原作の「満月病」だと「山下クミ」だしなあ。「ときには〜」でも本間先生はかなり遠くに住んでいたという感じがあるし…そうなると本間丈太郎と母親(旧姓山下)離婚→久美子母親のもとで育てられたということでほぼ決まりですね。ついでに本間先生がすごく元気だったということもわかりました(下品)。
憶測はこのへんにして。
「どうしてそんなことを聞くの?」という久美子。
そのとき、テーブルクロスに突然しみが。レイの目からは涙があふれていたのでした。
「久美子…私の…私の声が、消えてしまう…!!」
おいおい、なんだよその芝居がかった台詞!

そんなわけで、二人は黒男のところに向かいます。
レイの喉は、4ヶ月前からいがいがとしていて、最近では声を出すたびくるしいとのこと。病院にいっても、もう声が前のように出なくなる可能性があると告げられたのでした。彼女を診察した黒男は、声帯ポリープができていると話します。
声がかすれる程度で、のどを酷使しなければよいとのこと。
関係ないけれど子供のとき、原作でのポリープの「木の芽のようなもの」という形容がめちゃくちゃ恐かった記憶があります。いや、なんかそういうこと言われると、本当にそっから木がはえてきて、「木の芽」のサボテン人間状態になりそうじゃんよぉ。
しかし、放送部に合唱部をしている彼女のこと、それを聞き入れられるはずはありません。
「私、もとの声に戻れないのなら、もう、死んだ方がましです…!」
そうしたら手術以外ないと黒男はいいます。そこにピノコが突然登場。
「一億円いただきまちゅ」
「…ピノコ、高すぎる」
黒男、突っ込みも素敵ー♪(萌)

帰り道、レイは久美子に打ち明けます。
自分が小さい頃から人一倍努力して、今の自分を作ってきたこと。それが壊れるのが恐いということ。そして、このことがばれるとコンクールに出られなくなってしまうから、絶対誰にも話さないでほしいということ。

そして、声帯ポリープ切除の日。ピノコは相変わらずふくれ顔。
「だって、先生女の子らけは丁寧らもん」
「…ばかいえ、始めるぞ」
レイは夢をみていました。きらびやかなステージの上。歌っているのは「黒毛和牛上塩タン焼680円」。と、突然声が消えてしまいます。ステージの上でくずれおちるレイ。
「声…私の声は、どこへ行ったの…!?」
微妙にはずれていたのは、声帯ポリープがあったからですね。芸が細かい!……すいません國府田ファンの皆様まじ許して下さい(土下座)
そして手術は無事終了。黒男は2週間絶対に声を出すなと約束させます。
そしてレイは学校に登校。彼女がきたことにファンも大喜び。
「まだ、声だせないんだって」「早く治るといいね」
危険危険!!レイちゃんばれてるよ!
それを遠くからみていた和登さん、「何かかくしてない…?」と問いつめるものの、久美子ははぐらかすばかり。
放課後の合唱部。レイは当然ながら見学。しかしそれが面白くないファンは、レイちゃんコールで彼女が歌ってくれるようはやしたてます。久美子の「みんなやめて、レイちゃんは…」という主張も聞き入れられることなく、やむなくレイはファンのために歌うことに。しかしこれなんの詩だろ…?エンドロールにもなかったから、この回のために作曲されたオリジナルでしょうか。
拍手がわきおこるものの、レイはその後、せきこみながら屋上に走って行きます。後からついてくる久美子。そのとき、レイはおそろしいことに気付きました。自分の声がガマのような声になっていたのでした。

「なんて事をしたんだ!」
声を出してしまった彼女を黒男はしかりつけます。
そして悲しむ彼女に、黒男はあるものを取り出します。それは黒男の話によると、人工声帯でした。これをつければ声はもとにもどるが、それまでの3ヶ月間、絶対に声をださないこと。そうレイは約束したのでした。

「ごめんなさいおじさん、遅くなって…」
久美子が喫茶TOMに入ると、そこには和登さんがいました。
「こんな時間まで、どこいってたわけ?」
「あ…ごめん、約束やぶって」
「いいよ、まだ言えないんだったら…じゃあね」
その後和登さんは、川の土手で一人さみしく石をなげていたのでした。

それからレイは約束を守り続けました。
放送も他の部員にかわり、屋上で御飯を一人で食べ、「誰とも話さないんだって…」という噂を聞きつつ、声をだすことはありませんでした。
…あれ、「誰とも話さないんだって」って、手術直後も誰とも話してないんじゃなかったの?そこらへんは不自然に感じなかったのでしょうかみんな。

放課後。部員たちをたたきのめす和登さんは、偶然合唱部員たちの話を聞きます。
「朝戸さん、今日も練習休みなんだって…」
「一体どういうつもりなのかしら、アイドルになるっ人は私たちなんかと一緒に歌えないんじゃない?」
「ふん、やな感じ」
部活が終わった後、和登さんは久美子のところへいきます。
「久美子…そろそろ話してくれてもいいんじゃない?」
久美子の話によると、レイは部活が終わった後、こっそり音楽室を掃除したりしているとのこと。音楽室にいくと、果たしてレイは譜面台をこっそりとみがいていました。そして、楽譜を手にとり、口だけをゆっくり動かして歌います。その様子をこっそり見ていましたが、和登さんがもっていた竹刀を倒し、レイは二人にきづいてしまいます。レイは楽譜を放り出して、そそくさと音楽室を去って行ってしまいました。

夜道を歩いて行くレイ。
そこに赤いオープンカーに乗った3人組の不良があらわれます。絡まれ、襲われそうになってもしゃべらないレイ。そこに突然、鞄が投げ付けられました。中にはいっていたレイの楽譜があたりにちらばります。そこにいたのは和登さん。彼女はレイに楽譜をとどけようと彼女の後を追っていたのでした。
不良に楽譜をふみつけられ、和登さんは怒り心頭に。
「お前ら…レイの大切な楽譜を…!」
そして竹刀をふるい、猛然と不良におそいかかり、撃退します。
「つええ野郎だ…」
「野郎じゃない、女だー!!」

その後、楽譜を汚してしまったことを和登さんはレイに謝ります。
「ボクって本当、駄目な奴だね…」
それを聞いて、レイは何かメモにかきつけ、和登さんに見せます。
「そんなことない 私勘違いしてた あなたのこと」
ここで倒置法使えるのがなにげにすごい。
「そんな…僕だって、あなたのこと、えらそうでやなやつだと実はおもってた…ごめん」
レイは、二つ折にしたメモを和登さんに渡し、走り去っていきました。
それを開くと、そこには「ありがとう」の文字が。
和登さんはじっと彼女の走り去る様子を見つめているのでした。

約束の三ヶ月後。
レイが診療所にいくと、ピノコが不機嫌そうに出迎えます。
「あー、また女の子だ、ふん!先生は今いちょがちくて誰にも会いません」
窓からみると、そこにいたのは和登さんと久美子。
二人は、黒男に手術をするよう頼みにきていたのでした。そのとき、レイは信じられない言葉を聞きます。
「残念だが、こいつはただのチューブでね。こいつが人工声帯だなんて、全くのでたらめだ…」
ショックを受けるレイは、その場を走り去っていってしまいます。
「私…私の声はもう二度と……」

…ごめん、こんなシリアスなシーンですみませんが、意外とこの泣き顔おもろい。
そしてなぜかリボンをつけられているラルゴも素敵。

てかなんでここでリボンつけられているんでしょうか。「ひったくり犬」がお蔵入りになったスタッフ側がヤケおこしたのか?
泣きながら崖を走っていくレイ。しかしそのとき、崖の足元がくずれ、レイは崖の外に投げ出されます。とっさに岩場につかまるものの、そこも崩れてしまいます。その瞬間、レイの喉から悲鳴が出ました。
「キャァアアアアア!」

「…レイちゃん」
「ギリギリセーフってところだね、生徒会長様。声…出たじゃない」
和登さんがどうにかレイの腕をつかんでいたのでした。
その後、黒男がきて、レイはひっぱりあげられます。(このシーンはなかったけどね)
「私…声が、声が出せる…」
「炎症さえなおれば君の声がもとに戻る。別に不思議じゃない」
「でも先生、先生はあのとき一生声はでないって…」
「ああでも言わなければ君は真剣になおそうとしなかったろう。君はあのとき声がでなければ死んだ方がましだといったろう?だから病気に勝つには、本人が死ぬより辛いことを乗り越えなきゃならんときがある。お前さんにはこんな真剣におもってくれる友達が2人もいるんだ。それだけでも幸せさ」
……うーん、いいこと言ってはいるんだ。言ってはいるんだけど、なんかが違うんですよ。原作はこの台詞(最後から2コマめ)のとき、陰のある表情をしているんですよね。それはきっと自分が小さい頃に辛い死にものぐるいのリハビリを続けていたゆえの表情だとおもうのですが…アニメはそれがない。なんか明るく微笑んだ、寛大な表情になっています。だからいまひとつ、場面に深みがでていない感じです。

その後、レイは再び朝の校内放送をすることに。
その日も遅刻をし、ドーナツをくわえながら門をとびこした和登さん。
和登さんの姿を窓から見ていたレイは、和登さんに校内放送を使って呼びかけます。
「剣道部主将和登さん、今日も遅刻ぎりぎりかなー。あ、それと校内の朝食の食べ歩きは禁止ですから」
顔が恥ずかしさで真っ赤になったわとさんは、おもわず叫ぶのでした。
「レイ、てめぇー!!」

今回は、話としてはまあまあ無難につくってある感がありましたが、レイちゃん萌えですね〜。できすぎてる感はあるけれど、性格いい子でずっと萌えっぱなしでした。合唱コンクールがどうなったのかタレント云々がどうなったのかはわからないですが、これはこれで別にどうでもいい感じ。しかし、合唱コンクールで優勝したら、タレントにスカウト決定ってのもなんとなく変な話ですよねえ。合唱って個人の才能オンリーで決まるわけじゃないし、歌がうまいってことはもう周知の事実なんだし。
でもレイちゃんが仮にタレント事務所にスカウト決定したとして、晴れてアイドルになったら、荒波の芸能界の中で、表裏を知り尽くして、だんだんスレていくわけかー…。(偏見?)典型的大和撫子のレイちゃん、当日写真集の撮影にいったら実は水着の撮影だった、とかいうことが判明したら泣きながら逃げてやっぱり崖から落ちそう。やっぱアイドルよりも原作みたいにアナウンサーか声優目指してほしいです、なんとなく。

★今週のベスト萌えショット★
男性陣が大喜びしそうな和登さんのパンチラショット。しかしやっぱりアニメのこと、見えそうで見えないんだよなこれが。
まずは、不良にハイキックでとどめをさす場面。

ここが一番ふとももがあらわになる場面。しかしパンチラなし(ちぇ)
そして、ラストシーンの校門の柵を飛び越す場面。

おおおっ、なんだこの微妙な白線はー!?もしかしてそうなのか和登さん!?そうなのですか和登さんーー!?(←エロオヤジモード)興味がある方はスローモーションでご確認を。てかこんなとこをいちいちスローモーションで見ている私もなんなんだって話ですが。
by allen_gogogo | 2005-03-01 00:12